普通2輪 第一段階



先日久々に映画「イージーライダー」を見た。
急にバイクに乗りたくなった。
さらに無謀にも大型に・・・
しかし免許が無い。さらにバイクの知識も全くない。

というわけで普通2輪免許からチャレンジすることにした。
最近車にも飽きてきたし・・・。

「初心忘るべからず」・・・免許を取ろうとしていた時期の気持ちをいつまでも忘れずにいたいので教習日記を付けてみた。
たまにこれを見ては初心に返って基本から考えることにしたい。 数年後には「そういえば、こんな事が難しい時期があったなぁ」なんて言えるようになりたいものである。

久々に教習所に通うことになるわけだが、都内で汚された私の運転マナーが果たして教習所で通用するか どうか不安である。しばらくは鳴りを潜めて「良い子」で通さなければならない。




1/21(日)天候 晴れ
適正検査

前日からの雪で道路は所々凍結orシャーベット状になっており滑りやすかった。
教習所所まで歩いて10分程、近くて良かった。教習所に着いて入校の申し込みをし、受講の進め方等の説明を聞きいた。 その後適性検査を受ける教室に入った。
みんな若い・・・場違いな所に来てしまったかな?と思いつつ席に着いた。
「この中にナイフ持ってる奴いるのかな」などと下らないことを考えているうちに用紙が配られ試験のようなものが 始まった。知能検査のようなものであった。
適性検査は普通自動車免許の時も受けているはずだが記憶にない。まさか「不適格」とは出ないだろう。



1/22(月)曇り
第一段階 1時限目

最初に準備運動をして各クラスに分かれた。高校生ぐらいの人と2人で教習をうけた。 バイクの引起こし、センタースタンドの掛け方・戻し方を教官が実演の後、実際に自分でやってみた。 一応一発でできたが、やっぱり重い。

次にエンジン各部、スイッチ、ペダルの説明の後、センタースタンドを立てた状態でエンジンを掛け、クラッチを切って 3速までギヤチェンジ。車とは左手足の操作が逆なのがどうも違和感がある。
その後 発進停止を実際にやってみると のことでその場所までバイクを移動・・・・・これが重い。
バイクと体は離さない方がいいとのことなのでシートの横に腰を付けて押して いたのが悪かったらしい。20mほど動かしたあたりで、ふと気づいてタンクに付けて押したらかなり楽になった。しかし目標地点 にたどり着いたときには息が上がっていた。運動不足が今後どんな展開を招くか恐ろしい。

いよいよ発進停止練習。「いざとなったらクラッチ切ってね」「両足着いてていいからね」と言われて発進したが回転が安定し ない。両手でバランスを取り、クラッチ操作、アクセル操作、ブレーキ掛けたりで非常に忙しい。
「次は2速に入れてみよう」と言われ「えっ」と思ったが、車でも日頃繋ぎにくいクラッチを操作しているので多少自信があっ た。しかし実際に走り出してクラッチ操作しようとすると日頃の習慣で、つい左足に力が入ってしまい「あららっ」と思ったが 結局できずに時間切れ。分かっていても走り出すと頭の中が真っ白になってしまった。

最後に教官に「最初はこんなもんだよ」と言われ、さらに教官も4回目ぐらいの講習でやっとギヤチェンジがスムーズにできる ようになったそうであるが、早く慣れたいものだ。 今日の教習はこれで終わり、第一段階の1回目にハンコが押してあった。



1/24(水)晴れ
第一段階 2時限目

今日の教習項目は変速操作と安全走行
スタートして10m程先のコーナー手前までに2速に入れ、その先のストレートでは3速に入れての走行。
発進後すぐの変速は、先日できなかったので今度こそはと思ってやったら今日は何とかできた。 その後の3速への変速もなんとかうまくいった。
スタート位置に停止しようとしたらブレーキ操作がザツだったせいか「ガクッ」と止まった。 当然「ブレーキはもっとやんわりと」「左足のかかとから足を着くような気持ちで」との指導あり。 これを何度か繰り返した。

次に安全走行について指導員からの話があった。バイクと車の位置関係による死角や運転者の環境の違い等の話であった。 私は今まで車onlyだったので真冬のバイクの過酷さを十分理解していない。1日中バイクに乗る人(白バイ、宅配等) は体が芯から凍ってしまいバイクを下りた後、風呂に入っても体か溶けず、また寝ようとしても冷えすぎて眠れないそうである。 どこまでホントか分からないが、手がかじかんでしまいブレーキ等の操作が遅れるのは本当だろう。

次に最初のコースに戻り5m間隔の発進、停止練習。 肩に力が入っているらしくアクセルワークが安定しないが2回/5回ぐらいはうまくいった。 半クラ操作が難しい。

その後3速固定でコースをぐるぐる回った。加速してコーナー手前でブレーキといったメリハリ付けた走りであった。 1月の冷たい空気が顔に刺さるものの、この加速感とブレーキング時の内腿の圧迫感ががたまらない。楽しい楽しい・・・ これを5〜6回繰り返して今日の教習は終了



1/25(木)雨
第一段階 3時限目

夕方から冷たい雨。カッパを着ての教習であった。今日の担当教官は自己紹介しない人で1対1教習であった。

今日の教習項目はブレーキ操作ということで、ポールを目安に後ブレーキのみでの停止、前ブレーキのみ での停止、そして前後両方使っての停止の練習をした。なかなかうまく止まれない。止まる前には左足を軽く出したいのだが、 どうしても止まってから足を出してしまう。しかも右足まで出してしまう始末。

次にポールを10m間隔に変えて発進後すぐ2速にし、前後ブレーキで減速し1速に戻してポールで停止という練習。 これがまた難しい。ブレーキを丁寧にしようとするとギヤ変速がおろそかになり、逆にギヤを1速に落とそうとすると ブレーキがザツになる。まるで右半身と左半身は他人のようであった。
「ダメダメ!」「止まる前に1速だろ〜!」「ふらつかない!」「右足を着くな!」「何度言ったらわかるんだ!」等  様々な罵声を浴びせられ、ひたすらこの練習。
言われただけでできるようなら教習なんかいらない。

後ブレーキを踏んでいたつもりであったが、アソビの部分を踏んでいたらしく制動はかかっていなかった時もあったようだ。 しかし、どの程度の握り具合、踏み具合で、どの程度の制動がかかるのかは少しはわかった。
最後に教官から「4輪免許持ってたんだ」って言われた。私を高校生と思っていたのだろうか。



1/26(金)曇り
第一段階 4時限目

今日の教官は昨日と同じ教官だった。「ついてね〜」と思ったが仕方がない。
教習生は私と女性の2人だった。最初は3周回ってポールで止まる練習。

その後 呼ばれたので行ってみると、昨日と同じようにパイロンが立ててある。「もしや」と思ったらやっぱり昨日と同じ 「発進→2速→前後ブレーキ→1速→停止」の練習。苦手意識が首をもたげたが、今日は昨日に比べて上手くできた。 教官がうるさく言わなかったせいかもしれない。

次にスラローム初挑戦。「前ブレーキは絶対に使わないように」「バイクを起こすときに軽くアクセルON(3速)」 「ブレーキ使うなら後ブレーキ」との指導の下、反復練習。なんかぎこちない。

そして更に1本橋。「落ちたら戻らないこと」「遠くを見る」「ニーグリップを使う」と他の教官からの指導の下 1回目  スタート。しかし橋に乗る前にバランスを崩し、橋に乗れない・・・情けない・・・。同じ教習生の女性は1回目でいきなり クリアしていた。私の方は2回目は何とか乗れたが途中で落下。3回目、橋に乗った後はニーグリップで上体をを安定させ、 遠くを見て、さらに小刻みにハンドルを動かすと安定し、あら不思議、橋の後半では何もしないのにバイクは真っ直ぐ進む。 4回目も同様にクリア。しかし私の場合、乗るまでが安定しない。もっと練習が必要だ。

今日は担当教官からの指導は少なく、満足のいく出来映えではなかったが、とりあえずポイントは押さえられたと思う。



1/29(月)晴れ
第一段階 5時限目

いつも夜間教習のため太陽の下での教習は今日初めて。しかし今日は出足が悪かった。
一本橋では橋にたどり着く前にコースアウト。先日できていたことができない。スラロームでもアクセルワークに失敗して コースアウト。無意識に肩に力が入っているようだ。 教官に「全然ダメだなぁ」と言われ、教官の後ろに乗っての指導。一本橋は「目線を遠くに置き、ニーグリップを効かせて バランスは上体で取るのではなくハンドルで取る」さらに発進時のアクセルはもっと開けた方がいいとのこと。
スラロームでは「バイクを倒すときにアクセルを開ける」「目線は次のパイロンを見る」との指導あり。

今度は発進するときに深呼吸し肩の力を抜いて発進し、ニーグリップを意識して遠くを見たらできたできた。 そういえば この前はこうやったんだった。
その後一本橋は80%クリア。続いてスラロームはアクセルワークに注意しな がら1回目は何とかクリア。2回目、調子に乗ってアクセル開けすぎてパイロンをなぎ倒してしまった。加減が難しい。
その後はぎこちないものの全てクリア。これを何度か繰り返した後、今度は1本橋直後の左側パイロンで急旋回。 難しい・・・旋回直前の目線は真後に向けるとのことだが、旋回させるときビビってしまってバイクが倒せない。 今日はひたすらこの練習。旋回はもっと練習したかったが時間切れ。

最初に教官に「全然ダメだなぁ」と言われた時点で、後1時間は覚悟したが「じゃ次シミュレーターね」と言われホッとした。



第1段階 6時限目
シミュレーター

ゲームのような感覚だが結構難しい。速度を50キロ、60キロに保ってのコーナリングをそれぞれやったが、 私は60キロで曲がりきれずに海に投げ出されてしまった。つぎにコーナー先に停車しているトラックを見つけたら 急ブレーキを掛けるのだが、これまたトラックに突っ込んでしまった。命が幾つあっても足りない。 「救急車呼んでください」と言ったら教官はうけていた。

明日からはいよいよコース走行に入る。今まで教習所の隅の方にあるバイク専用コースで練習していたのだが、 明日は普通車も走っているコースに出る。「コースを覚えておいてね」と言われたが、コースに出たことないので イメージが掴めない。チョット無理な注文とは思ったが、覚えておいた方が教習もはかどるのであろう。



1/30(火)晴れ
第一段階 7時限目

今日は初めて普通車の教習車も走っている一般コースに出た。
最初は教官の後ろの乗ってのコース説明。コースにはS字、クランク、八の字、坂道発進、直角発進等で今の私にとっては 盛りだくさんの豪華フルコースだった。

各ポイント毎に教官から走り方を説明してくれたが、できるかどうか不安だ。 とりあえず1周回ってみた。S字は何とか誤魔化して通過できたが、クランクでは惰性で乗っているだけでパイロンを 倒してしまった。また八の字ではヨタヨタと乗っているだけで、バイクに振り回されている。

続く坂道発進は普段マニュアル車に乗っている感覚で丁寧に通過。最後の直角発進は全く相手にされず、初めてバイクを 倒してしまい、さらに倒した際にグローブが引っかかってアクセルを開けてしまった。空ぶかし音が私の焦る気持ちとは 裏腹に悲しく教習所にこだました。

ダメだった箇所は全て半クラッチを応用する箇所であったが、それが上手くできず、さらにニーグリップが甘くなっていた ためヨタっていた。またリーンアウトの姿勢もできていなかった。 そのためか今日の後半はほとんど八の字での練習で終わった。

八の字では「曲がる先を見る」「バイクは倒しても体は起こす」等の指導があったが、 頭では分かっているものの、無意識に目先を見てしまい、曲がる方向に体を倒しているようだ。 何度か練習して掴み掛けた頃に教習終了。もっと練習が必要だ。



2/1(木)曇り
第一段階 8時限目

今日も先日と同じコース(S字、クランク、八の字、坂道発進、直角発進等)での教習。 高校生風の人と同時教習であったが彼は「みきわめ」であった。
左折が多いコースで、どうしても左折時にふくらんでしまう。教官から「左折時は半クラッチを使うように」 との指導されると、なるほど上手く曲がれる時もある。

今日はクランクと八の字の練習が多かった。両方ともリーンアウトになっていないと上手く通過できないが、 私はスピードを落としてヨタヨタと通過しているため何度かやらされているのだろう。 また、もう一人の方を見る余裕もない。

八の字では「もっとスピードを上げるように」と言われたが、ビビってしまってバイクを倒せず、 そうなるとスピードも上がらない。しかし前回に比べて少しはましになったと思う。 「バイクを倒して、体は起こしてカーブの先を見る」と教官は何度も言っていたが、それは基本中の基本なのであろう。 しかし私はそれができていない。さらに今日は教習開始時にニーグリップを意識するつもりでいたが、途中ですっかり忘れ てしまっていた。次は第一段階「みきわめ」なのに こんなことで大丈夫だろうか?

最後に教官に「2段階のコースも 覚えておいてね」って言われたって事は、今のレベルでも何とか大丈夫なのであろう、と良い方に解釈することにした。 ちなみに「みきわめ」の彼は無事第2段階へ進んでいった。



2/2(金) 晴れ
第1段階 9時限目(みきわめ)

今日は「みきわめ」。今日の教官は、やたら声のデカイ人であった。
教習開始時からそのデカイ声で”みきわめ”という言葉を連呼されたためプレッシャーがかかる。

コースは昨日と同じコース(S字、クランク、八の字、坂道発進、直角発進等)
S字、クランク、坂道発進、直角発進は何とかクリア。しかし八の字はひどかった。コースアウト1回、足つき数回で 合計15周ほど回らされた。バイクがふらついてしまい、どうしても正面ばかり見てしまう。さらに半クラッチの位置が 先日までのバイクより深かったので、慣れるのに時間がかかった。
後半になって落ち着きを取り戻し、ニーグリップと リーンアウトを意識して少しはマトモになったが、まだヨタっている。今日の出来では「もう一回やろう」なんて言われ かねない。

その後、1本橋とスラロームを2〜3本走って今日は終了。左手が疲れた。 ところで今日一緒に走った教習生は「みきわめ」2回目と言っていたので、やはり落ちる事もあるようである。 私も今日の出来では「もう1回」を覚悟したが「まあいいでしょう、2人とも次シミュレーターね」と言ってくれた。

とりあえず一安心、第2段階に進むことができた。また新コースを覚えなければならない。





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