5:30 起床
いよいよ北海道最後の日になってしまった。
おにぎりと卵スープの朝食。
車で泊りながら北海道を回っているというご夫婦と立ち話。
ダンナが一人になった時に「偉いものですねえ。私など2日も一緒に旅行をすれば喧嘩になってしまい
ますよ」と話を向けると、そうならないように、こうして皿洗いなどをしているとの事。それなりに苦労は
しているらしい。やはり一人旅は気楽だ。
8:15 出発
かなりのんびりと撤収作業を行い、名残の湖畔散策をしてから出発。
昨日確信がもてないまま走ってきた道を今日は自信をもって戻り
8:40 苫小牧へのサイクリングロードへ出る 4.97q
ここからの道は去年逆方向ながら走った事があり、しかも下り傾向の道なので快適に走る。相変わらず
他の自転車には出会わないまま、苫小牧郊外の終点に到着。
9:33 終点 24.07q
この辺は面白い地域で、斎場・石材屋・ラブホテルが集まっている。きっと、何か所以があるのだろう。
道端で、残りのパン2ケを食べる。
苫小牧市内でではしなければならない事がある。JTBに行って、持参してきたクーポンで今日乗船
予定のフェリーの切符を購入しなければならない。そのために事前に所在地はプリントアウトしてき
ている。苫小牧の町に去年は3泊したので大体の様子は分っていた積りだったが、肝心のJTBが
なかなか見付からず、その辺りをグルグル回る。遂に開店していた花屋の店員に聞いたところ、一階
に店を開いているのではなく、近くの銀行が入っているビルの中にある事が分った。どうりで見付から
ないわけだ。
ビルの入り口に立った時、イヤな予感がした。オフィスビルなのに人の出入りがほとんどない!そうか
今日は土曜日だ、という事を知らなかったわけではないが、その時去年の苦い記憶がよみがえった。
去年の北海道ツアーの時も、ここ苫小牧からフェリーで帰ったのだが、乗船しようとターミナルに行って
から、当日、日曜日は就航してない事を知って愕然としたものだ。
今回、そこはきちんと確認して望んだのだが、JTBが土曜日も営業しているかどうかまでは確認して
こなかった。4階の事務所に行ってみたが、案の定、休みの看板がでている。また、ドジをしてしまっ
た。
止むを得ず、切符は現金で買う事にして、外に出てから携帯で予約だけをする。
まだ、10:30だ。フェリー出航は18:45なので、ほぼ今日一日時間がある。
迷わず、去年も行った白老の「マザーズ」に行って昼飯を食べる事にする。室蘭方面に20qほど行っ
た所にある「鶏卵屋」だが、そこの親子丼とスウィーツが絶品なのだ。
時間の余裕があるせいもあるが、「ここまで来て怪我をしてはつまらない」という守りの姿勢になり、
側道をゆっくり、のんびりと走る。走りながら、未だ、何とか北海道滞在を引き伸ばす方法はないか
などと愚にもつかない事を考え、乗船予約したんだからもう遅いと思い直し、名残惜しさ一杯で周囲
の景色を脳裏に焼き付けるように愛でながら進む。海岸線を走る室蘭本線沿いの平坦な道だ。
ここでも例の「白バイ・パトカー・黒塗り車」の車列を見かける。(復路でも見かけた)
11:32 「マザーズ」着 48.98q
それでも1時間で着いてしまう。
土曜日のせいか、今日は駐車場も一杯で混んでいる。
去年と同じ地鶏親子丼定食とシュークリームとコーヒーをいただく。やはり美味い。土地の牛乳まで
飲んで
13:00 出発
相当のんびりと走り
14:25 市内に戻る 69.47q
フェリーターミナルに直行。ここでも去年苦労の末に見つけた最終日のホテル、不正表示で倒産した
ミートホープ社、キャンプ用品一式を送り返したクロネコの営業所など思い出の場所を通り過ぎる。
申し込み用紙に書き込み、支払いの時、その年齢欄を見た受付嬢が「何か年齢を証明する物をお持ち
ですか」と聞くので、何かと思ったら、老人割引として人間運賃だけだが20%オフになるという事だっ
た。 しかしそんな証明書(一般には運転免許証になるのだろうが)など持っていない。
とその時、「防火管理者証」が財布に入っている事を思い出し、取り出してみると右上に小さく生年
月日が記入されていた。やれやれだ。 これで11500円が9200円となり2300円もお得になるの
だから大きいぞ。もしもJTBでキップを購入していたら、こうはならなかっただろう。最後までついて
いたという事か。
埠頭の先端でお決まりの愛車写真を撮ってから、2輪の待機場所に停めて、ターミナルビルで時間を
つぶす。
18:00 積み込み開始
待機場所に行ってみると、いつものようにバイクが殆どの中に愛車の他に3台の自転車が居た。2台は
外人さんと連れの日本人女性、周りには見送りのような人達。もう一台は私と同じGIANT、だがMTB。
きっちり2箇所で施錠され、荷物の積み方もバーベキュウ網を利用したような好感のもてるものだった。
こういう、金をかけずに工夫しているのを見ると無性に嬉しいものだ。
そのうちに持ち主の若者がやってきて、言葉を交わすうちに意気投合し、同じ2等船室だった事もあり
乗り込みながら、一緒にレストランで夕食を食べる約束をして別れる。
例によって船室に落ち着いた直後に風呂に入り(このフェリーの乗船後の身のこなしについては私は
相当の経験者といえるかも知れない)約束どおり、例の若者 I 君と夕食を供にして時間を過ごす。
(そのバイキングディナーだけはご馳走しました。)
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