2015年10−12月分
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これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。と言う事は、売りたいための宣伝はしませんし、太鼓持ちのような感想も書きません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。
よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。
◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か、皆様への判断基準を書きます。 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。
私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。
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◇イイお酒を、イイ友と、イイ肴と、イイ会話で月1回楽しむ会です。◇
2016年次回例会は 1月30日(土)です。
2015年12月26日(土)例会
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1.来福酒造(茨城県筑西市) 純米吟醸 「来福」 生酒
原料米;吟風、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16度 【日本酒度】+3 【酸度】1.5 1.8L \2,961
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;北海道産の酒造好適米”吟風”を使っている。この値段ではコストパフォーマンスが良く、酸味がキツイが白濁した中から旨味が伝わる。
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2.三浦酒造(青森県弘前市) 純米吟醸 「豊盃」 生酒
原料米;−、 精米歩合;麹米55%/掛米60% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \2,998
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;雑味も無く旨さが上がって飲みやすい。白濁した中に旨味が伝わる。人気が高く買いずらい品種だが、この味わいなら、他の蔵元でも楽に手に入る。
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3.新澤醸造店(宮城県大崎市) 純米吟醸 「あたごのまつ」 本生酒
原料米;−、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16度 1.8L \3,132
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;酸味がキツく口中を差す。白濁した酒の中からピリッとした軽快な味わいが伝わる。
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4.九重雑賀(和歌山県紀の川市) 純米吟醸 「雑賀」 生原酒
原料米;雄町、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16度 1.8L \3,240
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;酒に色が付いているが、香りが豊か。ひやおろしと表示があり丸みが付いて、旨さが上がっている。決して老いていない熟女。
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5.楯の川酒造(山形県酒田市) 純米大吟醸 「楯野川」 生酒
原料米;美山錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,348
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;丸みもあって飲みやすいが、酸味がキツく若さバンバン。蔵元の意欲は伝わってくるが、透明瓶は如何なものか。
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6.八百新酒造(山口県岩国市) 純米吟醸 「雁木」 生原酒
原料米;−、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,564
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;白濁した中から、生まれたてなのでしょう、若く角が取れていない。しかし、熟成したときのイメージがわかないので、飲むなら今でしょう。 |
2015年11月28日(土)例会
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1.千代の光酒造(新潟県妙高市) 吟醸 「千代の光」 ひやおろし
原料米;−、 精米歩合;54% 【アルコール分】 15度 1.8L \2,343
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;新酒の若さがただよい、まだまだ元気いっぱいです。肴を殺さず、自分も殺さず、節度を持って晩酌にお付き合いをしてくれます。背伸びしないで飲めます。ラベルの裏側に本物の赤いモミジが埋め込まれています。妙高から来た秋です。
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2.英君酒造(静岡市清水区) 純米
「英君 しぼりたて槽口詰め」 生酒
原料米;−、 精米歩合;60% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \2,700
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;酒色色濃く、秋に入って熟成感イッパイ。丸みが出て優しさ充分。この蔵元さんの酒は、どうしても一枚ベールが掛かって、旨さを表現出来なかったのが、仕込み水が変わって、一皮むけました。旨さが一気にほとばしり始めました。
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3.八百新酒造(山口県岩国市) 純米 「雁木 ひやおろし」 無濾過酒
原料米;−、 精米歩合;60% 【アルコール分】 17〜18度 1.8L \2,808
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;あまり褒めると私が買えなくなると大変ですから、今回は褒めません。この値段ではしょうが無いのでしょうが、無難な味わいで、秋の初めの頃と違って力を失っています。旨いんですよ、雑味なくバランスも良いのですから・・・。
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4.三和酒造(静岡市清水区) 純米大吟醸 「臥龍梅 短稈渡船」 生貯原酒
原料米;滋賀渡船6号、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+2 【酸度】1.3 1.8L \4,104
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価5
E寸評;酒色澄んで新酒の若さと、清楚で力が有る。酸味が透き通って華やかさがある。もう少し手が届く価格ならベストなのですが・・・。
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5.神沢川酒造(静岡市清水区) 純米大吟醸 「正雪 備前雄町」 生貯蔵酒
原料米;雄町、 精米歩合;45% 【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+0 【酸度】1.2 1.8L \4,320
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;26BY <火入れ>。酒蔵さんの意見とは違いますが、この雄町が正雪のベストだと思います。香り立って品性豊かで旨さ充分。旨さのエキスがギュッと詰まって、酒の旨さの神様が宿っている。あれ〜、これも褒めすぎると、私の首を絞めるか・・・。
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6.旭酒造(山口県岩国市) 純米大吟醸 「獺祭
磨き三割九分」
原料米;山田錦、 精米歩合;39% 【アルコール分】 16度 1.8L \4,835
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;売れて売れて、なかなか買うことが出来ない酒になってしまいました。今更褒めても二番煎じになるでしょうが、旨い。香りも抑え気味、味わいサラリとして、飲み手に媚びない。 |
2015年10月31日(土)例会
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1.酒田酒造(山形県酒田市) 純米吟醸 「上喜元・神力」
原料米;−、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,132
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;酸味キツイが、旨味充分。これで充分な味わい。
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2.分福酒造(群馬県館林市) 純米吟醸 「分福」 生原酒
原料米;有機米山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17.5度 【日本酒度】+3 【酸度】1.5 1.8L \3,240
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;米の甘味と、その旨味、円やかで香り豊か、飲み手を唸らせる。
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3.成龍酒造(愛媛県西条市) 純米 「月見純米」 原酒
原料米;しずく媛、 精米歩合;60% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,343
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;吟醸タイプの旨さがある。味わい押しつけなく、極自然に喉に落ちる。
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4.日の丸醸造(秋田県横手市) 純米大吟醸 「十文字」 生原酒責め
原料米;雄町、 精米歩合;48% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,672
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;酸味がしっかり乗って、この時期になってもキツイ味わいを残している。しかし、味わい充分で香り高く、旨味満載。
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5.高千代酒造(新潟県南魚沼市) 純米大吟醸 「高千代」 無調整生原酒
原料米;美山錦、 精米歩合;48% 【アルコール分】 17度 【酸度】2.0 【酵母】KT901
1.8L \3,672
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;旨味・香り・内に秘め、口中で一気に花開く。何処を触っても、何処から見ても旨い。花丸を付けましょう。
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6.北安醸造(長野県大町市) 大吟醸 「居谷里」 無濾過生原酒責め
原料米;ひとごこち、 精米歩合;39% 【アルコール分】 17度 【日本酒度】+3 【酸度】1.2 【酵母】M310 1.8L \3,780
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;化粧美人のように違和感なくお付き合いが出来るが、素顔は酸味きつく、鼻の高さが災いして・・・、お付き合いが今イチ難しい。 |
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