古民家体験講座パート1

まず、今まで述べてきたようなこの事業にあたっての概要が区の学芸員さんからありました。
続いて設計事務所の方から、一般的な木造建築の知識ーそれぞれの木のもつ特徴や使用箇所、
長所、短所、使われる道具などの簡単な説明があった後、今回の復元にあたって重要な木工事を
担当される大工の棟梁より、木材の仕口、継ぎ手や松澤家の架構形式についての具体的なお話になりました。
この棟梁さんはシャイな方で口数は少ないのですが、国の重要文化財の上野の寛永寺清水堂の修復工事にも携わった
腕の良い大工さんでとても好感がもてるお方です。

見本の仕口と継ぎ手のサンプル

ちなみに・・・

仕口・・・二つの材を角度をもって接合する方法で、2材を切り欠き組み合わせた仕口を組み手といい、1材を他材に差し込む仕口を差し口、差し込む部材を差し物という。 

継ぎ手・・・2以上の材を継ぎ合わせて1つの部材にする方法。 



継ぎ手、仕口については後日の加工体験で詳しく説明します。
大工道具 各種
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