no.21
左官工事体験パート2 11/27
いよいよ、体験講座も今回が最後となってしまいました。
建物の内部は既に仕上げの段階にはいっており、さすがにもう手出しは出来ない状態になっています。
というわけで、今回は左官第二弾、外部(犬走り)の三和土(たたき)に挑戦です。
たたきとは?
古民家の特徴の1つにあげられる土間にみられる土を叩き締めて作った硬い床のことです。
土間は、まず家の玄関、料理をするための台所、様々な作業をするためのスペースなど多目的に使用されます。
それゆえ、単に土を均らしただけではすぐにえぐられてしまうので、土に塩化カルシウムや石灰などを混ぜて硬く締まるようにします。
たたきに使う土
たたきという字は三和土という漢字を当て、字のごとく粘土質のアラキダ土、砂、石灰、塩化カルシウムを加えて練り混ぜたものを使います。
その割合は一層目と二層目では若干配合を変えています。
一層目 二層目
アラキダ土 1 1
石灰 0.1 0.1
砂 0.1 0.1
砂利 0.2 0.1
セメント 0.2 0.1
塩化カルシウム 0.08 0.08
下地と仕上げに適した配合となっているのです。
土を配合して混ぜ合わせる
タタキ棒 重さ長さ色々あり。
これ自体がかなり重く硬い。
@工事を行う場所の土の上に砕石をまき、転圧して固める
A各種の土を決められた分量で加え、ミキサーで均一になるように混ぜる
ちなみに・・・
上部 前日既に仕上げまで行った部分→
コンクリート金ゴテ仕上げのように見えます。
下部 これからタタキを行う部分→
まだまだ大小の土の粒がザラッと撒かれただけ。
午前中の体験で一層目が終わっていたので
私が行うのは仕上げとなる二層目なのですぞ(緊張するな〜)
タタキ工事の手順
B調整した土を砕石の上に撒く。
Cタタキ棒でたたく前に一度機械で軽く均す。
Dさらに鏝で均一に均し勾配をつける
E土をタタキ棒で叩いて土を硬く締めていく
これが非常に疲れました。
棒の平らな面が土に平行に当たるようぺたぺたと結構力を入れて、しかも一箇所だけを叩きすぎると
そこだけへこんでしまい後で修正がきかなくなるので周囲の様子を見ながら少しずつ動かしていきます。
タタキ棒自体が重いのでだんだん腕が上がらなくなり、中腰なので腰も痛み始めるのです。
大きかった土の粒子が叩いていくうちに、
隣同士が少しずつくっついてなめらかになり・・
つるっとしてねばりのある硬い面に変わっていきます。
F最後に左官屋さんが表面を鏝で綺麗に整えて勾配を仕上げて出来上がり。
その後一ヶ月養生した後、犬走りが完成します。
その間雨が降っても大丈夫なんだそうです。
しっかりかためてあるからね!
普通土間は地中からの自然な湿気で土の中の水分がうまく保たれるようになっているのですが、今回の松沢家の場合は基礎にコンクリートを打設してあるので地中の水分が上がってくるように基礎に前もってパイプを差し込んで調整しています。(ここで基礎のレポに戻って確認してみましょう・・なんちゃって)
次は台所のカマドの下地になる天日干しレンガつくり〜
腰痛と戦いつつ頑張る私
(写真は北区のHPからパクリました。)