最近呑んだ吟醸酒について
   
      

2000年7−9月分 

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   ◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への判断基準を書きます。 
 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。 
 私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。


2000年9月23日(土)

     

 

 

1.青島酒造(静岡県藤枝市) 特別本醸造原酒「 喜久酔(きくよい)」ひやおろし
 原料米;山田錦50%(麹)・豊錦57%(掛)  精米歩合;40%   【アルコール分】19.5度  【日本酒度】+4.5 【酸度】1.3  【使用酵母】静岡酵母 1.8L \2,960
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;5月に飲んだときのものより、コクとまろやかさが加わり、やんちゃだった娘が子供を一人連れて里帰りして来たように、円熟したいい女になっている。メロンのような甘ったるい香りと、独特の清涼感ある酸味が爽やかさをわき立たせ、丸みとコクのある味わいは安心感があり素晴らしい。
 吟醸酒と呼称しても何らおかしくないのに、特別本醸造と控えめなところが、何とも奥ゆかしく、合わせて蔵元の自信がかいま見える。

   

 

2.弥彦酒造(有) (新潟県西蒲原郡弥彦村) 生原酒 「越乃白雪」 ひやおろし
 原料米;新潟産五百万石・雪の精  精米歩合;60%   【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+5 【酸度】1.2  1.8L  \2,980(税込) 
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;控えめの香りだが、飲み込んだ後の戻り香が華やかに口中を占領する。日本酒度、酸度とも上記「喜久酔」と似たり寄ったりなのに、「喜久酔」の辛口に比べ「越乃白雪」は甘口に感じられる。柔らかい甘さが、日本酒の暖かさ、まろやかさに繋がる味わいは、飲みやすく肴を選ばない。

 

 

 

3.府中酒造(株) (茨城県石岡市) ”濾過前取り”太平海(たいへいかい)「吟醸瓶囲い」(生詰)ひやおろし
 原料米;五百万石  精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度  【酸度】1.4  1.8L 3,200円  総生産数限定1,100本
A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス3+、D;総合評価4
E寸評;6月の純米吟醸「40日もろみ」が金賞受賞酒 に負けない力を持っていたのが忘れられず、今回瓶囲いを呑むが、全くの別物で味も香りも違う。
 香りは控えめ、味は切れが無く、夏の花火を見終わった時の様にむなしさとはかなさを感じる。今まで飲んできた「太平海」シリーズとは別物で生きが無く悲しい。しかし、これだけ飲んでいれば、肴や飲みどきを選ばず飲める吟醸酒である。府中酒造さん、今回はどうしたんですか。

 

 

4.金水晶酒造店 (福島市) 純米大吟醸 「金水晶」
 原料米;不明  精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+3  【酸度】1.4   720ml \1,942
A;味3+、B;香り3、C;コストパフォーマンス3−、D;総合評価3
E寸評;香りも少なく味も特別取り立てた特徴が見られない、純米酒の欠点が出てしまった様な吟醸酒。大吟醸の呼称はどこから見ても背伸びのしすぎ。

 

 

 

5.笑四季酒造  (滋賀県水口町)  大吟醸 「笑四季(えみしき)」
 原料米;山田錦  精米歩合;40%  【アルコール分】15.5度  【日本酒度】+5.0  【酸度】1.4 【使用酵母】アルプス 720ml \2,427
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3+
E寸評;透明に近い吟醸酒の中濃い琥珀色に染まった酒色は異色。山田錦 40%は会の全員が?  山田錦の味わいでないし、それにしてみればレベルがいまいちこなれていない。   精米歩合からみれば大吟醸でも仕方がないが、レベルからすれば大はいらない。
 

前から気になっていた事。 今回特に目に付いたことだが、ある吟醸酒のラベルに、全国新酒鑑評会・金賞連続受賞蔵(酒ではなく蔵)と大きく金箔で印刷されている。当然この吟醸酒が金賞受賞されたのではなく、この蔵から出た”ある吟醸酒”が取ったもので、この酒とは何ら関係ないが、この肩書きに騙される。

 この酒は「日本酒造組合中央会」の酒プラザ(東京)で買い求めた物だが、プロであるはずの彼女達ですら、「金賞受賞酒ですがよろしいですか?」と聞いてきた。確かにそのコーナーにあったし、私も言われるがままに買い求めたが、やはり、飲むと違いがはっきり分かりる。私も改めて肩書きを読み直してみると、金賞受賞酒と金賞受賞蔵の違いを正確に記しているが、たった一字の違いと意味は、素人(普通)の飲み手には理解できず、誤解を与える表記ではないだろうか。
 毎年金賞受賞酒を出している大手の蔵元でも、普通酒が大部分で金賞受賞酒はテスト的に少量しか作らずにいるが、そこの普通酒は美味しいかと言えば違う。やはりその肩書きを蔵元名より大きく表示するのはいかがなものかと思う。特に吟醸酒にこの肩書きを入れれば誤解を生む元だし、分からない人は「金賞受賞酒はこんな味で日本酒は大したことが無いもの」だと思えば、日本酒全体のイメージダウンにつながるのではないか。

 笑い話で、消火器を訪問販売する悪質セールスマンがお客に「消防署の方から来ました」と一言振ってから、セールスを始めるとお客は「消防署から来たのでは・・・」と思い騙されるが、セールスマンは決してその様には言っていず、「消防署の方から(歩いて)来た」と言ったにすぎないのに、と思っている。笑い話の内は良いが。
 実はこの話は笑い話と言ったが実話で、誤解を与えるような言い回しは何時、いかなる時でも、やはり感心しない。
 皆様はいかがですか?


2000年8月26日(土)

 

 

 

 

1.佐久の花酒造(長野県南佐久) 特本無ろ過生原酒「佐久乃花」 原料米;新美山錦  精米歩合;55%   【アルコール分】18〜19度   1.8L  2,300円(税別)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;前月の純米酒が良かったので、それと違い今回はアルテン酒を呑む。
旨いの一言。この値段で最高。吟醸酒とうたわず、特別本醸造酒としているところが、なんとも奥ゆかしい。辛口傾向の吟醸酒が多い中、甘口のゆったりした旨さと、喉ごしの切れは抜群である。香りもシャンとしており申し分ない。しかし、200本の少量しか在庫が無いというものだが、今後大いに、この値段で増産してほしい。

            

 

 

2.福田酒造(山形県酒田市) 上喜元 吟醸「八反錦」 原料米;八反錦  精米歩合;50%   【酵母】AK−1   1.8L   3,000円(税別)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;これも雑味も無く素直なたたずまいをした佳酒である。一口目の軽くうごめく酸味が快く口中を駆け回るが、収まった後で旨みと、戻り香がジワ〜と押し寄せてくる。この酸味は新酒の暴れているときによく見られるもので、この吟醸酒はあと半年または1年寝かせたら、深い味わいとなる、素質を秘めた吟醸酒である。

        

 

 

3.司菊酒造(徳島県) 司菊 吟醸「生貯蔵酒」 新酒鑑評会入賞酒  原料米 精米歩合;不明  【アルコール分】14〜15度   720ml 1,380円(税別)
A;味3、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3
E寸評;新酒鑑評会入賞酒と言う、肩書きからするとホント?と言いたくなる、ごく普通の特徴のない吟醸酒である。アルコール度数が低くシャバシャバ感が拭いきれず、全ての旨み成分も香りも薄まってしまったようだ。アルコール臭もする。

           

 

4.丸世酒造店(長野県中野市) 勢正宗 原酒「大吟醸」 関東信越国税局新酒鑑評会優秀賞酒  原料米;精米歩合;不明  【アルコール分】17〜18度   720ml 2,381円(税別)
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;YK35でないかと思われる。味香り共にバランスが取れた辛口吟醸酒で、呑んでいても杯が重なる。軽快な旨みと爽やかな吟醸香が安心して付き合える佳酒。

               

 

 

5.田邊酒造(山梨県塩山市) 菊星「大吟醸」 関東信越国税局新酒鑑評会優秀賞酒  原料米;精米歩合;不明   【アルコール分】16〜17度   720ml 2,427円(税別)
A;味4+、B;香り3、C;コストパフォーマンス4−、D;総合評価3+
E寸評;派手すぎる吟醸香が酒の旨みを減価している。着香しているのではないかと思われるほどの、強い香りが特徴の吟醸酒で、旨い不味いより、厚化粧で強い香水をタップり振りかけたご婦人とエレベーターに一緒に乗り合わせてしまった、不運を嘆いている状態を思い浮かべるのは悲しい。

            

 

 

6.藤本酒造(滋賀県)神開 「大吟醸」 平成12年全国新酒鑑評会入賞酒 原料米;精米歩合;不明   【アルコール分】16〜17度   720ml 2,200円(税別)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;YK35でないかと思われる。香り立ちの爽やかさ、飲み口の穏やかでまろやかさ、どこも背伸びせずごく自然に品の良さが醸し出されている。太すぎず、細すぎず、シェイプアップされた若奥様のように、若さと色気と品性が伺える。

    

 

 

7.鯉川酒造(山形県余目町) 大吟醸「鯉川」  平成12年全国新酒鑑評会金賞受賞酒   原料米;山田錦  精米歩合;40%   【アルコール分】16.6度  【日本酒度】+6 【酸度】1.5 1.8L 
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス会員持ち込み酒、D;総合評価5
E寸評;冷やしても、常温でもいける、素晴らしい佳酒である。控えめでありながら十分すぎる戻り香が、品良く口中から鼻に抜けていく。長い余韻と共に。味わいも、論評を差し挟むスキを与えぬ位い、”イイ”。 私の言うところの「淡麗な吟醸酒」とはこの事か。見事にバランスされた肉付きと、骨組みは素晴らしい。「横たわる(着衣の)マヤ」または「裸のマヤ」(ゴヤ)の様で、濃艶、清楚で飲み手から視線を外さない。手を差し出せば其処にある。 甘露甘露。

◆河野合名(会津若松市) 吟醸・熟成酒「春高楼」をまた呑む。1月に呑んだものがいいので、今月まで自家貯蔵しておいたもの。  いいとこの”熟女”に再会できたことを感謝する。
会では、参考として最後に出したが、アッという間に熟女が嫁に行ってしまった。

◆今回も、ピンキリの吟醸酒の世界で遊ぶ。人間と同じようにいろいろな個性と主張が見られ、それぞれの美女の人間模様が楽しめた。


番外2000年8月6日

   

 

     

1.ニュージーランド産ワイン 「キウイフルーツ ワイン」
A;味3、B;香り3、C;コストパフォーマンス・ニュージーランド旅行のお土産、D;総合評価3−
E寸評;どの国でも、どの地方でも、自慢の農産物で酒やワインなどを造ることが多いが、これもこの例のひとつ。
ワイングラスの中で薄くグリーン色に染まったワインはまさしく、キウイ。香りもまさしくキウイ。一口目はまさしくキウイ。ウー・・甘ったるいキウイジュース。ニュージーランドはイイ所だっただろーなー。南のアイランドが目に浮かぶ。 

       

2.緑川酒造(新潟県北魚沼) 純米吟醸 雪洞貯蔵 「緑」 原料米;美山錦  精米歩合;55% 
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス・いただき物、D;総合評価4
E寸評; うっすらと琥珀色が見る目にいい。日本酒らしい色合いの中、爽やかに喉元を通り抜け、少しの迷いもケレンみもない。香りは少ない方だが、いえいえ戻り香が口中に広がり、多いに質の高さを主張する。雑味が無く、肴を選ばず2杯3杯と付き合いのイイ吟醸酒である。気が付くと飲み過ぎている。

 


2000年7月22日(土) 

 

1.安達本家酒造(三重県)  生大吟醸原酒 「富士の光・清 鷹」 斗瓶囲い  原料米;山田錦  精米歩合;50%  【日本酒度】+4 【酸度】1.6 【使用酵母】 協会9号  【アルコール分】18〜19度   1.8L \7000(税込) 
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス3+、D;総合評価4
E寸評; 青葉のようなすがすがしい吟醸香に惹かれながら、濃い口の味わいが、口中で花開きザワザワと広がっていく。アルコール度数が高いだけ切れは良い。 しかし、山田らしからぬ味わいで、なにか塩・胡椒の分量が違ったのか?

 

   

 

2.佐久の花酒造(長野県南佐久) 純吟無ろ過生酒「佐久乃花」 原料米;新美山錦  精米歩合;55%   【アルコール分】17〜18度   1.8L 2,500円(税別)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評; なんて爽やかで、旨みも乗って媚びのない吟醸酒なのであろう。
香りもきつすぎず、かといって不足など無いくらいにバランス良く、 味わいにしても、濃厚すぎずかといって、物足りなさはどこにもない。五味がバランス良く中庸でまとまり、私の言う”淡麗な吟醸酒”とはこの事か。実に旨い。辛口の多い中、甘く優しく迎え入れてくれる。

          

        

           

         

3.釜石酒造商会(岩手県釜石市) 純米大吟醸「浜千鳥」モンドセレクション金賞酒    原料米;山田錦  精米歩合;40%  【日本酒度】+3 【酸度】1.3  【アルコール分】16.5度  720ml   (3.4合わせて5,300円(税別))       
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+

E寸評; 羅生門”龍寿”は酒臭さのない別のジャンルの吟醸酒という趣があったが、これは”this is a ginjou-syu!” と言うほど、吟醸酒らしい。よくぞ、これをモンドセレクション金賞酒 とした審査委員の懐の深さに驚く。JAPAN−SAMURAI のイメージを良しとしたのか? どっしりしている割に重くなく、軽快爽やかな香りが、酒質を引き立てる。次項の「仙人郷」と比べると兄弟の違いより、親子以上の差異が感じられる。

          

           

             

4. 釜石酒造商会(岩手県釜石市) 純米酒「仙人郷」モンドセレクション金賞酒    原料米;美山錦  精米歩合;58%  【日本酒度】−1 【酸度】1.4  【アルコール分】15.4度  720ml
A;味3+、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3
E寸評; 仙人郷・純米酒は、陸中海岸国立公園に程近い、北上山地の地底600メ−トルに湧く「仙人秘水」、分子が小さく、活性化しているこの水を仕込み水として採用したお酒です。(説明文より) 
 肩書きが無ければ、ごく普通の吟醸酒と何ら変わらない。口当たりは極サラリとして良き水を飲んでいる様、香りはぬか臭さが感じられ、もたつき切れがない。 

        

         

         

5.浜福鶴銘醸(神戸市東灘) 生詰 「空蔵(くぞう)」 山田 大吟醸袋搾り  原料米;山田錦  精米歩合;40% 【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+5 【酸度】1.4  1800ml 5,250円 
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+

E寸評;  新酒の状態で発売されたのですが。発売当初は若すぎて、渋く、売り物にならないと判断して、当店の冷蔵庫で囲っておりましたが、出荷から丁度一年、現在、香りは勿論、旨みも充分出てきて非常に良くなっています(酒販店談)
 まず、酒販店の見識の高さに最敬礼。このような酒販店ばかりなら、日本酒の将来は明るい光に満ちあふれているのに、と思うのはこの私だけではないでしょう。 濃厚な味わいながら、山田独特の軽快さ、品の良さ。香りはごく自然に、当たり前のように付いている。威風堂々、媚びず自己を素直に主張して、呑み手を離さない。時の神様と酒の神様に感謝、乾杯。

      


  

6.英君(えいくん)酒造(静岡県庵原郡由比町)  生吟醸酒 「珠流河乃郷(=するがのさと)」  原料米;福井五百万石 精米歩合;50% 【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+7 【酸度】1.2  720ml(会員差入れ酒)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス
会員差入れ酒、D;総合評価4+
E寸評; ”THE GINJOU−SYU”と言われそうな、吟醸酒のスタンダード(標準規格)と言うべき風合いと、レベルの高さを保持している。 重厚な中にも切れが良く清楚で凛としたところがある。 屏風の陰に隠れていないで、表に出ておいでよ。   
      
 


     

7.英君酒造(静岡県庵原郡由比町)  英君 「綿袋吊し搾り雫酒(おり酒)」 2000年、大吟醸鑑評会出品酒  原料米;兵庫県山田錦  精米歩合;40% 【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+7  【酸度】1.2  720ML 3,675円(税込)
A;味3、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3+
E寸評; このもろみから搾った大吟醸は本年度静岡県の新酒鑑評会
にて金賞を受賞したもので、去年の11月に呑んだものの本年度番。今年は・・・、世界の名画をカレンダーから切り抜き額装して飾ってあるが、確かにそれには間違い無いのだけれども、感動が伝わらず、本物とは天地の差がある。おりの旨さが感じられず酒の旨さの足をひっぱている。去年との差が有りすぎる。残念。

                     

◆今月も目移りする程、レベルの高い銘酒に囲まれ嬉しい一時を過ごすことが出来た。
◆友遠方より来る楽しからずや、博識なニューフェース1人のご来会、趣味を同じくする者の話題は楽しい。類は友を呼ぶ。
総合評価4+を付けている佳酒達は5又は限りなくそれに近いことを改めて書き足しておく。
本当は”5”を付けたいのだけれども、それではこれから付き合うであろう美女(佳酒)達遍歴の、求める楽しみをとっておきたく、辛口の評価とした。


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