6月11日(水) 晴れ 瀬棚(フェリー)→(奥尻島)青苗 47.26q(788.6q) 3:23 14.0q/h
8:30  民宿「長栄」出発
      「東日本海フェリー」出航まで1時間あり、港までは数百mなので余裕をもって郵便局へ寄り現金を若干
      おろす。登校の小学生達とすれ違いながら港に向かう。

9:30  出航
     
料金は人:¥1660  自転車:¥1210 計¥2870
      今日は静かな海で後部デッキに座り、瀬棚の町を眺めながらののんびりとした時間が過ぎる。
      「奥尻島」が近付いて来るが意外と大きいし、高い山(後で確認すると427.7m)があることが
      わかる。
      
11:00 奥尻港到着
      早速食堂を見つけ腹ごしらえをする。奥尻に来たら「うに」だ。
      たまたま飛び込んだ店のオヤジが話好きで地震の時の事など、いろいろ話してくれる。とにかく大変
      な壊滅状態だったらしい。港周辺は全滅で、現にこの食堂も仮店舗にしか見えない。
      
      船内では、瀬棚のフェリーターミナルで入手したエリアマップ(奥尻観光協会発行のものだが、大きくて
      見やすく、要所々々間の距離が書いてあったりで重宝した、と言うより唯一これだけで奥尻を走った。)
      で奥尻島での回り方・過ごし方を考えていたのだが、島内でキャンプ一泊、翌日の9:45発の江差行き
      で離島する事しか決めていなかった。
  
                          
           
                             「奥尻島 まるごとMAP」
    
      奥尻島には島を一周する周回道路がなくの字を左右に裏返したようなコースしかとれない。店の
      オヤジに相談すると、まず北に向かい北端の稲穂岬まで行き、また宮津まで引き返して、北部を横断
      してから、南下して南端の青苗の公園で一泊して、翌朝に、ここ奥尻に戻って来れば良いという。
      実は、私は逆周りを考えていたのだが、北部の山岳地帯を横断するのに西から東へだと登りが大変だ
      と言われた。オヤジ案だと登りが「チョット」で後は楽な下りだけだと言う。海抜0mから0mへ行くのだから
      それ程の差があるはずはないとは思ったが、地元の人がそう言うのだから、素直に従う事にする。

      生うに丼は高かったが、やっぱり美味かった。(アルバムを見てください)

12:00 出発
     
 しばらくは海岸沿いに北上。最北端の稲穂岬行きは諦めて、空自の官舎(船から見たときはホテル
       かと思ったくらい、島では目立つ建物)辺りから西に方向転換をして島の横断に入る。
       そのとたんに、登りとなる。(これを「とたん」の苦しみという!)

13:30 12.22q地点
      この北部の横断道路は球島山(369.3m)と勝澗山(427.7m)と2つのピークをかわしながら走って
      いて、道路も2つのピークを持っている。
      その内の最初のひとつを越えたようだ。随分歩いた。多分3qは歩いたと思う。しかし天気と景色が良い
      のが救いだ。あのオヤジの言葉はウソだったのか。
      面白い事に、山間部で牛の放牧がおこなわれていて、時にはそれが草を食んでいるのが目につく。

15:00 北追岬公園着 31.81q
      前記からもうひとつピークを越えて来たが、最後の下り4〜5qは素晴らしかった。いつでも、どこでも
      そうなのだが、私は高所から海に向かって下る道が大好きだ。
      きっと、オヤジは車でしかこの道を走った事がなく、確かに今来た道を逆に行くと最初の登りがとんでも
      ない急坂登りに思えるだろう。それで逆方向からの横断を勧めてくれたのだろうと思う事にした。
      この公園は高台で彫刻家流正之氏(私は全く知らなかった)による8つのモニュメント群を散策路伝い
      に鑑賞できるようになっており奥尻島の観光スポットではあるのだが、例によってお客さんはゼロだっ
      た。中休止・前輪のブレーキパッドの調整をして先へ進む。
      
16:15  海岸線を離れ最南端の青苗に向かう 42.75q
      多少のアップダウンはあるもの、なんとも気持ちの良い海岸線を走り「サイクリング」を満喫する。
      ここからはしばらく登りになる。

16:30 青苗市街着
     
例のオヤジに聞いておいたここ青苗の食堂で営業時間を確認してから(8時くらいにはほとんどの店は
      閉まってしまう)、向かいの店先で煙草を買っていると、そこの店主が出てきて立ち話をしたところ、
      彼は横浜に住んでいた事があるとかで懐かしがってくれた。
      岬の先端の「奥尻津波館」の庭ならキャンプができそうな事、夕陽がきれいな事などを教えてもらい
      ついでに、その店に陽が沈んでから夕飯を食べに行く事を約束した。

17:00 設営開始 
      まだ日が高いので寝袋を干し、早速テントを張る。
      例によって、コーヒーを沸かして、海辺で寛ぐ。

9:00 陽が傾き始めたので公園内の夕陽見物のベストポジションへ移動し夢中で写真を撮る。
      
19:30 十分に落日の豪華さ・美しさを堪能し、愛車で先ほどのレストランに行くと、「カレイのから揚げ」を
      中心としたものを作って待っていてくれた。
      そこで、出してもらった「行者にんにく」(またはアイヌねぎ、この辺ではキトビロ)の醤油漬けは何より
      も美味しかった。
      奥方、調理人も交えて四方山話をいろいろとしてからテントに戻り就寝。
 
本日のトピックス 周囲83qの島の2/3は回った事になる。北端の稲穂岬には行きそびれたが、気持ち
のよいサイクリングができたし、良いキャンプ地にも恵まれ本当に奥尻島に来て良かった。
                                本日の写真集
                           6月12日へ     インデックスへ戻る