(Afghan Traditional)………2:05 2002/5/18 (録音日)
アフガニスタンの弦楽器ラバーブによるソロ
共鳴弦がたくさん付いていて深い余韻が印象的な楽器
ぜひ一度ナマで聞かれることをお奨めする
この曲も7拍子で演奏される
(これは3+2+2と数えたほうがわかりやすい)
春にアンズの花が咲き乱れるパキスタン北部の桃源郷フンザを思わせる曲
曲を聴いてみる(447KB 0:45)
FUJI.........Rabab
ラバーブについてもう少し
私がもっとも好きな楽器がラバーブなのです
ラバーブには他の楽器にはない大きな特質がある
通常、弦楽器は音のアタック、つまり弦をはじかれた時の音のメリハリを強く出すか
または、はじかれた後の音の余韻を長く響かせるのか
そのどちらを大切にするかによって楽器の構造が変わってくる
というよりその土地の人々の響き対する好みによって
楽器が変わってくるといったほうがいいかもしれない
音のアタックを強くするためには楽器の表面に皮を張る場合が多い
これは三味線や沖縄の三線、またバンジョーがこのような構造になっている
逆に音の余韻を長く残すためには共鳴弦張るか、または楽器のボディを大きくする
これはインドのシタール、そして弦楽器とは異なるが、ピアノを考えてみてほしい
ところがラバーブはその両方の特徴を持っている
表面に羊の皮が張ってあり、
共鳴弦が13本もあり、
ボディも大きく深くしかも1本の木から削り出されて作られている
現地ではじめてこの楽器にふれて驚いたのは
軽く弦をつま弾いただけで強く大きな音量で立ち上がりの音がでて
その音とはまた違った音色であたたかく、ふくよかな余韻が長く響きわたった
弘法は筆を選ばずというが、本当にいい楽器というのも弾き手を選ばないのかもしれない
ただ、楽器はその土地の風土とともにある
その土地でこそ一番いい音がでる
この日本においてもすこしでも近づけたいと思うのであるが・・・