5:00 起床
とりあえずパンと牛乳を腹に収め、撤収
6:40 出発
はっきりしない天気だが、今日は短距離しか走らないので気分的にはのんびりしている
たまたまキャンプ場から礼文華の町に出たところで、昨日の管理人さんに出会った。朝早くから働いて
いるものだと驚いたが、とにかく挨拶をしてから、いつも問題になる「ごみ」の始末を相談すると、個人的
に引き取ってくれるという。どこまでも親切な管理人さんだ。
多くのキャンプ場・公園には「ゴミ箱」がなく、「持ち帰れ」と書いてある。私のような良識ある旅行者には
困った事になるのだ。殆ど調理などしないキャンパーでもパックの空き箱、包装のラップ、紅茶の出がら
しなどのゴミが出る。とにかくコンビニ袋にまとめて持ち出すのだが、そういつまでも持ってはいられない
ので、通常は最寄のコンビニのゴミ箱、それがなければ、通りすがりの町内のゴミ置き場などに置いてく
るのだが、いずれにせよ悩ましい問題なのだ。
4〜5q海岸沿いの細い道を線路沿いに走り、「大岸駅」で左折して元のR230へ出る。
出たとたんに長い坂に出くわし1q以上歩いてしまう。短いトンネルを4つ程抜けたところのコンビニで
小休止
8:00 セイコーマート 14.6q
食料・たばこ・電池などを買い込み、おにぎりの朝食をとる 8:15発
8:35 19.60q地点
さらにトンネルを3つ抜け、「洞爺湖町」の直前で左折、洞爺湖に向かう。あと7qの表示がある。
9:00 眼前に洞爺湖が見えてきた
トンネルを2つ抜けると眼前に洞爺湖が見えてくる。
このトンネルは両方とも2000m級なのだが、多分最新のもので、広く、明るく、車道とは切り離され
た側道があり、ストレスを全く感じずに走れる、涙が出るほど嬉しい出来だ。
この辺りから警察車両の行き来が激しくなってくる。大型の機動隊バスがあわただしく移動したり
「白バイ3台・パトカー・黒塗り車・パトカー」がワンセットになった車列をよく見かける。
サミットはまだ2週間先だというのに警備は本番に入っているのだ。車列は要人警護の予行演習
なのだろう。
この状態は北海道を離れるまでずーっと続く事になる。
9:15 洞爺湖温泉街 (26.94q)
先ほどのところを右折して観光地洞爺湖の中心の温泉街に出る。街中警官と警察車両だ。それも
道警だけではなく、警視庁、神奈川県警、静岡県警などたくさんの県から動員されている。そして
一般の観光バスや観光客は余り見かけない。
とりあえず遊覧船が出る湖畔に出て記念写真。問題はこれからどうするかだ。何しろ「洞爺湖」は
予定外なので、周辺の地図はもちろん、情報をほとんど持ち合わせていない。もちろんキャンプ場
情報もない。まずは「観光案内所」に行く事にしよう。

(洞爺湖畔でウロチョロしている様子)
ビジターセンターを探して、そこで「La.TOYA」という小冊子を手に入れた。そこには詳細地図と
各スポットの解説が載っていてありがたい。しばらくはこれだけを頼りに行動する。
まず、キャンプ地を決めなくてはならない。出来れば静かで温泉に近いところが良い。と、洞爺湖を
時計盤とすると4時半くらいのところにある「滝の上キャンプ場」というのが目についた。説明によると
「有珠山、昭和新山の見晴らしが楽しめる湖畔。期間6月中旬〜9月中旬、料金400円」と書いてある。
これは期待できる。ここから7q程度だし、まだ時間は十分にある。
警官と警察車両が行き来する湖畔の道を東へ行く事30分、町名も壮瞥町と変わる頃にやっとそれ
らしい所に着いたのだが、どうも様子が違う。荒れている。トイレなどの様子から見ても最近使った
様子がない。しかし表示は確かに「滝の上キャンプ場」と書いてある。ここである事は間違いなさそう
だがこれではダメだ。温泉街に引き返す。
そこで改めて「La.TOYA」をチェックすると、7時半くらいのところに「グリーンステイ洞爺湖」という
キャンプ場が目についた。丁度サミット会場の真下に当たるところだ。今度は事前に電話をしてみる。
と、なんと、今晩から警察と自衛隊で全部借り上げだという。ひょっとして、洞爺湖全体がそんな状態
だと困った事になると思い、どのキャンプ場なら大丈夫そうかを聞いてみると、対岸にある「財田キャ
ンプ場」の名を挙げた。ここから15q程だ。行ってみよう。先ずその前に腹ごしらえだ。
塩チャーシュウ(900円)
ここからの15〜17qの湖畔道は絶好のサイクリングロードだった。右手に湖を見ながら林の中を
行くと何とも清清しい。しかも随所に公園のようなところがあり、もしキャンプ場がダメならどこでもテント
を張れると安心させられる。
「財田キャンプ場」の少し手前にある「とうや・水の駅(情報プラザ)」に寄る。目的は札幌までの地図
の入手。係りの女性にはお世話になりました。そんな勝手な希望に合った地図(もちろん無料の)が
すぐにある訳はないのだが、彼女は根気よく、遂に「北海道しりべしガイドマップ」(北海道観光連盟)
という20万分の一の大きな地図を見つけてくれた。裏には各種情報満載だ。札幌・小樽・積丹半島・
瀬棚・支笏湖・洞爺湖・苫小牧まで道南東部が殆ど収まっている。もっと早く入手したかったくらいだ。
嬉しかったのでコーヒーフロートを飲んでしばらく休憩

その地図
(その都度、都合の良い大きさに折り畳んで使っていたので、折り皺がたくさんついている)
13:30 「財田キャンプ場」チェックイン 58.67q
明日札幌に向かう際に通る道道66号線を少し過ぎると看板が見えてくる。総合的な施設でとても管理
が行き届いていることがうかがえほっとする。広々として開放的で何よりもきれいだ。事務所で早速
手続きをとり、800円を払い、キャンプサイトを教えてもらう。この段階では客は私一人だけで、どこでも
テントを張れるとなると、反って迷うものだ。
先ず日当たりが良いところ、色々なものを干したいので柵の近く、夜は自転車を屋根の下に置きたいの
でトトイレ棟の近くと選んでいき確定する。
素早く設営、寝袋、エアマット、タオルなどを柵に干したら、まづはコーヒーをいれてこの状況を楽しみ
まだ終わっていない今日一日を振り返る。もしかするとこの一瞬を楽しみたくてキャンピング道具を積
んで走っているのかもしれない。
15:30 ありがたい事に、ここにはシャワーもコインランドリーもある。一服した後、管理棟に行き、受付嬢に
200円を払いシャワー室の鍵をもらって、シャワー室に入った。温水シャワーだ。
事件はこの時起こった。
本ツアー中、入浴時には必ずひげを剃るようにしていた。今回もそうしたのだが、頬を引っ掛けてしまい
、大した傷ではないのに血が止まらないのだ。タラタラ流れてくる。その時同じ棟の中のすぐ隣がトイレ
だった事を思い出し、そこならトイレットペーパーがあるはずで、それを破いて止血すればよいと考え、
裸のままそこを出て、素早く手当てを終え、シャワー室に戻り入ろうとしたがドアが開かない。
オートロックだった。「進退窮まる」とはこの事だろう。覚悟を決めて事務所に行きマスターキーで
開けてもらう外ない。 しかし素っ裸だ。その時、トイレの洗面台に誰が置いたのかタオルがあるのが
眼に入った。素っ裸よりマシだ。助かった。それを腰に巻いて受付に行き、受付嬢に無礼を詫び、訳を
話して同行してもらい鍵を開けてもらった。シャワーが終り出てきてから改めて彼女に礼を言い、持参の
バンドエイドを貼ってもらった。
後で考えると、そのタオルは普通の大きさだったので、前を隠すので精一杯で、尻は丸出しだった。
その間も、その後コインランドリーで洗濯・乾燥が終わるまで、受付嬢が、側でコーラなどを飲んでいる
私の顔を見ないようにしていた理由がわかったような気がする。
何はともあれサッパリとした後、湖畔に出て夕暮れの風景を心行くまで楽しんだ。
夕食はコンビニ弁当と卵スープ。早めに就寝
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