コムケ湖→佐呂間 49.94㎞(434.70㎞) 3:26 14.6㎞/h
コース  距離  (道内累計) 稼働時間 平均速度

第8日目 6月23日(水) 曇り

       ちょっと中だるみ


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4:00 起床

ここで、ちょっと言い訳がましい話になる。2010Wカップの件だ。

今年のツアー・スケジュールがWカップ開催時期と重なってしまった。しかも出発前の14日、対カメルーン戦に日本が勝ってしまったので、当初は「3連敗してとっとと帰ってくればいいのだ」などと冷たく構えていたのだが、現金なもので決勝リーグへの「欲」がでてしまった。19日のオランダ戦(新十津川で観戦)は負けてしまったが、次のデンマーク戦で引き分け以上なら決勝リーグにいける希望が出てきたのだ。それは24日深夜(実際は25日未明だが、つまり明日の晩)だという事が、今日の行動に大きく影響しているのだ。

6:10 キャンプ場出発

途中湧別の町のセイコマートでラーメンや煙草を購入し、そろそろ左手にはサロマ湖が見えてくるはずだというあたりから、道は大きくうねるようなにアップダウンを繰り返すようになってくる。それだけではない。下りでも漕がなくてはならないような向かい風だ。加えて、あと数㌔で道の駅「愛らんど湧別」という地点から雨が降り始めた。何とか小雨の内にそこに辿り着こうとかなりピッチを上げて漕いだのだが、最後の5~600㍍は相当の上りになり、下ったところにある「愛らんど湧別」に駆け込んだ時には完全に息が上がっていた。

8:05 道の駅「愛ランド湧別」 着 25.7㌔

営業開始前の道の駅には誰もいない。雨はかなりの降りになって来ている。気温も相当下がってきた。軒下のベンチに座って、暖かい缶コーヒーを飲んでいると、逆方向からライダーさんがやはり雨宿りだろうか、走り込んできた。

こういう時は自然と時間つぶしの話が弾むものだ。「どんなコースをとっているのか」「今日で何日目か」「何日間の予定か」から始まり、天気の事、宿泊場所の事、記憶にある美味しかったモノなど多方面に及ぶ。これが結構楽しいし、ありがたい情報にもなる。

彼からは、今朝、「さろまにあん」というとほ宿から出発し、ここは宿の人全員が旗を振って見送ってくれる、楽しい宿だという事と、この道の駅に来る前に「北勝水産」でほたて焼きを3つも食べてきてひとつ100円だという事の2点を教えてもらった。両方とも「マップル」に表示があった。

この時はまだ、とほ宿に関しては「安宿」としてしか理解していなかったが、興味が湧いた。(特に前々日「ひなた母校」に泊り損ねたていたので)

にわか雨だったのか、雨の範囲が移動したのか、いづれにせよ雨が上がってきてライダーさんは出て行った。

8:40 道の駅 出発

それにしても、この時点で「さろまにあん」(ここからは25キ㌔、ゆっくり走って2時間)宿泊を決めたのはいかにも軟弱のようだが、(確かにそれも事実ではある)冒頭に書いた2010Wカップの中継放送が関係しているのだ。

天気予報によると明日は雨。とすると今晩の宿泊地で連泊になる可能性が強い。という事は今晩は旅館・ホテル泊りにした方が良さそうだ。とは言ってもまだ、9時前だ。網走まではあと60キ㌔なので無理なく着けるのだが、どうもその意欲が湧いてこないのだ。多分、中だるみというヤツなのだろう。

10:00 北勝水産 着 42.00㌔

「マップル」には『カニ・ホタテの直売所 帆立バーガーが人気』との記載がある。
まづ、ライダーさんから聞いた帆立焼きを2つ食べた。これは美味で汁まで飲んでしまった。別にどうという事もないものだが、こういうのが美味いのだ。ついでに帆立バーガー(コーヒー込みで600円)もいただいた。

ここから、今回お世話になった職場の皆さんに「心ばかりのもの」を宅急便で送り、宿泊の予約もした。

11時くらいには出発して12時前には佐呂間の町に着いてしまった。いくら何でもまだチェックインには早すぎる。仕方なく時間つぶしにレストランで早すぎるランチ。

帆立ついでに食べたのがこれ。
生ほたて丼(1000円)

別に不味いわけではないが、ちと高い気がする、が、休憩の場所代だと思えば、まあ、納得といったところ。

ここでは新聞を読んだりして1時間以上時間をつぶし、店を出ると、ものの数分でライダーさんの説明どおりの場所にさろまにあんはあった。

13:10 さろまにあん チェックイン

とほ宿のきちんとした定義は知らないが、その夜同宿の若者ライダーと話し合った結果によると「男女別の相部屋もある民宿」という事になりそうだ。

電話で予約した時にはその辺の所が分からず、相部屋で結構と言ったのだが、+1000円で個室もあるというのでそちらにしてもらった。また雨になっていたので主人に我儘を言って、自転車を別棟のプライベートなバイク部屋に入れさせてもらった。その手の客も多いらしく、自転車乗りの心理が良く分かっているらしい。嬉しかった。只、館内全面禁煙で、喫煙は屋外の灰皿の所。

今まで書き忘れていたが、目下、九州宮崎で口蹄役が大騒ぎになっているが、その余波はここ北海道にまで伝わり、幹線道路から脇の牧場へと分かれる枝道には必ず白い消毒薬が撒かれており、やはり北海道は畜産命!なのだな、口蹄役は国家的大事件なのだなと思い知った。

それだけではなく、27日(受付開始は25日から)に開催される「サロマ湖ウルトラマラソン」も中止される恐れがあったが、期日が迫りすぎていて中止するにも出来なかったらしい。参加者だけでも4000人規模の大イベントだけに、「さろまにあん」としてもこの時期のボーナス収入とあて込んでおり、ホッとした…、と主人は言っていた。

  ( ボリュームたっぷりの美味しい夕食 )

第9日目 6月24日(木) 雨


   (  連泊したので走行記録はナシ  )

朝目覚めると予報どおり雨。早速「連泊」を決め、昼近くになって、午後女満別空港に到着予定というスタッフ(「さろまにあん」では居候のような従業員をそう呼ぶを迎えに行くという主人に誘われて、同宿の若者ライダーと伴に昼食と温泉に行くことになった。

連れて行かれた先は「北見」。何も聞かずに付いていったのだが50㌔はある。さすが北海道「すぐそこ」のスケールが違う。

「北見トリトン」という回転寿司屋なのだが、平日の昼にも拘わらずかなりの混みようだった。欲望の赴くまま食べまくって2500円。地元の食材が実に美味い。南蛮エビなど初めて食べるモノも多く心底満足。(後日知ったのだが「南蛮エビ」は新潟糸魚川で水揚げされる甘エビの呼称だそうで、北海道地元とは関係なさそう)

次いで、空港近くの「美肌の湯」。露天風呂まであり、小雨にもめげずゆっくりと浸かってきた。この他にも今回のツーリング中、何回か温泉に行ったが、よく見るとこれらはみんな何がしかは「公的資金」が使われている。地域振興策の一環としての施設という位置付けだ。

女満別空港ではかなり時間があったので、ビル内の土産物屋から留守宅へ北海道定番のチョコレートを「これでもか」というほど送った。多分私が帰った後も残っているはずだ。

到着した若い娘が、浮き々々と実家に帰ってきたようなはしゃぎようなのが印象的だった。常連スタッフさんらしい。若者ライダーもスタッフ経験者で彼女とは知り合いらしく共通の知人の消息交換で盛り上がっていた。同窓会のノリだ。サロマ湖ウルトラマラソンを控えて明日からは更に人数が増えるらしい。きっと、若い主人夫妻の人柄が魅力なのだろう。確か主人は元船員だと言っていた。

   ( 今夜もまた美味しい夕食 )

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