現代は、明治維新と敗戦に続く3度目の激動期といわれ、その変化は単に日本一国内の変化でなく、世界的なグローバリゼーションの中における変化であり、我々も又、激動期の大きな流れの中で、自分自身の価値観や文化の喪失の危機に瀕していると考えます。

 また、現在世界のあちこちで、グローバリゼーション(アメリカ的価値観の押し付け)の大きな流れに抵抗し、自らの文化を守るための動きが起こっています。

 生瀬一揆は決して過去のものではなく、現代世界のあちこちで起こっている事件なのではないでしょうか。すなわち自らの生命財産を守るために世の大きな流れに流されるか、信仰や文化を守って圧倒的な流れに逆らい消滅するかの問題であります。

 流れに逆らわず、しかも流されずに自らの信仰や文化や価値観を保つ方法は無いものでしょうか。生瀬一揆衆を考える時いつも感じる事です。


(生瀬一揆慰霊碑と地獄沢遠望)