☆「黄金の三角地帯」より
世界中で、麻薬に絡んだ犯罪が起こっていることに、調査をすることとなった009達。ドルフィン号
に乗り込んで、002からの説明を聞くことになった。
004はギルモア博士が立ったままなのに気が付き、立ち上がる。
「博士、ここどうぞ。」
しかし、博士は遠慮して首を横に振る。
「いやいや、わしは良いんじゃよ。004こそ座ってなさい。」
ドルフィン号のコクピットには、定員9人のところに椅子は8つしかなかった。何故かは知らない。
嘘だと思うなら、002が真ん中で説明をしているシーンをひもといてみよう。
「俺は大丈夫ですよ、別に立ちっぱなしでも平気ですから・・・。」
「いや、しかし・・・。」
あくまで座らない博士に、004はニヤリと笑う。
「御老体は大切にしなきゃいけませんからね。」
ハハハハハと仲間達が笑った。003が博士に言う。
「博士、良いじゃないですか。004がここまで言っているんです。座った方が良いですよ。」
説得の名人である003に言われて、博士はそうか・・・と座った。
「004、俺の席に座ってて良いぞ。どうせこれから、説明しなきゃいけないんだから。」
002に言われたが、004に座る意思はないらしい。
「いいや、別に此処で良いさ。」
と、
「004!此処!」
009の声と何かを叩くような”パンパン”という音がした。
「?」
009の方に振り向いた004は・・・・・固まった。いや、009を見た全員が固まった。何故か?
それは、009が”此処、此処”とばかりに自分の腿を叩いていたからだ。どうやら、自分の膝に座れ
と言いたいらしい。004はありったけの気力を総動員して、手を振った。
「い、いや・・・良い。此処で良い。」
心なしか、顔が青ざめている。だが、009は腿を叩くことは止めたものの”おいでおいで”をしだした。
ニッコリと、満面の笑みを湛えながら。この時の009に逆らうと、とんでもない目に合うのは仲間が
皆知っていた。そう、004も。004は”諦める時”を良く知っている。ノロノロと009の所に
歩いて行った。
「座る?」
と009は自分の膝を指す。
「いや・・・此処で良い。背もたれにもたれさせてもらうよ。」
「なーんだ、つまんないの。」
そう言ったが、009は納得したようだった。
★何故か9人のメンバー(除001)なのに、椅子が8つ。当たり前のように、004を隣に立たせて
侍らしている009。002が立っているのだから、説明の間002の席に座っていれば良いのに、
頑なに立っている004を見て、思いつきました。
☆スフィンクスとご対面!
ギルモア博士と9人の愉快な仲間は、博士の知り合いであるエッカーマン博士の所に赴いた。エッカー
マン博士のスフィンクス讃歌に辟易していたら、博士に名誉市民としてスフィンクスに登録したいと言
われ登録部屋に向かった。
「俺達みたいな奴を名誉市民にしたいってなー、よっぽど登録をしたいって奴がいないってことかな。」
002が呟く。気のせいかエッカーマン博士の背がビクリと震えたようだが・・・。
「しっ、ダメだよ002。そんな本当のことをストレートに言っちゃ失礼だよ!」
009がフォローを入れた。・・・・・思いっきり本音が出ているが。またしてもエッカーマン博士・
・・・・・以下略。
”うっ!”
部屋に入った途端、メンバーは沈黙した。彼らの頭には同じ言葉が駆け巡る。とうとう、002が間の
抜けた声を出した。
「コ、コピー機!?」
「なんですと!?」
エッカーマン博士にはその感想が意外だったらしい。
「スフィンクスの市民登録装置を、あんなインクしか複製出来ないコピー機などと一緒にするとわ!
よいですか?スフィンクスのこの装置は・・・・・・・」
長々とエッカーマン博士の説明は続く。どうしてこーマニア(としか思えない)の話は長いんだろう、と
002は欠伸をしそうになったが、次の瞬間目をひん剥いて”ぎゃー”と叫んだ。002の欠伸を殺そ
うと、右から004が足を思いっきり踏みつけており、左からは009がエルボーを鳩尾に放っていた
からだ。1人悶絶する002を尻目に、仲間達は登録を開始する。
「・・・・・・やっぱり、コピー機だよな・・・・。」
「うん・・・・・。」
004と009の会話は脳内会話装置によってだったので、誰にも聞かれることはなかった。
★いやーアニメの登録装置ってまんまコピー機に見えたんですけど。しかも、ガーッってまんまコピー
機じゃん!コピーするのが資料か指紋かの違いだけで。何で誰もツッコマナイのよ、と1人不思議がっ
ておりました。
☆スフィンクスとご敵対!
004が事故に遭った。未来都市とやらでエアカーに乗っていた時、モノレールが004のエアカー目
がけて落ちてきたのだ。幸い、004は無事でそのことに全員ホッと胸を撫で下ろしたのだが、エッカ
ーマン博士にとっては撫で下ろすことなど、大根をおろすこと以上になかったらしい。なんだか、釈然
としないまま、解散ということになった。
「004」
004は1人考えに耽りたくて、人気のないトコロへ向かった。だが、009が後を追いかけて来る。
自然とさっきの事故の不自然さのことなどの話になった。話の最後、004は窓を向いてこう言った。
「チクショウ、この街を見ていると反転した俺達を見ているような気がするんだ・・・・っておい、何
してんだ・・・・?」
009が背中から004をギュッとしている。ヤな予感がして、004は逃れようとした。が、反対に
グイグイと窓に押し付けられる。
「おい!009!」
「ん〜?」
「退けって!」
「ん〜、アルが・・・無事で良かった・・・。」
009の言葉を聞いた時、004は009を疑った自分を後悔した。したのだが・・・・。
モゾモゾ
「おい!なにしてんだよ!」
「ん〜、なんでしょう?」
009の手が怪しく動いている。004は今度は、後悔したことを後悔した(ややこしい・・)
「ちょっと待て!此処をどこだと思っているんだ!」
「大〜丈夫♪ちゃんと”此処から先は侵入禁止”て看板を置いてきたから。」
「そーいう問題じゃないだろう!」
「じゃ、どういう問題?」
グッと004は言葉に詰った。その間に、事態は進展していく。
この時の状況を見ていた(らしい)スフィンクスは、大混乱に陥り009を集中的に狙ったとか狙わない
とか・・・・。
★2人きりでの会話の後、無防備に009に背中を向けなさる004。私の009ならピーするんでし
ょうねえ。アニメでは久しぶりの94シーンで凄く嬉しかったんですが・・・。何だか、009は00
3とツーショット状態で(それはそれでOKなんですが)寂しいです。
☆「超銀河伝説」より
宇宙よりやってきた、味噌煮にされてそうな名前の宇宙人と001他1名を救出する為に、旅立った0
0ナンバー達。スターゲートとやらを何とかクリアして1息ついたところに、ギガス軍団に襲われて、
勝ったもののあっけなくエネルギーが切れてしまった。1回の戦闘でエネルギーが切れるだなんて、か
つてのヤマトもデスラー艦隊もしたことがないのに・・・。
とりあえず”3年D組激安先生”(今現在)みたいな名前の星、ファンタリオン星にやってきた。そして、
そこら辺を探索してみようということになる。そこで、今回のリーダー009が提案した。
「左を002・005・006・008で探索してみてくれ。僕は004(だけ)と右に行ってみる。0
03と007、それから味噌煮は此処で待機していてくれ。」
「あの〜009さん。」
「ん?なんだ味噌煮?」
「いい加減、枕詞の方で呼んでくださいよ(つまりサバと呼べと言っている)」
「いいじゃないか、可愛いし。」
「いや・・・・・あの・・・。」
更に言い募ろうとするサバの言葉を遮るように、002が手を上げる。
「はい、002君。」
「ちょっと、戦力的に偏りがないか?主戦力の004と009が別々になれば良いと思うんだが。」
にっこりと009は笑った。
「そうかな?その代わりそっちは4人なんだから、大丈夫だろう?」
「え・・・・と・・・。」
答えに詰った002に009は突然、真顔でこう言った。
「命令だ。」
そして009は004の腕を引っ掴み、じゃっとばかりに走り去った。仕方ないとばかりに002達も
走り去って行った。
ちなみに、この2人きりの時の事柄をタマラがうっかり見てしまい(超能力があるから)鼻血を吹いてし
まったとか。
★んーなんだか同じオチになってしまって申し訳ないです。直接書かないけど、009に襲われまくり
の004。002がライバルになっていません。で、ファンタリオン星の探索の時のパーティーの分け
方が、えらく戦力的に偏っているのが気になります。主戦力の004と009は分かれたほうがバラン
スが取れると思っているんですけど。
☆「ローレライの歌」より
此処はドイツ。
その中で、車を走らせながら004は009に文句を言っていた。
「なにも、持って来ることは・・・ないんだよ。送ってくれればそれですんだんだ!」
だが助手席に座った009は、飄々としている。
「ウフフ、そう言うなよアル。ぼくにもたまには観光旅行ぐらいさせてくれ。」
その言葉に、004の頬がピクリと引きつる。
「ほおおおおおう。それじゃこの前俺の部屋に押しかけてきたのは何だったんだ?」
009の笑みは崩れない。
「アルへ会いに行っただけじゃん。アルって全然観光に連れてってくれなかったし・・・。」
「あのなあ、お前が泊まった次の日なんて歩けるか!」
「そうだねえ、随分と疲れていたみたいだったよね。」
「頼むから、来る時は日時を知らせてくれ。」
「嫌だよ、アルどっかに逃げてそうじゃん。」
009はあっさりとそう言った。004はハンドルに突っ伏したい気分になるのを我慢する。
「・・・・・自覚はあるのか・・・・。」
「あるさ、アルが大好きっていう自覚が。」
「いーや、俺が言ってんのは違う自覚だ。」
「なんの事だか”全然”わかんないよ?」
「嘘付け!今回ドイツに来た理由はローレライの事だけじゃないんだろう?」
「まーね、アルに”会い”に来たのが98%かな。」
「今回の本題は2%だけか・・・・。」
「とっとと終らせて、アルの部屋に帰ろーね!楽しみだなー♪」
004はいかにしてローレライの事件が終った後、009から逃げるか本気で考え出した。
★94話のローレライの歌(違います)何だか009の性格がますます恐ろしくなってきたような気が・
・・・。ちなみに009からは逃げられません。009には004探索装置が標準装備されているから
なのです!(注:嘘です)
☆実話
W杯まっさかりの頃、009は004と決勝戦を見ていた。
「あードイツ負けちゃったね、残念。」
「・・・・まあ、準優勝だから満足するか・・・。」
そう言いながら、004は残念そうだった。
「ドイツかあ・・・、そういや僕少しだけドイツ語がわかるよ。」
009の言葉に004はホウと相槌をうつ。
「へー、じゃわかるやつ言ってみな。」
「うん、ダンケシェーンでしょ、グーテンモルゲン、グーテンタッグ、グーテンナッハ・・・。」
「なんだか、挨拶ばっかりだな。他には?」
「うーん、あとはなにかあったかなあ・・・・。」
009は首をひねる。
「あ、あと1つあった!」
「へえ、何を知っている?」
004の問いかけに009は自信タップリに答えた。
「ハーゲンダッツ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「あれ?違う?だってアルファベットの上に点々があるじゃん。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
★題名通り、実話です。ちなみに009が私、004が会社の友人です。友人には沈黙されてしまった
んですけど、ハーゲンダッツってドイツ語じゃないんですか?アルファベットの上に点々があると、ド
イツ語だと思っていたんですけども。
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