Brain of D

03.9.30(火)
 テレビ朝日「ニュースステーション」のオープニングが、U2の「Where The Street Have No Name」になった。そんなわけで本日やっと確認することができた。思ったよりも映像とマッチしていてなかなか良かった。それまではサラ・ブライトマンの「サラバンド」という曲がオープニングで使われていた。彼女自身もニュースステーションのスタジオで歌ったことがあるので、もしかしたらU2も出演する日がくるのではないかと思う。98年頃に一度BONOだけが出演したことがあった。あのときはちゃんと音楽評論家を呼んでインタビューして欲しかった。久米宏ではもったいなかったと今でも思っている。今度は是非4人で出演して欲しい。
 ファンとしては非常に嬉しい使われ方だが、何故にU2の曲なのだろう。選ばれた経緯を知りたいし、他にどのような選曲の候補があったのか、また他のアーティストの候補もあっただろうと思うのだが・・・・・。しかしながらテレビの影響力は相当強力なはずだから、再び「ベスト盤」や「アルバム」が売れることは想像にかたくない。ニュース番組を通じて日本でU2が盛り上がるなんて考えてもみなかったが、悪くない盛り上がり方だと思う。彼らU2のライブでのパフォーマンスぶりと共に、誠実な一面もニュースの中で取り上げてくれたらもっといいなあと思う。より多面的で重層的なU2の姿をお茶の間にいるみんなが知ってくれたなら、日本のファンの裾野がさらに広がると思う。MTVアンプラグドで宇多田ヒカルが彼らの曲「With Or Without You」を歌ったことで興味をもった人が生まれたのと同じように、テレビならそれ以上の効果が期待できるのではないだろうか。また違った形でU2を普段着で語れるチャンスが到来したというのは凄いことだ。世界中どこを見渡しても、ここ日本で、しかもニュース番組のオープニングでU2の曲が聴けるなんてホント贅沢だと思う。
03.9.29(月)
 ステレオサウンド別冊「BEATSOUND」が11月10日に発売されるらしい。「ロックとオーディオの楽しい関係」をうたい文句にした雑誌なのだが、現役ロックミュージシャンの取り上げ方が前回はいまいちだったように思う。今回こそは洋楽ロック専門誌や夏フェスに出演するような連中をもっとクローズアップしてほしい。
 「男の隠れ家」という雑誌がある。僕は「音楽」関係だけ集めている。内容はJAZZ喫茶やBarの紹介が中心なので、オーディオを趣味としている人にとっては少々物足りないかもしれない。それでも音楽関係は年1冊くらいしか特集がないので毎回購入している。JAZZ喫茶はチャンスがあれば行ってみたいと思う。
 洋楽ロック専門誌の定期購読をやめてかれこれ5〜6年になるだろうか。読みたい記事が多いときは購入するがほとんどが立ち読み。定期購読に至らない理由を考えてみた。こんな感じ。「定期購読することの意味が見いだせない」「金銭的な問題」「自分は専門誌に踊らされているのかも・・・」などなど。資料的な価値が高く何回でも読み返せるような内容ならば定期購読につながると自分では思っている。インタビュー記事もアーティストの今が分かって良いのだけれども、インタビュー記事もあるし、作品に対して読み応えのある批評性の高い文章もあるともっといいと思う。「唯一無二」とか「最高傑作」とかのうたい文句はいらない。もっと冷静に作品を見つめられるような誌面づくりを望む。と、いうわけでアーティスト論は程々に。
03.9.27(土)
 UAのアルバム「泥棒」を聴いた。驚いた。このアルバム、しっかりしたオーディオシステムで聴かないと楽しみが半減すると思う。良質な低音が冒頭から随分含まれており、薄っぺらな音だったりあまり聴こえなかったりしたら作品のイメージ(雰囲気)も、彼女が考える主旨から遠ざかってしまう。どのような音で・聴き方で聴こうが、それは各人の自由であるが「入れたのに聴かれていない」ではUA本人が気の毒と言うものだ。当初、ベスト盤を購入するつもりでいた。でもやめて「泥棒」を購入した。歴史を振り返るのも悪くないが、歴史を知らない人間にとってはひとつの作品としてすでに完成しているアルバムを聴くのが筋だと思ったからだ。購入して良かった。
 ビギンの「一五一会」というアルバムも聴いた。「未来の君へ」が入っていたらもっと良かったのにと、個人的には思っているが、ベスト盤とはまたひと味もふた味も違う音色と歌声でなんとも心地よい。全体として、疾走感のある曲は収録されていないので「未来の君へ」がないのも当然のことだと勝手に納得した。彼らがもっている代表的な作品の数々は、目の前に情景が浮かび趣がある。こどもへの眼差しも温かいものを感じる。U2やエンヤ、エルビス・コステロなど数々のアーティストを送り出していて世界的にみてもすごい国アイルランドと同様に、沖縄っていうところも凄いなあとつくづく思う。
03.9.26(金)
 JALがスポンサーとなっている「音舞台」シリーズがこれまでに15回あったとは知らなかった。僕が初めて観たのは「醍醐寺音舞台」で、これは「DeepForest」が目当てだった。画質は良くないがいまでもビデオテープに録画して残してある。今回久しぶりに観たのは「萬福寺音舞台」で、ハレムでは踊り歌う「サラ・ブライトマン」を観てしまった。お寺にダンスミュージックが響きわたるというのも案外おつなもので、周りのダンサーやサラの衣装も中近東をイメージしたデザインで官能的だった。大ヒットした「TimeToSayGoodby」も披露。舞台となる寺の歴史的な背景なども織り込む形で進行していく「音舞台」シリーズは非常に満足度の高い番組だと思う。DVDとして発売されることを切に願う。
03.9.25(木)
 U2のアルバム「魂の叫び」「アクトン・ベイビー」「ズーロッパ」「ポップ」「オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド」が廉価盤として11月に発売される。僕が望むのはリマスター盤だったり、SACD等のハイブリッド盤である。ベスト盤を聴いてファンになった人にとっては朗報かもしれないが、すでにファンである一人としてはより良いもの、またはコアなものを求めたくなるところ。新作が04年春頃発売される間のつなぎとしても、もう少し騒げる何かが欲しかった。個人的には映像作品をDVDで新たに発売して欲しい。「スレーン城」のライブも嬉しいが、「ZOO TVツアー」や「POPMARTツアー」をDVDで所有したい。LDやビデオカセットでは楽しみ方に限界もある。できることなら音声フォーマットは「DTS」も収録し、「5.1ch」までカバー、2枚組で本編と特典ディスクにわけた仕様にしてくれたならファンとしては非常に嬉しいし絶対購入する。
 近頃「オーディオ」や「ホームシアター」の専門誌を読んでもときめかない。購入して読もうという気が起こらない。ハードからソフト指向になったわけでもない。本格的にはじめて10年くらいになる趣味であるが、自分の中で趣味性が薄れているとも思えない。しかしながら、企業論理によるフォーマットの乱立や地上波デジタル、CCCD云々と言ったことに振り回されているのがいやになった、あるいは疲れたというのは正直いってある。「企業広告」頼みの専門誌ではいけないと思う今日このごろ。小学館が発行していた「サウンドパル」がなつかしい。
03.9.3(水)
 20代最後の夜を迎えてしまった。自分が30歳になるなんて信じられない。カート・コバーンは27歳で死んだ。ジェフ・バックリィは30歳くらいで亡くなったと思ったが・・・・・。過労死や自殺で平均寿命が下がるような日本で、なんとか30歳まで生きてきたのって凄いと思う。常勤が減ってパートやアルバイトが増えてるご時世で10年も同じところで働いていることも凄いことだと思える。結婚もして子供もいて、極めて普通の人生を送っていることが凄いと思えてしまう現在の日本って本当おかしいと思う。残りの人生があと45年、仮にあるとして俺はお金の心配をしないで人間らしい豊かな生活をいつになったら手にすることができるのだろう。少なくとも社会保障制度が後退を続ける限り、また真に国民が主人公の日本にならない限りは、願う生活もかなえられないのかもしれない。「命と人権・くらしと健康」がしっかり守られ発展していくような日本になってほしいと思うし、していきたいなあとつくづく思う29歳最後の夜であった。
 ※選挙権のある人は投票所にいって政治と国民の代表である議員に対してしっかりと審判を下すべきだと思う。

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