最近呑んだ吟醸酒について
2000年4−6月分
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◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への判断基準を書きます。
A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。
私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。
2000年6月24日(土)
1.府中酒造 (茨城県石岡市) 太平海 ”濾過前取り” 「純米吟醸40日もろみ」生詰 原料米;五百万石 精米歩合;50% 【日本酒度】+2 【酸度】1.4 【使用酵母】 協会9号系 【アルコール分】15〜16度 1.8L \3,420(税込・送料別)
A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評; 低温11度で41日にわたり、ゆっくりと発酵させた吟醸もろみをアルコール添加することなく、昔ながらの酒槽(ふね)にてじっくりと搾った純米吟醸酒です。(説明文より)
米の味が充分引き出され柔らかくふくいくとした旨み、奥行きと華やかではあるが押しつけがましく無い香り、どこをとっても申し分ない品質に仕上がっている。その上品性豊かで飲みやすく、こんなに人当たりが良く、世間のアカにまみれて居ないご婦人に会えたら幸せであろう。しかし既に、この酒で出会えている。幸せ〜。もう一献。後に出てくる金賞受賞酒 に負けない力を持っている。
2.國香酒造 (静岡県袋井市) 國香(=こっこう) 大吟醸「中汲み」2000年限定 原料米;兵庫県播州小野市産山田錦 精米歩合;40% 【日本酒度】+9.0 【酸度】1.3 【使用酵母】静岡酵母HD−1 【アルコール分】16.5度 1.8L \5,980(税込) 限定30本
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5
E寸評; 「中汲み」とは醪(もろみ)を汲み出して、昔ながらの酒槽(ふね)(大きな四角い箱のような物)による搾りの方法を言います。
國香の場合、約2,000Lのもろみを10Lくらいずつ酒袋に詰めて、酒槽に交互に積み重ねていきます。この間に最初に出てくる白く濁った清酒を「荒走り(あらばしり)」といいます。さらに酒袋を積み上げていきますと自らの重さで、清酒が自然の圧力によって出てきます。このお酒を中汲み・中取り・中垂れ(なかだれ)と言います。(酒販店談)
旨い。これも前項「太平海」と同じように旨い。違いとすれば辛口でアル添された分だけ度数が高く、香り立ちも華やかで、喉ごしの切れはさすがである。雑味も無く品性豊かで、申し分のない出来に仕上がっている。 がぶがぶ飲む酒ではなく、1日の幸せをかみしめながら飲む吟醸酒である。限定30本とは何事か?いつも飲める状態で供給してほしい。が、もう一献。これも後に出てくる金賞受賞酒に決して負けない力を持っている。
3.長谷川酒造 (新潟県長岡市) 大吟醸 越後「雪紅梅」 金賞受賞酒 原料米;麹米・掛米 山田錦 精米歩合;40% 【日本酒度】+5 【酸度】1.3 【使用酵母】 試験場 吟醸酵母 【アルコール分】17.4度 720ml 3,000円(税別) 全国限定 1200本
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5
E寸評; 5月の全国新酒鑑評会に金賞受賞の栄誉に輝いた金賞受賞酒。
肩書きに騙されない本物の吟醸酒である。能書きはいらない。ただ黙って飲むのみ。今、幸せの極致にいる。美人て徳だよな〜、側にいるだけで幸せになれる。でもここで、それを飲んでる〜。 (・o・) 目が点になっています。
4.吉田酒造店 (石川県松任市) 酒魂大吟醸 「手取川正宗」 生酒 全国新酒鑑評会金賞受賞酒 原料米;麹米・掛米 山田錦 精米歩合;35% 【日本酒度】+6 【酸度】1.3 【使用酵母】協会14号 【アルコール分】17.5度 モロミ日数 32日 仕込水 中硬水(手取川伏流水) 720ml 2,913円(税別)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5
E寸評; 前記「雪紅梅」と比べると香り立ちが華やかであるがひつこくない。これも前記同様肩書きに騙されない本物の吟醸酒である。能書きはいらない。ただ黙って飲むのみ。幸せの極致にいる。美人て徳だよな〜、側にいるだけで幸せになれる。でもここで、それを飲んでる〜。 (・o・) 目が点になっています。
5.岩村醸造(岐阜県岩村町) 大吟醸 「女城主」 酒鑑評会金賞受賞酒 原料米; 山田錦 精米歩合;35% 【酸度】1.2 【使用酵母】FIA−U 【アルコール分】17.9度 モロミ日数 42日 720ml 1,667円(税別)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評; これも前記同様肩書きに騙されない本物の吟醸酒である。能書きはいらない。ただ黙って飲むのみ。幸せの極致にいる。美人て徳だよな〜、側にいるだけで幸せになれる。でもここで、それを飲んでる〜。 (・o・)目が点になっています。ウフィ・ウハ!。
ここで前記2本と違うところがあります。販売店で40種ぐらい並んでいる中で価格が他社の金賞受賞酒は平均3000円クラス、\6000〜\2000の幅の中で1番安い吟醸酒を求めたのです。でも当たりです。蔵元の熱意を感じます。蔵元バンザイ ヽ(^o^)丿
6.稲森酒造(三重県) 大吟醸 「出世鶴」 酒鑑評会金賞受賞酒 原料米;・精米歩合;不明【アルコール分】17〜18度 500ml 1,333円(税別)
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評; これも前記同様肩書きに騙されない本物の吟醸酒である。能書きはいらない。ただ黙って飲むのみ。幸せの極致にいる。美人て徳だよな〜、側にいるだけで幸せになれる。でもここで、それを飲んでる〜。 (・o・)目が点になっています。一同、ほっぺたが落ちて、無くなっています。
ここでも、販売店で1番安い吟醸酒を求めたのです。でも金賞受賞酒ですから当然当たりです。蔵元の熱意を感じます。蔵元バンザイ ヽ(^o^)丿その上、箱付きです。やれば出来るのです。
7.本江酒造(富山県魚津市) 吟醸生酒「かげろうの花」 原料米; 山田錦60% 五百万石40% 精米歩合;50% 【日本酒度】+3 【酸度】1.2 【使用酵母】協会9号 【アルコール分】15.5度 モロミ日数 25日 1.8L 2,720円(税別)
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4
E寸評; 1年ぶりに再会する。いつものように決まった味と香り不安無く飲める唯一の吟醸酒。今回は、すさまじいばかりの美女連に囲まれ影の薄くなるところがあり可哀想だが、今月は異常である。この私もびっくりである。家に帰りゆっくり味わえばやっぱり美女である。
今回飲んだ吟醸酒4本(No.3〜6)はどれも今年度・全国新酒鑑評会出品酒、金賞受賞酒でYK35、すなわち山田錦・協会9号酵母・35%精米歩合の典型的な吟醸酒で味は甲乙付けがたく、当然みんな似た様な味わいを持っていた、最高級ランクの吟醸酒であった。ブラインドテストでは蔵元の差は見受けられないほど似通っていた。
品質は同じなのに、価格は蔵元によりまちまちであったが、そこに蔵元の姿勢が感じられた。
◆5月に飲んだ白鶴「大吟醸酒 原酒」についての蔵元のコメントがメールで来ましたので、5月の項の最後に掲載しています。ご覧下さい。
2000年5月27日 (土)
1. 神沢川酒造場 (静岡県庵原郡由比町) 純米大吟醸 「正雪」 雄町 原料米;備前雄町 精米歩合;45% 【日本酒度】-1 【酸度】1.3 【使用酵母】静岡HD-1 10号系 【アルコール分】15〜16度 1.8L \4,200(税込)
A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;純米酒独特の大きな欠点がなく、また純米独特の喉ごしの切れはないが、ふんわり感、言い換えれば純米を飲んでいるという実感がある。香りは微少。
次に出てくる”喜久酔”ともどもこれだけ飲んでいれば大変イイ造りの優等生に仕上がった吟醸酒であるが、不幸かな利き酒での飲み比べの場では個性が少ないものは損をする。
2.青島酒造(静岡県藤枝市) 喜久酔(きくよい) 吟醸「生」 【原料米】 山田錦50%(麹)・豊錦57%(掛) 【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】 +2〜+5 【酸度】 1.1〜1.4 【使用酵母】静岡酵母 1.8L \3,110
A;味3+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;香りの奥ゆかしさが、味へのアプローチを手引きする。アルコール臭が若干する中、辛口のサラリ感が米の旨みを引き立て、肴を選り好みせず何にでも良く合う味わいを持っている。アルミの瓶カバーに入ったディスプレーは保存を考えると好感が持てる。
使用酵母の静岡酵母の影響か”正雪”ともども、蔵元や酒造米が違うのに香り、味共に非常によく似ている。
3.酒田酒造(山形県酒田市) 特別純米ひやおろし 「上喜元(じょうきげん)」 原料米;雄町 精米歩合;60% 1.8L \2,900
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4
E寸評;新緑の青葉の中に寝ころび青空の中の白い雲を見ているような、自然の中の恵みを一つ飲み込んだ様な気持ちになれる。新緑の青葉の香りと爽やかなナチュラルな味わいは透明感があって気分を良くする。後で純米と気付く程造りや能書きとは関係なく味わいある吟醸酒に仕上がっている。
4.銀盤酒造(富山県黒部市) 山田錦大吟醸酒 「ゆとり」 原料米;山田錦 精米歩合;45% 【日本酒度】+5 【酸度】1.3 【アルコール分】15〜16度1.8L \2,400
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;雑味が無くさわやか端麗清楚。喉ごしの良さと口中に残る酒の旨みが戻り香に増幅されて素晴らしい。
2月に飲んだ「しぼりたて」が素晴らしかったので、再度同蔵元の吟醸酒を飲むが、裏切られず幸せである。当日後から出したにもかかわらず最初に空になったもの。原料米;山田錦 精米歩合を見てもこの値段で出してくる蔵元に拍手。
5.白鶴酒造(神戸市東灘区) 白鶴「大吟醸酒 原酒」 原料米;山田錦 精米歩合;50% 【日本酒度】+3 【酸度】1.5 【アルコール分】17〜18度 720ml \2,000
A;味3、B;香り3−、C;コストパフォーマンス3−、D;総合評価3−
E寸評;99/11月のゴム印がありひね香が出ていて味が腰砕けになって劣悪な状況を呈している。しかし味は山田錦の貫禄と重厚な深みはさすが腐っても鯛とはこの事か。出荷日に飲みたかった。
この吟醸酒に対して味の変化が起こった原因がこれではないかと言う事があります。酒販店の販売までの在庫日数からして約半年、その間棚に陳列されていて保冷庫の中ではなかった為、陳列上目立つ日当たりの良いところで温度管理もされず最悪のパターンになったと思われる。だからといって、蔵元が免責されるものでは無く、缶ビールはちゃんと大きな保冷庫に鎮座しているところを見ればビール会社の販売店への商品管理の教育が行き届いている様子が良く判る(自分の商品がかわいければ当然消費者に渡るまで気心を使うもの)。蔵元も出荷してしまえばお終いではなく、消費者に冷蔵庫に入れてと言う前に酒販店に充分管理方法を責任を持って教育してほしいと思う。簡単には落下注意とか破損注意のラベルと同様「冷蔵庫保管必須」等のラベルや赤紙の注意書きを添付するなど、簡単なことから始められると思う。いかがですか? こんないい加減な管理の酒を、次回も消費者は買うと思いますか?蔵元さん。日本の酒を牽引する白鶴酒造さんなら出来ると思うのですが。
【白鶴ホームページに関するお問合せ・ご意見・ご感想は】
E-mail:web@hakutsuru.co.jp まで、(白鶴ホームページより)
◆ 6月13日に上記吟醸酒の感想文をそのまま全文、白鶴酒造さんへメールしています。この件について返信があれば、その時点でこのページで公開します。◆白鶴酒造株式会社 お客様相談室より6月15日に返信が丁重に有りました。全文を以下に掲載します。私の名前は本名で書かれていますので、ホームページネーム(愛称)に私が変更しています。
吟醸 様
拝復 梅雨の候ますますご健勝のこととお喜び申しあげます。
平素は当社製品のご愛顧を賜り、厚く御礼申しあげます。
さて、このたび当社「大吟醸 原酒」についてご評価をいただき、
ありがとうございました。当該酒が良好な状態ではなく、ご満足
いただけなかったことに対しまして、まずお詫び申しあげる次第です。
吟醸様からご評価を頂戴しました「大吟醸 原酒」は、昨年11月に
発売させていただいた山田錦を100%使用した限定品でございます。
商品の状態がわかりかねますが、ご指摘のような状態でありますれば、
当社といたしましても「商品を良い状態でお客様にご提供できなかった
こと」は大いに反省すべきでございます。限定品ゆえに、ご提案いただき
ました「冷蔵庫保管必須」や「赤紙の注意書き」など「保管上のご注意」を
通常商品以上にお知らせするべきであったと反省いたしております。
せっかくのご指摘を無駄にしないためにも、今後の商品設計や営業活動に
活かして参りたいと存じます。
改めて、吟醸様のご指摘に対しまして御礼申しあげます。
皆様あっての白鶴と常々考えております。至らぬ点がございましたら
何なりとお申しつけいただきますよう重ねてお願い申しあげます。
まずはお詫び方々ご連絡まで。
敬具
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白鶴酒造株式会社
お客様相談室
〒658-0041 神戸市東灘区住吉南町4-5-5
TEL:078-856-7190
FAX:078-822-4832
E-mail:cust@hakutsuru.co.jp
http://www.hakutsuru.co.jp/
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以上原文のまま。
【担当者の記名もない定型文でありがとうございました。】
2000年4月29日
1.泉金酒造(岩手県) 龍泉八重桜 「大吟醸」 原料米;山田錦 精米歩合;40% 【日本酒度】+4 【酸度】1.4 【使用酵母】協会9号 720ml \3,000(税込み)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;今年度(平成11酒造年度)の全国新酒鑑評会金賞受賞酒。
肩書きからすると、期待するなと言われても無理な話で有るが、先入観無しに飲むと、香りは9号らしく華やかフルーティーで、味は山田錦の典型的な軽快爽やかで申し分ないが、若干の雑味と品性の無さが寂しい。絵画で言うと大変上手に描かれているのだが、教科書的でそこに感動や作者の意気込み気迫が感じられ無い。
2.小林酒造(栃木県小山市) しずく絞り純米吟醸 無濾過生原酒「鳳凰 美田」 原料米;美田地区産若水米 【アルコール分】19.0〜20.0度 1.8L \3,000
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;2月に飲んだものとは違い、原料米も違う原酒である。
確かに美味しい、本当に美味しいがどこか物足りない風情がある。味わいの豊かさ香りの華やかさどれを取っても申し分ないのだが、奪い合うような魅力や最後の一押しがない。
3.河野合名(会津若松市) 山廃純米原酒「春高楼」 原料米;五百万石 精米歩合;60% 【日本酒度】+2.0 【酸度】1.9 【アルコール分】17.5度 1.8L @2,800
A;味3(4)、B;香り3(4)、C;コストパフォーマンス3(4)、D;総合評価3+(4)
E寸評;1月に飲んだ古酒とは違い、原料米も違う純米原酒である。
前回の古酒の品の良さ、清楚さからすると、純米酒の欠点が出ていて純米酒らしさの鈍重な味が浮き彫りになったようで、一段落ちる。精米歩合の60%が吟醸酒の爽やかさ飲み易さを殺していると思われる。
しかし、翌日改めて飲むと、前日の評価がウソのように、変身しているのに驚く。良いワインが開栓されて直ぐの味はパットしないが、時間が過ぎて”空気と結婚”すると良いワインに変身するように、この吟醸酒も良い方に変化した模様だ。ここまで変化する吟醸酒も滅多にない。カッコ内が翌日の評価。味は酸味が少々口中に残るが、旨味成分を完全に絞り出し、フルーティーな香りは申し分ない。
4.土田本店(群馬県利根郡) 熟成(1997年度製造)純米吟醸 原酒「隠し扉」 原料米;華吹雪 精米歩合;55% 1.8L \2,000
A;味3、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3
E寸評;3年古酒で、ピークを正に超そうとしている状態の酒である。
味は昔から有る普通酒に近く、香りはひね香が出始めているし、色も古酒ですというような色を呈している。普通酒を飲み成れた人からすれば、大変飲みやすい優れた酒に感じるが、吟醸酒を飲み成れた人からすると、感心はしない。
5.本江酒造(富山県魚津市) 純米吟醸生 「花夕月」 原料米;山田錦 精米歩合;50% 1.8L \3,200
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;当会のハイレベルな吟醸酒の基準酒として今回も飲む。
いつ飲んでも味香り共に安定しており安心して飲める佳酒である。が、今回は少々趣が違っていた。今までは、熟成芳醇な吟醸酒であったが、この瓶は新酒であろうか、ベースの味わいは同じであるが、新酒独特の炭酸性の軽快な酸味と品性豊かな味わいは群を抜いている。またフルーティーな吟醸香がたまらない。