さて!第一弾
釿(ちょうな)かけ体験の始まりです。
釿自体を始めて目にしたのでどのように使う物か想像もつきませんでした。
これは柱や梁などの荒削り道具で、使い方は柄を振り下ろし打ち付ける勢いで木材の表面をはつるのが一般的です。
また、独特の波状の削り肌を仕上げとする名栗面仕上げにも使われます。

松澤家では小屋束や梁の荒加工に見られたそうです。
これは達人わざです。
リズミカルにカツカツと薄く表面が削り取られていきます。
達人は一度に6cm位の長さまでとおっしゃっていましたが、さらに名人は9cmくらい削り取るそうです。
削られた表面は意外にもつるつるした感じです。
わが夫が体験中
力強く削っていはいるものの、削り取られる木片がぶ厚い!
色々な人がさんざん試したせいもあり、木肌がささくれ立っているのがわかりますよね?

わたしはというとこれが反対に全然ちょうなが入らずに、まるでけずれないで表面をなでるだけ・・・

でも、これも長く続けると少しはコツがわかるようですが・・
続いて、槍鉋(やりがんな)体験です。
ちょうなではつった後の仕上げに、波形の波の頭を引っ掛けて削りとる道具です。
手前に引いて細く削っていきます。
松沢家では柱や床板天井板の見え掛りの仕上げに見られたそうです。
達人が削り取ったくず。
きれいに渦巻きを描いて削られています。
体験版レポート
no.6