{松澤家の架構形式}

軸組工法と呼ばれているもので、土台、柱、梁、桁などから構成される形式です。
構造的には外周部を敷土台、内部は石場立ての上に立てられた柱に通し貫を差し通して軸組みを固める貫構造です。
現在用いられている、筋違いや構造用合板といった剛性の高いものに比べ、柔らかく粘りのある構造とされています。

小屋梁の架け方は折置組、部分的に京呂組です。
折置組とは柱が小屋梁を直接受け、その上に桁を置く形式で、京呂組は折置組の梁と桁が上下反対になったもので
柱で桁を受けその上に梁を架ける形式です。

小屋組は叉首構造で、叉首と呼ぶ材を合掌形に組んで棟木を支える形で、茅葺古民家の代表的な構法です。
古民家体験講座パート2

さて、いよいよ第二段、木材の加工と木組み 実技に入ります。
午前中は道具の説明とその道具の使い方ですが、その前に継ぎ手と仕口の紹介をします。
腰掛鎌継 はずした写真
隠し金輪
小根ほぞ  はずした写真
腰掛蟻継
十目地継
平ほぞ
金輪継
重ほぞ
差し鴨居
追っ掛け大栓継
貫の継ぎ手  略鎌継
大阪城 大手門南控え門 柱根継
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