6月17日(火) 曇り 礼文華→大岸→(洞爺湖)池の上→財田 58.67q(1269.01q) 3:49 15.3q/h
5:00  起床 
      とりあえずパンと牛乳を腹に収め、撤収

6:40  出発
      はっきりしない天気だが、今日は短距離しか走らないので気分的にはのんびりしている

      たまたまキャンプ場から礼文華の町に出たところで、昨日の管理人さんに出会った。朝早くから働いて
      いるものだと驚いたが、とにかく挨拶をしてから、いつも問題になる「ごみ」の始末を相談すると、個人的
      に引き取ってくれるという。どこまでも親切な管理人さんだ。

      多くのキャンプ場・公園には「ゴミ箱」がなく、「持ち帰れ」と書いてある。私のような良識ある旅行者には
      困った事になるのだ。殆ど調理などしないキャンパーでもパックの空き箱、包装のラップ、紅茶の出がら
      しなどのゴミが出る。とにかくコンビニ袋にまとめて持ち出すのだが、そういつまでも持ってはいられない
      ので、通常は最寄のコンビニのゴミ箱、それがなければ、通りすがりの町内のゴミ置き場などに置いてく
      るのだが、いずれにせよ悩ましい問題なのだ。

      4〜5q海岸沿いの細い道を線路沿いに走り、「大岸駅」で左折して元のR230へ出る。
      出たとたんに長い坂に出くわし1q以上歩いてしまう。短いトンネルを4つ程抜けたところのコンビニで
      小休止

8:00  セイコーマート 14.6q
      食料・たばこ・電池などを買い込み、おにぎりの朝食をとる 8:15発

8:35  19.60q地点
     
さらにトンネルを3つ抜け、「洞爺湖町」の直前で左折、洞爺湖に向かう。あと7qの表示がある。

9:00  眼前に洞爺湖が見えてきた 
      トンネルを2つ抜けると眼前に洞爺湖が見えてくる。
      このトンネルは両方とも2000m級なのだが、多分最新のもので、広く、明るく、車道とは切り離され
      た側道があり、ストレスを全く感じずに走れる、涙が出るほど嬉しい出来だ。

      この辺りから警察車両の行き来が激しくなってくる。大型の機動隊バスがあわただしく移動したり
      「白バイ3台・パトカー・黒塗り車・パトカー」がワンセットになった車列をよく見かける。
      サミットはまだ2週間先だというのに警備は本番に入っているのだ。車列は要人警護の予行演習
      なのだろう。
      この状態は北海道を離れるまでずーっと続く事になる。

9:15  洞爺湖温泉街 (26.94q)
      先ほどのところを右折して観光地洞爺湖の中心の温泉街に出る。街中警官と警察車両だ。それも
      道警だけではなく、警視庁、神奈川県警、静岡県警などたくさんの県から動員されている。そして
      一般の観光バスや観光客は余り見かけない。

      とりあえず遊覧船が出る湖畔に出て記念写真。問題はこれからどうするかだ。何しろ「洞爺湖」は
      予定外なので、周辺の地図はもちろん、情報をほとんど持ち合わせていない。もちろんキャンプ場
      情報もない。まずは「観光案内所」に行く事にしよう。

             
      
                           (洞爺湖畔でウロチョロしている様子)


      ビジターセンターを探して、そこで「La.TOYA」という小冊子を手に入れた。そこには詳細地図と
      各スポットの解説が載っていてありがたい。しばらくはこれだけを頼りに行動する。

      まず、キャンプ地を決めなくてはならない。出来れば静かで温泉に近いところが良い。と、洞爺湖を
      時計盤とすると4時半くらいのところにある「滝の上キャンプ場」というのが目についた。説明によると
      「有珠山、昭和新山の見晴らしが楽しめる湖畔。期間6月中旬〜9月中旬、料金400円」と書いてある。
      これは期待できる。ここから7q程度だし、まだ時間は十分にある。
      警官と警察車両が行き来する湖畔の道を東へ行く事30分、町名も壮瞥町と変わる頃にやっとそれ
      らしい所に着いたのだが、どうも様子が違う。荒れている。トイレなどの様子から見ても最近使った
      様子がない。しかし表示は確かに「滝の上キャンプ場」と書いてある。ここである事は間違いなさそう
      だがこれではダメだ。温泉街に引き返す。
  
      そこで改めて「La.TOYA」をチェックすると、7時半くらいのところに「グリーンステイ洞爺湖」という
      キャンプ場が目についた。丁度サミット会場の真下に当たるところだ。今度は事前に電話をしてみる。
      と、なんと、今晩から警察と自衛隊で全部借り上げだという。ひょっとして、洞爺湖全体がそんな状態
      だと困った事になると思い、どのキャンプ場なら大丈夫そうかを聞いてみると、対岸にある「財田キャ
     ン
プ場」の名を挙げた。ここから15q程だ。行ってみよう。先ずその前に腹ごしらえだ。

      塩チャーシュウ(900円)

      ここからの15〜17qの湖畔道は絶好のサイクリングロードだった。右手に湖を見ながら林の中を
      行くと何とも清清しい。しかも随所に公園のようなところがあり、もしキャンプ場がダメならどこでもテント
      を張れると安心させられる。

      「財田キャンプ場」の少し手前にある「とうや・水の駅(情報プラザ)」に寄る。目的は札幌までの地図
      の入手。係りの女性にはお世話になりました。そんな勝手な希望に合った地図(もちろん無料の)が
      すぐにある訳はないのだが、彼女は根気よく、遂に「北海道しりべしガイドマップ」(北海道観光連盟)
      という20万分の一の大きな地図を見つけてくれた。裏には各種情報満載だ。札幌・小樽・積丹半島・
      瀬棚・支笏湖・洞爺湖・苫小牧まで道南東部が殆ど収まっている。もっと早く入手したかったくらいだ。
      嬉しかったのでコーヒーフロートを飲んでしばらく休憩

                
                             その地図
      (その都度、都合の良い大きさに折り畳んで使っていたので、折り皺がたくさんついている)

13:30 「財田キャンプ場」チェックイン 58.67q
      明日札幌に向かう際に通る道道66号線を少し過ぎると看板が見えてくる。総合的な施設でとても管理
      が行き届いていることがうかがえほっとする。広々として開放的で何よりもきれいだ。事務所で早速
      手続きをとり、800円を払い、キャンプサイトを教えてもらう。この段階では客は私一人だけで、どこでも
      テントを張れるとなると、反って迷うものだ。
      先ず日当たりが良いところ、色々なものを干したいので柵の近く、夜は自転車を屋根の下に置きたいの
      でトトイレ棟の近くと選んでいき確定する。
      素早く設営、寝袋、エアマット、タオルなどを柵に干したら、まづはコーヒーをいれてこの状況を楽しみ
      まだ終わっていない今日一日を振り返る。もしかするとこの一瞬を楽しみたくてキャンピング道具を積
      んで走っているのかもしれない。

15:30 ありがたい事に、ここにはシャワーもコインランドリーもある。一服した後、管理棟に行き、受付嬢に
      200円を払いシャワー室の鍵をもらって、シャワー室に入った。温水シャワーだ。

     事件はこの時起こった


      本ツアー中、入浴時には必ずひげを剃るようにしていた。今回もそうしたのだが、頬を引っ掛けてしまい
      、大した傷ではないのに血が止まらないのだ。タラタラ流れてくる。その時同じ棟の中のすぐ隣がトイレ
      だった事を思い出し、そこならトイレットペーパーがあるはずで、それを破いて止血すればよいと考え、
      裸のままそこを出て、素早く手当てを終え、シャワー室に戻り入ろうとしたがドアが開かない。
      オートロックだった。「進退窮まる」とはこの事だろう。覚悟を決めて事務所に行きマスターキーで
      開けてもらう外ない。 しかし素っ裸だ。その時、トイレの洗面台に誰が置いたのかタオルがあるのが
      眼に入った。素っ裸よりマシだ。助かった。それを腰に巻いて受付に行き、受付嬢に無礼を詫び、訳を
      話して同行してもらい鍵を開けてもらった。シャワーが終り出てきてから改めて彼女に礼を言い、持参の
      バンドエイドを貼ってもらった。
      後で考えると、そのタオルは普通の大きさだったので、前を隠すので精一杯で、尻は丸出しだった。
      その間も、その後コインランドリーで洗濯・乾燥が終わるまで、受付嬢が、側でコーラなどを飲んでいる
      私の顔を見ないようにしていた理由がわかったような気がする。

      何はともあれサッパリとした後、湖畔に出て夕暮れの風景を心行くまで楽しんだ。

      夕食はコンビニ弁当と卵スープ。早めに就寝

     
本日のトピックス 何と言っても、サミットに向けての警備、その予行演習の物々しさだ。まだ2週間先だ
というのに、これから先はもっと厳しくなるのだろう。一体この経費はどのくらいになる
のだろうか。それ程のコストを掛けてまで開催する意味があるのだろうか。あるいは
それを上回るパフォーマンスを我が政府はあげられるのだろうか。
                                 本日の写真集
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