ヒ ト リ ゴ ト

第1話 競馬場の有効活用?
第2話 予言者と予想屋
第3話 日本は広い
第4話 最終レース
第5話 江戸川区総合区民ホール

第1話 競馬場の有効活用?

私にとって当たり前に考えていた事が、当たり前で無かった

新潟県三条競馬場を訪問した時の事
始めての訪問であり、着くとすぐにゲンかつぎのいつもの数字の投票券を買った
いつも、パドックとか情報誌とか見ないで買っている一枚目の投票だ

距離1600m位のレースだったと記憶する
コースは右回り、スタンド右手側からスタートしてスタンド前を過ぎ
向こう正面に馬群がさしかかった頃
それが私の目に入った

なんと、コースの真中に女性が要るではないか
それがどうした、よくある光景ではないか、と言わずにもう少し書かせてほしい

その女性は、頭にタオルをかぶってクワを振り下ろしているではないか
なんと、よく見ると、コースの中は畑ではないか

おそらく、馬券も買わずに、だろう!!

いつもどうり
畑の周りを走ってる馬なんかまったく興味も無いのであろう
ビックリした光景を目のあたりにした

我に返った時は、既にレースは終わってた

そのあと暫らくして笠松競馬場に訪問した
ここも始めての場所である
なんとレース前に馬体を紹介するパドックが無い

スタンド前の直線の内側のコース内にパドックが用意されており
そこで、次のレースの出走馬が紹介されているではないか
私にとって初めて見る光景だ
しかし

クワを持った女性を見た以後は、これ位で驚く以前の、ひ弱な自分では無かった


三条競馬場、笠松競馬場ご関連者
様、お世話になり有難うございました

この旅、まだまだ続く







第2話 予言者と予想屋

近頃ではあまり騒がれなくなった、ノストラダムスの大予言。
1999年7の月に何かが起こると、、
過ぎた後も、しばらくの間は本人の発言に対する注釈をつけていたが、、、
あの時の予言者の方々は、今もお変わりなくお元気でしょうか?

先日、とある競艇場での出来事
場内に予想屋さんが6人ほど店を出していた、よく目にする光景である
そして
発売締め切りのアナウンスからレーススタートまでに予想屋さん全員が
自分たちの予想を書いた紙を一斉に自店の上のよく見える場所に掲げたではないか、

ここ、江戸川競艇場に久しぶりに来たが


とある競艇場からと書き下す意味がまったくない・・

初めて目にする光景であった

1−2、3−1、2−3、、、とまちまちの予想であった
全体が見わたせるのだ、個人的にいいルールだと思った
当然、締め切り後でそのレースには役立たないが、
その後、レーススタート、第一ターンマークを過ぎたあたり(ほぼ流れが決まる)ころ
外れた予想やさんの予想した紙の外すことの早い事、早い事

最後まで残った(的中した)予想屋さんの書いた紙がひときわ輝いて見えた

と言うか、それしかなくなっていた

そのレースを残念ながら外した予想屋さんは、言い訳もなく
次は荒れるよ、とか、次は勝負だよ、、とか、いつものガラガラ声に戻っていた

予言者の方は、結果が出た後も発言に対する自らのフォローをいれる
予想屋の方は気分転換が早い

ちなみに、先日、中央競馬(JRA)史上最高となる303、810円の高額配当が出た時の事、
翌日に、血統から見て決して買えない馬券では無いと書かれている、とある新聞記事を見た

その記者の方は、予言者でも予想屋でも無いのであろう


江戸川競艇場ご関連者様、お世話になり有難うございました

この旅、まだまだ続く





第3話 日本は広い

久しぶりに長期休日がとれ、関東を旅立つ

今回は、時間はたっぷりある、久しぶりに高速道路を使わずに下だけで行ってみよう
運転手は自分であり、また、話し相手も自分である
そんないつもの孤独な旅立ちである

いったい何時間、車を運転したのだろう
嫌になるほど運転したのは事実である

青森競輪場に明け方着いた

まだ、一レースが始まるまで5〜6時間もある
体は疲れているが、何故か興奮している
何気なく地図を眺めていると、旅立ち前の友人の言葉を思い出した

「下北半島の先に行くと晴れてれば北海道が見れるよ」

時間もあるし、少し曇ってるけど下北半島の先端(大間崎)でも行ってみるか、、、
もちろん私は、青森県も下北半島も始めての場所だった

関東から下を走り、その後眺めた地図
青森市から下北半島の先端(大間崎)が異様に近くに見えた
道中、渋滞も無くスムーズに走れた
そして、、、
こんな結末になる事を誰が予想しただろうか

青森競輪場に戻っ来た時にはもう既に3レース終わってた
北海道見えたかって?
いや、曇ってて何にも見えなかった。
どんな競輪場だった?かって、

競輪場内ではいびきをかいて寝てしまったのでわからない。


青森競輪場ご関連者様、お世話になり有難うございました

この旅、まだまだ続く





第4話 最終レース

どのジャンルでもそうだが
駅から無料の送迎バスを走らせている競走場は多い
中には無料の送迎タクシー(乗合)を使っているところもある
だから
行きの心配はほとんど無い
ただ、心配なのは帰りである

私は、特に予定が無ければ、最終レースまでいる事が多い
その頃には、駅まで送ってくれるバスも長蛇の列だ
なかには乗れないことすらある
最終終わって余韻に浸っている事すら出来ない

最終、未練を残した人たちはすぐにわかる
心は場内に残っているが、体はバスの乗車口に向かっている
そんな人たちは
早足で歩きながらも、後ろを振り返っている

慣れた人は、最終レースを買った後、払い戻しの窓口の前で立つ
まだ、開いてない窓口の前でモニターでレースを観戦するのだ
当たった時はそれが一番早く家路につける

もちろんレースが終了すると、確定を待たずして
その列から多くの人が去っていく

そんな中、こんな悲惨なことを体験した

小田原競輪場での最終レース
私が持ってる車券は4−7、30倍位の配当である、それを5,000円分握り締めていた
どういうわけか最終レースで熱くなっていた
取れれば15万円になる(ウヒヒ)

7−2−4とゴール前、大外から4が捲りをかけた
ものすごい伸び足だ、思わず声が出そうになった
4−7だぁぁ〜

その後、写真を見ると、なんと、インに黒い影が見えるではないか

写真判定で4−2と発表されるまで相当な時間がかかった

ちなみに旅打ちは、今度両替しようという事が出来ないのである

もちろん、駅までのバスも無く小田原駅までトコトコ歩いた
寂しくはなかった、仲間のような人が大勢いたから
でも
虚しかった

小田急線は待っててくれたが、ロマンスカー(特急)に乗るにはチト足らず
普通電車で向かう家路は遠すぎた


小田原競輪場ご関連者様、お世話になり有難うございました

この旅、まだまだ続く





第5話 江戸川区総合区民ホール

都営新宿線の船堀駅を降りると目の前にそのホールがある
区民のコミュニティーの場として活用されている

野暮用でこの近くに訪問した時の事
展望塔(115m)があったので話のネタにと思い昇ってみることにした

すこし曇り空ではあったが、東京湾、富士山らしきもの
都心の高層ビル街も一望である

久しぶりに気分爽快、心のリフレッシュができた

余計な集団が現れるまでは

展望台はエレベータで昇る
施設が充実している江戸川区、もちろん無料である
最上部の展望室は上、下二つのフロアーに分かれている
私は煙のごとく高いところが好きだから、最上部の上のフロアーにいた

そこに、3人の余計な集団が
まわり気にせず大声で話しながら近づいて来たではないか
私が富士山らしき山を目を細めて眺めていた最中である

「1-4だ、いや、白ではない、黄色だ、3着は黒だ」

一瞬で富士山なんかどうでもよい自分に戻っていた

その集団が眺めている方向に目をやると
なんと、眼下に競艇場(江戸川競艇場)が見えるではないか
まさに、ゴール寸前の米粒のようなボートが競り合っている最中

富士山がなかなか見えなかった私だが、不思議と1着は黄色であると判断できた
まさに5-4でゴール
黄色と青だ

白だ、黄色だと論議している連中も気になるがただ
今日はそんな目的でここに来たのでは無いのだ

携帯電話を取り出しダイヤルをした

新聞を持ってるわけではないが、電話投票の番号をまわし
次のレースに2-3を500円とりあえず投票した
今、思うと
富士山(2、2、3)も心の片隅で気になってたからであろう

その後ですか?
下側の展望室は少しでもレース場に近い(5m位、近かろう)
うるさい3人組みもいない
そこに移動し
麦の大きさ位に拡大されたボートを見つめていた

富士山?
下の階では確認していない