LD(学習障害) ADHD(注意欠陥多動障害)
LD〈学習障害〉
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難として顕在化し、、さまざまな状態を示す。その原因として中枢神経(脳)になんらかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的的な要因が直接的な原因となるものではない。

ADHD〈注意欠陥/多動障害>
ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣合いな注意力、衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすもの。また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

▼実行機能の障害
実行機能とは自分の考えを、長い目でみて自分の有利になるような選択をする事。
今の自分の楽しみを追い求めるのではなく、より良い将来のために行動する事、計画し努力する事です。
実行機能は前頭葉で行われており、脳の司令塔がうまく働いていない状態です。

ADHDの子どもは総合的な自己コントロールの力の発達が遅れているので、目的に向かって行動するのが難しいようです。

▼作業記憶力の弱さ
物忘れが多い。
以前の事を思い出して今やっている事を失敗しないように気をつけたり、未来のことを思い浮かべて準備する事が苦手です。
人から何か言われても、次の瞬間にはその記憶は消えていて、同じ事を何度も言われるはめになります。本人は解っているつもりなので、それを言われると腹がたちます。

▼単純な作業の繰り返しが苦手
小学校では算数の計算や漢字の書き取りなど、なんども繰り返し練習して覚えていくものです。が、それがとても苦痛なため基礎学力が定着しにくいのです

▼おもしろいかどうかが決め手
おもしろいかどうかが動機ずけの一番の理由です。ADHDの子がやる気を出せるのは、自分が面白いと思ったときです。やる気を起こさせるきっかけを、周りが提示してあげることも必用です。

▼ご褒美も有効な手段
言葉で褒めるだけでなく、具体的なものの方がより動機ずけが強くなります。

▼薬物治療
症状が強かったり、本人及び家族の生活に支障をきたす場合、必要になってくる事もあります。薬を飲んでる間は落ち着いて集中できたりもするようです。
しかし、まったくきかない場合や、副作用が出る場合もあるので、あまり薬に多大な期待をしない方がよいと思います。

▼日常生活の基本的なこと
一番簡単そうでいて、一番難しいことのようです。整理整頓などは大人になってもできないかも知れません。長い年月をかけて直していくものなです。

▼ADHDの治療てき関わり
学校や家庭でこうした特長を理解する事が大事です。
努力してしてない。怠けている。といったような捕らえ方をやめて、やる気起こさせる工夫と、それを持続させるためのご褒美を用意して、動機づけを明確にしてみる。
子どもの良い所に目を向けて、言葉にだして褒め、そのこの中の魅力を感じてあげてください。

goriもこれらのすべてにあてはまります(大きな多動はありませんでいたが)。褒めるところを見つける事は難しいと思ったこともありますが、不思議ですね〜こちらが意識的にそう思って関わっていくと、褒め事がいっぱい見つかってくるものです。子どもは大人が色眼鏡で見てしまうと本当にその色になっていってしまようなきがします。