追分→岩見沢→三笠→桂沢ダム | 70.15㎞(578.09㎞) | 4:27 | 15.8㎞/h |
コース | 距離 (累計) | 稼働時間 | 平均速度 |
第9日目 6月01日(月) 曇り
信じられない出会い
04:30 起床 パン1ケを食べ
05:30 出発
今日の予定は、針路を北から東へ移して、富良野を目指すコースに入る。普通なら
1日のコースだが(少し見栄を張る)、無理をせず、途中の「桂澤湖」のキャンプ場を
目指す事とした。およそ70㎞。大した事はないのだが若干登りになる。
( 5.8㎞地点 岩見沢への道 )
( 50㎞地点 三笠への途中の枝道 )
左は05:41で5.8㎞地点、かなり大きな町である岩見沢へ向かう途中なのだが、全く人家が途絶え原野の中の一本道といった趣だ。
08:20 42㎞ 岩見沢着
この頃には薄日が差してくる。コンビニに寄り食糧を補給。7~8㎞ほど国道234号を北上してから、東へ方向転換して道道116号に変わる。
右の写真は、その枝道で季節がもう少し早ければ、桜の花が綺麗な並木道だそうだ。
( 三笠市内 : 桂沢湖まで16㎞の標識 )
三笠市内を抜けると、徐々に高度が上がっていき、山道の様相を呈してくる。写真の博物館は、かなり町から外れたところにあり、アンモナイトをはじめとする化石が売り物らしいのだが、一体年間どれほどの集客があるのか余計な心配をしてしまう。
( 10:46 63㎞地点 白亜トンネル )
大分登ってきたところにトンネルがあった。「ツーリング・マップル」(20万分の1)には載っていないので、それほど長くはないのかなと思ったが、どうも未完成のようだった。
右の方には今までの道路が下に向かって伸びている。ということはトンネルの向こうで合流するにはまた登って来なければならない、という事になる。
中では何か工事をしているようではあるが、自転車なら通れそうな気もする。
ダメモトで行ってしまえ、という積りで行ったら上手く抜けられた。勿論、工事の人達には大きな声で「通りま~す」と挨拶はしておりますよ。
( 11:05 66㎞地点 桂沢ダム )
( 富良野のカレー屋さんに撮ってもらった )
思ったより早く着いてしまった。暑い。大体この辺りで標高230mだ。先ずはキャンプ場の下見。
湖畔に下って行くと、ありました。 朝出てきた鹿公園キャンプ場とはエライ違いだ。これで「国設」とは恐れ入る。テントサイトはまあまあ平地となっている。トイレは近い。しかし肝心の水場が100mほど離れた草ぼうぼうの急斜面のにあるのだ。
しかもそこへ行くには足場が悪い道なき道を行かなければならない。点在するバンガローも薄汚れている。その他の設備は一切ない。
しかも、申し込みは、来た道をかなり上まで戻った所にある「桂沢観光ホテル」でせよ、と書いてある。どうするか、散々迷ったが、ひとつ心を動かされたのは、例の水場の直ぐ近くのバンガローに鍵がかかっていなかった点だ。ここが使えるなら考えても良い…。
とにかく昼飯を食べようと、そのホテルまで戻った。
その時の「わかさぎの天ぷら定食」が1150円だなんて事はどうでも良い程の事件がそこにはありました。
何と、女優の、あの元関根恵子さん、現高橋恵子さんが私の隣のテーブルで男性2人と一緒にランチを召し上がっていらっしゃいました。
どうもここには似合わない綺麗なおばさんが居るなとは思っていたのだが、トイレに行く振りをして(実際に用も足しましたが)その行き帰りに、それとなく、しげしげと眺めると、やはり、あの恵子さんでした。
まだ、私は食事の最中だったのだが、勝手に、一人で興奮してしまい味も上の空。どうしよう、お話ができないかな?何て話し掛けたら良いのだろう。変なヤツだと思われて、相手にされなかったらどうしよう。
その時、ふと我に返りました。何をオドオドしているのだ。キミはあの吉永小百合さんとだって何度かお話をした事があるじゃないか。落ち着け、平常心で臨むのだ。
おもむろに彼女の椅子の横に立ち「お食事中誠に失礼ですが、高橋恵子さんですよね。私は横浜から自転車旅行で、目下、道内を走っている者でして、たまたま今日ここでキャンプをしようとしているんです。」と話し掛けると「あ~ら、判ってしまいました。」と気さくに応じて下さいました。それからは、まるで旧知の間柄のように(少しオーバー)、今日で何日目?とか一日にどの位走るの?とか話は弾みました。彼女は、下の町三笠で主演映画の上映会があり、その舞台挨拶に来ていると言う。「何でしたらこれからご一緒しませんか」と誘われたが、また、ここまで登ってくるのが辛いからと丁重にお断りした。そんな会話の最中に、同行の映画監督が色々と口を挟むのが、何とも煩わしかった。
最後に写真を取らせて欲しいと頼んでみたが「すっぴんだからイヤ」と断られた。スッピンでも十分綺麗ですよと食い下がったのだが睨まれただけだった。でもサインはしてくれました。それが上の写真。
これが本日のハイライトで、あとはどうでも良い事なので簡潔に記す。
結局、ここでキャンプすることにした。無料だった。
例のバンガロー、上のほうに見えるのが水場。右はその内部で、煙っているのは蚊取り線香。
( 夕時の桂沢湖の風景 )
午後は専ら湖畔を散歩したり、文庫本を読んだりして、のんびりと過ごした。これぞキャンプ生活の醍醐味。