元町アイクリニック
オルソケラトロジーQ&A
原理や理論については、1960年代に確立されています。患者さんに安心して処方できるまで進歩したのは、コンピューターが進歩し、最新のテクノロジーが導入されてからで、1980年代以降急速に普及しました.。欧米では既に120万人以上の方がオルソケラトロジーで視力が回復し、メガネやコンタクトレンズなしで快適で制限のない新たな人生をスタートさせています。  
Q1.最近できた治療法ですか?
前述のように、世界中で多くの方が既にこの治療法を受けていますが、有害な結果は報告されていません。こうした事実から、この治療法は各国眼科医学界行政当局にも受け入れられています。近視治療においてはレーザー治療もありますが、角膜を削るレーザー手術を受けた後は角膜が薄くなっているため、気圧をはじめ圧力の変化に弱くなります。そのためレーザー手術を受けた人がパイロットになることをFAA(アメリカ連邦航空局)は認めていません。しかし、オルソケラトロジーに対しては安全性が確保されているとして、早期から認めています。また日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDA(連邦食糧医薬品局)でも、1998年オルソケラトロジー・レンズを近視治療に使用することを認可しました。
Q3. 普通のコンタクトレンズと何が違うのですか? 
普通のコンタクトレンズやメガネとの大きな違いは、レンズの度数で視力を向上させるか、角膜そのものを矯正して視力を向上させるかということです。普通のコンタクトレンズは外せば当然ですが見えません。オルソケラトロジー・レンズは装用中も勿論見えますが、外しても見えるのです。
Q4. 痛くないですか?
オルソケラトロジー・レンズはハードレンズですが、完全オーダーメイドなので従来のハード・コンタクトレンズに比べれば、装用感はかなり良く、設計デザインの特徴がもたらす角膜に与える作用から、はるかに眼に優しいレンズです。痛いということはまずないでしょう。また外でハードコンタクトレンズをしていて、ゴミやホコリが入って痛くてたまらなかった、という経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、寝ている間だけの装用なら、目は閉じているわけですから、心配は要りません。
Q2.安全でしょうか?
視力向上は数時間から数日間で自覚できます。オルソケラトロジー・レンズはコルセット効果により『角膜のカーブを平らにするクセをつける』ものなので、最初のうちはレンズを外すと数時間で元に戻りますが、1〜2週間すると裸眼で1日過ごせるようになるでしょう。その後は個人差もありますが、毎日一定時間レンズを装用しなければならない人から、週に数時間の装用でよい人まで様々です。若年者ほど長持ちする傾向にあります。
Q7. 治療開始してどれ位で効果がでますか?
学童期のお子さんの仮性近視や、近視の進行を止めたり遅らせたりすることには特に顕著な効果があるという実績が報告されています。学童期のお子さんの場合一般的には、年齢とともに近視が進む傾向がありますから、その度に何度も再手術出来ないレーザー治療は受けられませんが、何度でも変更がきくオルソケラトロジーは有効なのです。また手術で完全に近視を治療した場合、ある年齢になって老眼がでると老眼鏡が必要になりますが、オルソケラトロジーの場合は、レンズのデザインを変更することにより、ある程度老眼にも対応が出来ます。年齢に限らず、本人に医師の指導を正しく理解出来ないか、あるいは実行出来ない心配がある場合は、これを補うことの出来る人が身近にいる必要があります。年齢で一概に決められないのです。一般的には角膜に柔軟性がある若い人ほど効果が高いのです。
Q6. 子供や中高年でもこの治療をうけられますか?
一つの目安としては、従来のメガネやコンタクトレンズを使った矯正視力が少なくとも0.5以上あることが望ましいでしょう。また度の弱い薄いレンズのメガネになるだけでも良いという患者さんの要望に応じる場合、夜オルソケラトロジー・レンズを装用し、昼間は薄いレンズのメガネをかけるという装用プログラムもあります。
Q5.. だれでもこの治療を受けられますか?
眼科診療に使われる専門機器での経過確認ができますので、ご本人以外の方にも治療効果をカラー画像で確認して頂けます。
Q11.  どうやって治療効果を確かめるの?
一般的には近視・乱視の軽い方で2〜3ヶ月、治療用レンズ片目で1枚、近視・乱視の強い方だと4〜6ヶ月以上、片目で2枚以上の治療用レンズが必要となります。近視の度数や、乱視の度数・方向、その他の眼の状態によっても効果に個人差がでますので、治療期間・治療費は当然一定ではありません。検査とテスト装用をすれば、どの程度の視力が得られるのか、どれくらい治療期間がかかるのか、費用がいくらかかるのかが分かります。初回の検査は保険が利きますから1,500〜3,000円程度です。
Q10.  治療期間と費用はどのくらいですか?
数ヶ月の治療が終了すると、その視力、角膜の形状を維持するために『リテーナー・レンズ』と呼ばれる維持用のレンズを使うことになります。ただし、リテーナー・レンズを装用する頻度と時間は、治療用のレンズより一般的には少なくなりますから、煩わしさは減るでしょう。個人差もありますが、毎晩装用する人、週1回で十分な人、様々です。
Q9.  治療が終わっても毎晩レンズをはめる必要がありますか?
初期の頃は、治療用レンズを朝外すと数時間で裸眼の視力が落ちて元の状態に戻りますから、見ずらくなってきたらメガネが必要でしょう.視力が落ちていく途中の段階では、それまで使っていたメガネは度が強くて掛けられない場合もあるでしょう。そのため、弱い度数のメガネをひとつくらい作っておくといいでしょう。幸い、最近ではレンズもついて3,000円〜5,000円ぐらいで作れるようです。治療中、全くメガネを使いたくない場合は、昼間装用にて矯正を行うという方法もあります。
Q8.  治療中メガネは必要ありますか?
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