桂沢湖→三段滝→富良野→中富良野 57.58㎞(635.67㎞) 4:00 14.5㎞/h
コース 距離    (累計) 稼働時間 平均速度

第10日目 6月02日(火) 曇り 後 晴れ

     観光地・富良野到着

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04:00 起床 先程から屋根よりポトポトと音がしていた。ドアを開けてみると雨だった。大し
          た雨ではないのだが、覆い被さっている枝葉が雨を集めて大きな雫となり相当
          な音を立てていたのだ。

撤収作業や食事をしている内に雨は上がった。

05:30 出発 道道116号線から国道452号線(夕張国道)につなぐ。



これからの予定・心積りは、今日は富良野まで行き、どこかキャンプ場に落ち着き、そこで2泊して明日、ゆっくりと1日かけて富良野観光をして、明後日旭川方面に発とうというところだ。      

   ( 走り始めて40分くらいまでは道は濡れ空模様も怪しい )

最初はかなりの登りが続く。標高230mから450mまで登るのだから私には楽ではない。

9㎞ほど進んでトンネルを2つ越えると、パっと陽が差し路面も乾いている。
峠を越えただけでこれだけ天候が変化するのだ。

ここからは基本的に「下り」となり、朝の清清しさと相俟って最高のサイクリングが満喫できる。本当にこんな時は「来て良かった」と思う。

        ( 三段滝 )

トンネルを抜けてからの10㎞程は3年間の自転車生活中最高・至福の時間だった。

07:00 三段滝着 ツーリングマップルには「水量が多い迫力の滝」と紹介されている。

先程のトンネルから三段滝まではおよそ10㎞、そして標高差は150m。以前紹介したGPSソフトで再現してみると、その間前半は時速30㎞で走っており、平均時速でも20㎞/hという信じられないスピードだ。私は自転車の楽しみとして決してスピードを求めるものではないが、スピードのもつ快感は十分に理解している積りだ。今日の最高速度49、3㎞/hは多分この時だ。

( 08:55 富芦トンネル抜け 快晴・カンカン照り )

( セルフタイマーで写真の余裕 )

2700mの富芦トンネルを抜けるとカンカン照りだった。このトンネルでは何も危険なことはなかったのだが、トンネルは緊張する。相当長かった事もあり抜けた時にはホッとする。

この頃の「足の記録」が無いところをみると、殆ど痛みは消えていたのかな。多分ギアはフロント・ミドルにしていたと思う。

その後、1時間程で富良野の町に入るのだが、途中のホームセンターでフロントのサイドバッグを補修するための「ソーイングセット」を買う。前の荷台に吊るすフックのバッグ内側のストッパーが布地を破って出てきてしまったので、何かそのストッパーの材料を探し、バッグ地を縫い閉じなくてはならない。これは安全に拘る事なので、今日中にきっちりやっておこうと思う。

町へ入ったところに小学校があり運動会をやっていた。町中の人が集まったような賑わいだ。丁度、徒競走をやっていたので、つい、立ち止まって見入ってしまった。結局、1時間も見ていた。

11:10 富良野駅

別にどうと言う事もない駅だ。観光案内所で地域の地図パンフレットをもらう。

( 駅近のカレー屋 「唯我独尊」 )

  ( オムカレー : 1450円 )

昼時になり、昨日桂沢ダムで写真を撮ってくれた二人連れがやっているという「唯我独尊」というカレー屋を探し、そこの名物、手作りソーセージ付きのオムカレーを食べる。自慢するだけありオムレツは美味しかった。

さて、キャンプ場だが、ツーリングマップルや観光案内図を見ても、富良野駅周辺と言うより、10㎞先の中富良野にあるので、先ずはそこを目指す事にした。お目当ては「森林公園キャンプ場」

( 中富良野へ : 右手に十勝岳 )

( キャンプ場を諦めユースホステルへ )

中富良野への国道237号線(花人街道)を、北海道を確認しながら、ゆっくり、のんびりと流す。田園風景の向こうには山頂に雪が残る十勝岳が聳えている。

当初のプランでは「森林公園キャンプ場」ではなく、中富良野駅から10㎞程東に行った「羊の丘」にある「星に手のとどく丘キャンプ場」がいいな、と思っていたのだが、名前の通り登りがきつそうなので駅に近い「森林~」を目指した経緯がある。

ところが、この公園は300m近い高さのところにあり、炎天下を1.6㎞ほど歩くはめになった。しかも、やっと着いてみれば「今年は閉鎖」だという。手持のツーリングマップルは2007年版なので、情報が古いのだ。こんなことなら「星に~」に行けば良かった。もちろん、陽はまだ高く14時前なので、これから向かっても十分余裕なのだが、何かが終わってしまった。

ひとつには、観光目玉の「花畑」は、ラベンダーはじめ未だ少し早いらしく、途中見かけた丘の斜面は殆ど裸だったこともある。

結局、近くの「ふらのユースホステル」に宿泊を変更。

   ( ふらのユースホステル )

( 庭からは富良野盆地が一望 )

14:00 ふらのユースホステル

チェックインは16:00だというので、外のデッキでバッグの修理や雨具・寝袋・テントなどの天日干しをして過ごしたのだが、虫が多くて閉口した。たまらず蚊取り線香を焚く。

バッグの補修の際、その内側の当て板にはペットボトルのふたのトップを切り取って使った。

このユースは自転車は奥の方の深い軒下に置かせてくれるし、建物や造作は至る所「自作物」で溢れ、何より2食付きで3360円と非常に格安で、好感がもてるところだ。


後刻、バイクで到着し同部屋になったN君は船乗りで、次の航海までの休暇を過ごしている若者だが、夜遅くまで「船員事情」など色々と話相手になってくれた。