2016年7−9月分
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これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。と言う事は、売りたいための宣伝はしませんし、太鼓持ちのような感想も書きません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。
よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。
◆月に一度の例会で飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か、皆様への判断基準を書きます。 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。
私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。
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◇イイお酒を、イイ友と、イイ肴と、イイ会話で月1回楽しむ会です。◇
2016年次回例会は 10月29(土)です。
2016年9月24日(土)例会
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1.小島酒造店(茨城県塩谷町) 吟醸 「かんなびの里」
原料米;あさひの夢、 精米歩合;55% 【アルコール分】 15〜16度 1.8L \3,292
A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価3
E寸評;蔵元保存が悪いのでコメントはしません。
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2.高千代酒造(新潟県南魚沼市) 純米大吟醸 「高千代」 生酒
原料米;一本〆、 精米歩合;48% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+-0 1.8L \3,672
A;味5、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;香りがキツく、部屋中が吟醸香で充ち満ちて、その存在感を知らしめる。味わい濃厚で飲み手を魅了する。肉料理のステーキやカツには合うでしょう。
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3.葛城酒造(奈良県御所市) 純米大吟醸 「百楽門」 生酒
原料米;雄町、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+2 【酸度】1.4 1.8L \3,780
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;ふくいくとした香りと旨さが口中を駆け巡る。色濃く、バランスして味わい豊か。安心して付き合える佳酒。
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4.宮泉銘醸(福島県会津若松市) 純米吟醸 「写楽」
原料米;備前雄町、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16度 1.8L \3,780
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;上記「百楽門」と原料米が同じ雄町で、地理的にも離れているのに一卵性双生児のごとく良く似た二人です。どちらが姉で妹か分からないが、バランスは百楽門、パンチは写楽。酸味が旨味の邪魔をする。
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5.高橋庄作(福島県会津若松市) 純米吟醸 「会津娘」
原料米;短稈渡船、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16度 【日本酒度】0〜+3 【酸度】1.4〜1.6 1.8L \4,428
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;味わい素直で、口中を自然に通り越してはらわたにしみ込んでいく。決して表にしゃしゃり出ないが、実力満点のお嬢さん。こちらは高千代と違って、刺身や日本料理に合う。
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6.加茂福酒造(島根県邑南町) 純米大吟醸 「死神・裏ラベル」 斗瓶取り
原料米;佐香錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17度 【酵母】島根大学HA11 1.8L \4,500
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;2014年までの原料米は山田錦でしたが、前回は変更して佐香錦。価格も\3,672(1015年2月)から上がっています。あまり旨いと言わないようにします。が、あの旨さは何処に行ったのだろう。
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2016年8月27日(土)例会
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1.三浦酒造(青森県弘前市) 「豊81(ほうはい)」
原料米;弘前産豊盃米、 精米歩合;81%?(非公開) 【アルコール分】 15〜16度 【酵母】協会1501号 【日本酒度】+2 【酸度】2.1 1.8L \3,000
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;2016チャレンジタンク、精米歩合は非公開になっていますが91〜81%では無いかと思われます。黙って飲んでいたら、そんなに欠点は見付からない。可も無し不可も無し。燗をしたら、甘味と深みが増して、飲みやすくなった。燗酒の旨さがあるが、燗酒にこの金額を払うだろうか。
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2.平孝酒造(宮城県石巻市) 純米吟醸 「日高見」
原料米;−、 精米歩合;50% 【アルコール分】 15〜16度 1.8L \3,240
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;渋さが口中で暴れ、旨さはあるのだが、次の一杯に手が出ない。
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3.斎藤酒造店(青森県弘前市) 純米吟醸 「六根」
原料米;秋田酒こまち、 精米歩合;60% 【アルコール分】 16度 1.8L \3,400
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;味わいザラツキ感が有り雑味があってバランスがくずれている。やはり次の一杯に手が出ない。
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4.八百新酒造(山口県岩国市) 純米吟醸 「雁木」 無濾過生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17度 1.8L \3,456
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;山田錦にしては、淡泊すぎてサラサラしていて、味わい物足りなく酸味が口中に残る。雁木らしからぬ味わいに戸惑う。
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5.来福酒造(茨城県筑西市) 純米吟醸 「来福」 生原酒
原料米;愛山、 精米歩合;50% 【アルコール分】 17度 【酵母】協会9号系 【日本酒度】+3 【酸度】1.5 1.8L \3,553
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;濃厚な味わいが口中で弾ける。香りも付いてきて、楽しむことが出来るが、味わいのバランスに欠ける。
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6.木村酒造(秋田県湯沢市) 純米吟醸 「福小町」 生酒
原料米;山田錦、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16.5度 【日本酒度】+0.5 1.8L \3,564
A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;蛇の目のぐい呑みに注ぐと、色濃く力を失ってしまったのかと一瞬頭をよぎるが、全く杞憂の感が有った。味わい濃厚で深く、広い。
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2016年7月30日(土)例会
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1.墨廼江酒造(宮城県石堂市) 純米吟醸 「墨廼江・蔵の華」
原料米;蔵の華、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16度 【酵母】宮城酵母 1.8L \2,916
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;さわやかで味わいよい。味わい過不足無く口中を抜ける。決して自己主張はなく、場を和らげる。
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2.富士高砂酒造(静岡県富士宮市) 純米吟醸 「高砂」
原料米;備前雄町、 精米歩合;58% 【アルコール分】 15〜16度 【日本酒度】+5 1.8L \3,198
A;味5、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;味わい丸く柔らか。味わいバランスして濃厚で旨味は充分にある。雄町の力でしょう。
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3.石本酒造(新潟市江南区) 純米吟醸 「越乃寒梅・灑(さい)」
原料米;−、 精米歩合;55% 【アルコール分】 15度 1.8L \3,240
A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;期待に反して味わいごく普通。旨くも不味くも無く極当たり前の味わいで、他の酒から見ても負けている。越乃寒梅と言うだけで、期待感は大きかったが期待倒れ。
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4.麒麟山酒造(新潟県阿賀町) 純米吟醸 「ぽたりぽたり・きりんざん」
原料米;−、 精米歩合;55% 【アルコール分】 16〜17度 1.8L \3,456
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;旨味有り、味わい深く、安心して呑める。
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5.緑川酒造(新潟県魚沼市) 純米吟醸 「緑」
原料米;−、 精米歩合;55% 【アルコール分】 15.5度 1.8L \3,564
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4+
E寸評;さわやかな酸味が口中を楽しませる。主張が過激でなく味わい柔らかい。
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6.神沢川酒造場(静岡市清水区) 純米吟醸 「正雪・山影純悦」
原料米;山田錦、 精米歩合;50% 【アルコール分】 16〜17度 【日本酒度】+2〜+4 【酸度】1.2〜1.4 1.8L \3,600
A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価4
E寸評;1年物の古酒でしょう。色濃く味わい腰が抜けて老香が出始めている。老女とのお付き合いは勘弁して!
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