今年、1602年発生説に従えば、小生瀬村全滅から400年忌がやって来ます。

 前述のようなことから、小生は生瀬一揆全滅400年忌回向を勝手に行うことを提唱するものです。賛同頂ける諸兄におかれましては、本年11月14日(旧暦10月10日)(木)の頃に大子町小生瀬に赴かれ、全滅していった村人の回向を、静かに執り行って頂 くことをお願い申し上げます。

 ここで更に彼らが死を賭して守ろうとしたものが有るとすれば、それは何だったのでしょう。それは現代にも通じるものかという事を考えてみるのも面白いかも知れません。

 茨城北部に17世紀まで培われた文化は、水戸徳川家により、ここ茨城県ではほとんど消滅してしまいましたが、代わりに佐竹と共に秋田県に伝承されていったのではないでしょうか。そして、秋田の文化と混合し現在の習俗として今に残っているのではないのかと小生は考えており、またその事を証明するために、ある無形文化財のルーツを探しております。時代を超えて生き残っていく情念、その中に何か本物が有るような気がしています。

 そしてそれが、同じく激動の現代に生きる我々に対して何かを示してくれるのではないかとおぼろに感じるからであります。

 最後に、ここまで読んでいただけた皆様に心より感謝を申し上げます。

 2002年7月

   生瀬一揆400年忌回向を勝手に提唱する会

代表 染野 恭満


道路(常陸太田・大子線)から地獄沢への取り付き口