一般的には、中低度以内の近視(−1.00ディオプターから−6.00ディオプター以内)または軽度の乱視(−1.50ディオプター程度まで)の眼の人に有効です。この範囲を越えると効果が全くないのではなく、−8.00ディオプター位までは対応可能です。一つの目安としては、従来のメガネやコンタクトレンズを使った矯正視力が少なくとも0.5以上あることが望ましいでしょう。また−9.00ディオプター以上の最強度近視の場合、度の弱い薄いレンズのメガネになるだけでも良いという患者さんの要望に応じる場合、夜オルソケラトロジー・レンズを装用し、昼間は薄いレンズのメガネをかけるという装用プログラムもあります。普通のコンタクトレンズの装用は、わずかながら角膜を変形させますから、オルソケラトロジー・レンズとの併用は全く共存できる余地がありません。
オルソケラトロジーの治療スケジュール
@検査・診察
オルソケラトロジーが可能か判断します。
結果によっては、オルソケラトロジーをあきらめる勇気も必要です。
患者様にあったBESTな矯正方法をアドバイスさせて頂きます。
A試験装用・体験
特殊精密医療機械で計測したデータをもとに医師が選択したテスト
レンズを装用。数時間から、場合によってはレンズを一晩お貸しして、
翌日効果を判定いたします。実際に効果を実感して頂いてから、治
療を開始するかどうか患者様に決めて頂きます。
B治療開始(治療用レンズオーダー)
十分な説明と相談、合意のもとに治療をスタート
C定期検査
レンズをオーダーして2週間前後で到着しますので、初回装用の翌日、
1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後等医師の判断と患者様の都合を調整して
行います。目標視力に達するか、これ以上は回復が望めないところへ
達した場合、治療終了となります。
D回復した視力の維持
回復した視力、角膜の形を保持する為、リテーナー・レンズを処方
致しますので、治療終了後は毎晩〜週に数時間装用して頂きます。
オルソケラトロジーの
治療スケジュール