6月5日(木) 曇り 長野→信濃町→野尻湖→上越→柏崎 120.45q(389.21q) 6:57 17.3q/h
6:10  旅館出発
      結局長野市街には入らず(という事は善光寺にさえ寄らず)、しばらくは「アップルライン」と呼ばれる
      R18を千曲川沿いに北上。快調に飛ばすが、陽が差してきて半そでTシャツになる。

7:00  浅野 15.39q 通算AV21.6q/h
      平均速度を見ても快調に走ってきたことがわかる。ここで西に方向転換すると、「突然に」という感じで
      山岳道路の様相を呈してくる。通称も「北国街道」と変わる。

7:50  牟礼 22.37q 通算AV16.1q/h
      通算の平均時速が落ちている事からもわかるように、スピードが落ち、かなり歩いた。
      ここから戸隠への分岐点まで峠を一つ半越える。通算平均速度がどんどん落ちる。相当押し歩いたが、
      分岐点からは40q/hオーバーで駆け下りる。これがあるから登りが堪えられるのだ。

9:00  32.38q地点 通算AV13.8q/h
      この辺りから携帯プレイヤーの音楽を聴き始める。内容はスタンダードジャズ、ボサノヴァ、井上陽水、
      加山雄三などデタラメに入っている。
      一休さんの町「信濃町」まで再度の登りがあったが、この後は「野尻湖」まで一気に下る。
9:45  野尻湖 38.08q/h 通算AV13.6q/h
      このように、走っている国道からわずかに逸れるだけで行けるスポットは自転車にとって本当にあり
      がたい。どんな名所でも、登りで3q先にあるとなると九分九厘敬遠するだろう。
      野尻湖は学生時代に何度か来たことが有り、思い出に浸りながらしばしコーヒーブレイク。
11:20 鴨島 71.70q 通算AV18.6q/h
      野尻湖を出たのが10:30くらいだったので、50分間で33q進んだ計算になり、この間の平均速度は
      40q/hになる。ちなみにMAXは54q/hだった。これは生涯?最高だ!
      湖を出て直ぐのトンネルを越えたとたんに長い下りとなりここまで「漕がずに来た」感じだ。左手には
      妙高高原をながめながら、路面状況もよく、きちんと左2m程には白線が引かれ、その2mを独占して
      下りて来たのだから、これは堪りませんよ。来て良かった!

12:00 下源入 78.73q 通算AV18.7q/h
      ここで真っ直ぐ行けば直江津の港に出て「本州南北横断達成」となるのだが、右折してR8北陸道
      入る。
      食堂で「モツ煮定食」とコーヒーの昼食をとり、出発。疲れはそれ程ではない。あとは日本海に沿って
      北上するだけだ。

14:15 柿崎付近 97.81q
      今まで路面が低かったり、工場が邪魔をしたりで日本海が望めなかったが、ここで初めて目にする事
      ができた。思わず写真をとる。

15:00頃 道の右側に、今日の目的地に想定していた「柏崎国民休養村キャンプ場」への道標が見えてきた。
       これで宿泊場所の確認ができたわけだが、例によって相当の登りになっていそうだ。
       ところが、今晩とできれば明日の朝の食糧の用意がない。

少し先まで走ってみたがそれらしき店はなく、通りかかった老人に聞くと「この先の橋を渡って少し行くと左手に
日本海鮮魚センター」があるので、そこなら弁当くらいはあるかも知れない。」という事だった。

その橋は「米山大橋」といい、景色としては赤くてきれいなのだが、高さが50m以上あり側道がなく結構往来が
激しく自転車としては恐怖の対象なのだ。しかし行かなければ今夜の食べ物がない。仕方なく行く。

「握り寿司」のパックと「お稲荷さん」「のり巻き」を買い込んで必死の思いでキャンプ場入り口まで戻った。

案の定、そこからはきつい登り。ヒイヒイ言いながら当然押し歩き。身体はほぼ水平状態。

汗だくになってそれらしき場所に着くと管理事務所があり、幸いな事に管理人が居た。
ところが、です。随分ではありませんか。「営業は7月からだし、自分もこれから帰る所だから設営は断じてダメ」
の一点張り。そこは私だって30数年間ビジネスの世界で生きてきた人間だ、ハイ、わかりましたと引き下がる
わけには行かない。「セールスは断られた時から始まる」
「ここしか今晩行くところがない」とか「迷惑は決してかけない」とか「所定の金額は払う」とか最後には「何とかお目
こぼしを…」とか言葉を尽くしたのだが、この管理人さんは立派だった。全ての公務員はかくありたい。私の懇願に
一瞬心が揺らいだように見えた時もあったが、結局ダメだった。
私も諦めて「替わりのキャンプ場を教えて欲しい」と尋ねると、一枚の案内チラシを出してきて、かなり先にある
公園を指しながら、「下の道を2、3q行くと(実際は8qあった)ドームが見える海辺の公園があるので、そこ
ならテントを張れるだろう」と教えてくれた。但し「私から聞いたとは言わないでくれ」と念を押された。

         

                   (米山大橋を一往復半したGPS記録)

16:30頃 みなとまち海浜公園 120.45q
       再度、怖い「米山大橋」を渡り、30分ほど行くと目当てのドームが目に入りほっとする。
       広々とした海水浴場でトイレなどの設備もありやれやれと思った時に雨が降り出す。あわてて設営
       を始めて、終了後直ぐに、先程の握り寿司の夕食を食べる。その時です。「前輪がペシャンコだ!」 
       ここまで何でもなく走ってきたのだから、きっと公園内で何かを踏んだのに違いない。走行中でなくて
       良かった。
       食事もそこそこに修理にかかる。バルブを抜いてみると、「むしゴム」がいかれていた。本来ならそれ
       を取り替えれば済むのだが予備を持っていない。買っても数十円のものなのだが手持ちがない。
       そこまで想定していなかった報いだ。やむを得ず持参のスペアチューブと交換したのだが、最後の
       行程のタイヤのはめ込みがなかなか上手く行かない。特にバルブ付近がきれいに収まらない。軽い
       「いぼ痔」状態だ。やっとの思いで何とか納得できる所までやって

18:45  テントに潜り込む、テントが雨に耐えられるだろうかと心配しつつ…。   

本日のトピックス なんと言っても野尻湖からの下りの快走だ。時速54qには感動した。別にスピードを目指
してツアーをしているわけではないけど、やっぱり嬉しい。
今日キャンプにこだわったのは本ツアーは「なるべくテント」を目指しており、今日が本州
で最後のチャンスだと思ったからだ。
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