経堂かわら版の発行は月1回、時事時々の情報や近時雑感を皆様にお届けいたします。
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第19号 平成15年12月(2003年)
今月のご意見板 〜ながらメール気をつけて〜
少し前になるが千代田区内の指定地区で路上喫煙が禁止された。ポイ捨てによる環境美化の悪化や喫煙者のモラルの低下を改善するために指定地区が設けられ、違反者に対しては罰則が課されるという。
路上での喫煙、特に歩きながらの喫煙は、人の迷惑となるばかりか、とても危険な行為でもある。混雑する場所での喫煙を禁止したり、路上喫煙を禁止したりする条例は、環境美化や安全のために、早急に全国的に広まって欲しいと思う。
ところで、最近気になるのが「ながらメール」だ。歩きながらメールを書いたり、自転車に乗りながらメールを読んだりしている。画面に集中し、前を良く見ない「ながらメール」は大変危険である。さっそく、ながらメール禁止条例を作って欲しいところだが、その前に自分自身のモラル低下を改善させるのが先決か。(か)
年末調整あれこれ
日本の多くのサラリーマンは税金を自分で計算しなくて良いことになっている。会社が本人に替わって税金を計算し、国に納めてくれるからだ。年末調整というのは、日本独自の制度で、多くのメリットがある一方、サラリーマンの担税意識を低下させるというデメリットもある。
普段は静かに思える税務署も3月ともなると大変混雑する。確定申告を一度でもやったことがある人は確定申告書を作成し、長い行列に並んで提出するという一連の煩雑さはお分かりだと思う。日本のサラリーマンは、一部の人を除きその煩雑さから解放されている。
私がサラリーマンだった頃、税金が高くて困るとは一度も思ったことはなかった。そのかわり、手取りが少ないとはいつも思っていた。手元の現金ばかりに目がいって、給料から天引きされる税金や社会保険料などには関心がなかったからだ。
税金のしくみを理解せず、無関心であったその原因のひとつに年末調整というサラリーマン特有の制度があるのではないかと思う。人任せではなく、自分で税金を計算し、自分のサイフから税金を納めていたならば、税の重みを実感できていたのかもしれない。(か)
東海道中旅日記 第19話 坂下宿〜水口宿(鈴鹿峠越え) 日付:2001年12月30日
昨日は亀山から鈴鹿峠直下の坂下宿まで半日かけて歩いたが、この道もバスだと30分足らずで行くことができる。今日はバスで坂下宿まで行き、50番目の宿水口を目指す。坂下宿を登っていくとすぐに国道1号に合流する。国道1号はトンネルで鈴鹿峠を抜けるが、旧道はトンネルを横断するようなかたちで峠を越えていく。ちょうど足の下を車が通っている感じだ。
国道から分かれ、峠道に入ると道は徐々に登っていき、足元がきつくなる。汗をかき、息も切れちょっと疲れたかなと思っていると意外にも早く峠に到着した。峠からはトンネルから延びる国道1号がずっと真っ直ぐに続いているのが見渡せた。
国道1号に沿ってしばらく進んでいくと土山の道の駅がみえてきた。この道の駅は駅長さんがいることで有名だ。おにぎりを食べ、冷えた体をストーブで温めることができた。午後4時ごろ水口宿に到着し、草津線三雲駅から東京に戻る。京都三条大橋はもう目と鼻の先だ。(か)
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144

第18号 平成15年11月(2003年)
今月のご意見板 〜庶民感覚〜
最近のニュースで、道路公団の藤井総裁の解任をめぐるゴタゴタが報じられていた。日本全国に高速道路網を整備した公団の業績はすごいことなのかもしれないが、完成した橋やトンネルを通るのに5千円も一万円も通行料として払わなければならないのは、庶民感覚から大きくずれているような気がする。
また、少子化が叫ばれて久しくなるが、運営の合理化のために学校が現在統廃合されている。現に私の出身校も名前が変わってしまった。凶悪犯罪の低年齢化が進む今のような社会だからこそ、少人数制の実りある教育が求められているのではないだろうか。
自衛隊の海外派遣や先進国中国へのODAの問題。様々な考え方があるとは思うが、今の日本のやり方は、どこかわれわれ庶民感覚と大きくかけ離れているような気がする。(か)
国民の祝日あれこれ
さて、問題です。敬老の日はいつでしょう。九月十五日といのは不正解。正解は九月の第三月曜日。同じく、成人の日も一月の第二月曜日。一年の間に国民の祝日は十四日あり、第○月曜日というように決められているものは、海の日や体育の日など全部で四日あります。
国民の祝日は、日本国民が美しい風習を育て、よりよき社会、より豊かな生活を築き上げ、国民全員が祝い感謝するために定められています。例えば、四月二十九日のみどりの日は、自然や生物に感謝する日であり、七月の第三月曜日の海の日は、海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を祝う日とされています。
日本の風土と生活習慣に根付いた国民の祝日ですが、最近では連休を多くして国民にどんどんお金を使ってもらおうといった願いを込めて祝日が設けられているような気がします。
休みが増えるのは大歓迎ですが、昔だったら当たり前のように覚えていたはずの国民の祝日、最近どうも覚えづらくなったのはちょっと困ったことだなあと思います。(か)
東海道中旅日記 第18話 内部(うつべ)〜坂下(青空の亀山城址) 日付:2001年12月29日
東海道の旅も終盤。今回は名古屋から三重県に舞台を移し、鈴鹿峠を目指します。今日の目的地は鈴鹿峠直下にある山深い坂下の宿です。
今回歩く旧東海道は、鈴鹿山脈の麓に広がる町並みのため、町はどこも静かでひっそりとしたたたずまいをみせています。途中にある亀山も名前こそ有名ですが、その駅舎はこぢんまりとしていて、町の景色もゆっくりと見える程です。当日の天気は晴で、青空の下亀山城址を美しく見ることができました。亀山城址を通り過ぎようとすると車が止まり、地元の人が車の中から声をかけてきました。その人がくれたのは亀山付近の東海道マップでした。車の中に東海道の地図を常備していることにまず驚きましたが、親切なご厚意に感謝、感謝。この後、この地図が大活躍したのはもちろんです。思い出すと亀山に限らず、隠れた名所を教えてくれたり、旅を応援してくれた地元の方々は決して少なくありませんでした。
旧道の面影残る関宿を堪能し、夕方には目的地の坂下に到着。もう目の前は鈴鹿峠です。今日は最終バスで亀山へ戻り、明日に備えます。(か)
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第17号 平成15年10月(2003年)
今月のご意見板 〜阪神、優勝おめでとう!〜
今年のプロ野球セリーグは阪神が優勝した。「阪神が優勝すると経済効果は数千億円」と言われたが、これは「風がふくと桶屋が儲かる」式の話で、確たる証拠に裏付けられているものではないらしい。
阪神が好調だと阪神グッズが売れたり、ファンが飲食店で飲んだりする、そうすると商店が儲かり商店主が車や消費財を買う、すると企業が儲かりサラリーマンの給料が上がる。サラリーマンの給料が上がると住宅購入に繋がる・・・このように消費が連鎖して景気が良くなるわけだ。
バブル時代は私たちの財布の紐はゆるかったが、不景気になり財布の紐は硬くなるばかりだ。まず、誰かが財布の紐をゆるめてお金を使えば連鎖的に皆がお金を使うようになり、その結果給料や収入が上がり、ますますお金を使い景気がよくなる。理論上はそうなのかもしれないが、年金など老後に不安があればお金は消費されず、貯蓄にまわされるのではないだろうか。
なにはともあれ、まずは景気の連鎖がまわり始めることが肝心だ。阪神優勝がこの連鎖のきっかけになるのだろうか。
社員旅行
秋の行楽シーズン到来。3連休も多く旅行を計画されている方も多いのではないかと思う。会社が役員・従業員のために社会通念上一般的に行なわれていると認められる慰安旅行の費用を負担した時は、原則として福利厚生費として経費に計上される。
形式的には、4泊5日以内で従業員の50%以上が参加するという要件がある。しかし、形式的な要件を満たしていても福利厚生費とならず、従業員の給与・役員の賞与として課税される場合がある。例えば一般的とは思えないような豪華な旅行である場合。また、個人的な事情による不参加者に旅行に替えて金銭を支給するような場合は旅行参加者全員について給与課税になる。
中小企業では、従業員全てが家族従業員というケースもあるだろう。この場合は前述した要件を満たしていたとしても、一般的に見て従業員のための慰安旅行とは言いがたい。いわゆる家族旅行となんら異なるものではなく、したがってその費用は会社の経費にはならず、役員賞与となるので注意が必要だ。
東海道中旅日記 第17話 桑名〜内部(うつべ)(霞みたなびく四日市) 日付:2001年12月28日
今回の旅も2泊3日、出発地は桑名だ。ここまで来ると出発地点まで行くのにひと苦労だ。朝6時に自宅を出て、新横浜から名古屋まで新幹線に乗り、名古屋から関西線に乗り換え桑名についたのは10時前だった。
現在は公園となっている桑名の渡し場を見学してから四日市に向かった。四日市は大きな街で長いアーケード商店街やショッピングセンターがある。近鉄デパートのレストランでお昼を食べた。東海道を歩いていると、なかなか昼ごはんを食べるところがみつからないことがある。今日はラッキーだ。
四日市からはJRを離れ近鉄内部線沿いに歩く。終点の内部に着いたのは、まだ4時前だったが、この後は電車が通っていないところを2時間位歩かなくてはならない。暗くなると危険なので、四日市に引き返した。今日の宿は四日市だ。晩ご飯は回転寿司に行った
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第16号 平成15年9月(2003年)
今月のご意見板 〜社会保険のいろんな疑問〜
サラリーマンが加入する厚生年金では、サラリーマンの妻は保険料を負担しなくても将来年金がもらえる。専業主婦が年金保険料を負担しないのは不公平という議論もある。しかし今だに男性中心社会であるため、男性は長時間労働を強いられ、家事や育児の負担ができない現状を考えれば、専業主婦が保険料を負担しないことも理解できる。
それでは、自営業者や社会保険未加入の小会社の社員の妻はどうだろうか。家事や育児の負担はサラリーマンの妻と同様のはずだが、国民年金に加入し年金保険料を支払わなければならない。
妻としての立場は同じでも、夫が社会保険加入の会社で働いているかどうかにより、妻の保険料がゼロか年間約16万円かかるかでは大きな差がある。社会保険にはいろいろ疑問があるが、これも私にとって疑問のひとつだ。
歳入と歳出
財務省のホームページによると平成14年の一般会計予算は81兆円だ。歳入のうち所得税が15兆8千億円、法人税が11兆円、消費税が9兆8千億円、その他相続税や酒税等を含め2/3が税収で残りは借金で賄っている。
一方歳出は、社会保障が18兆2千億円、公共事業が8兆4千億円、文教科学が6兆7千億円、防衛関係が5兆円、その他の歳出の合計で2/3を占め、残りは地方交付金と借金の返済となる。
消費税を社会保障目的税にするという案がある。現在は社会保障費の半分が消費税で賄われ、残り半分が他の税や借金で賄われている計算になる。消費税を社会保障目的税にすると、現在他の税で賄われている社会保障費の半分9兆円はどうなるのだろうか。借金の返済等他の歳出の財源にまわされるのだろうか。9兆円が他の歳出にまわされると、消費税の税率を2倍にして現在の社会保障費の額に相当する。社会保障を充実させるには、2倍以上の税率アップが必要になる。
社会保障の充実は必要であるし、日本の財政が借金漬けであることもわかる。しかし増税の前に歳出の見直しをもっと徹底して行なう必要があると思う。また、予算を年内に消化しなければならないという制度も変更し、合理化を推し進めるべきではないか。
東海道中旅日記 第16話 名古屋〜桑名(渡し舟、あればいいのに) 日付:2001年8月13日
今回の旅は2泊3日で今日は最終日。宿泊地の名古屋市内金山でマクドナルドの朝食を食べていざ出発。空は恨めしいほど晴れ渡り猛暑を予感させる朝だった。
東海道は鳴海から桑名までは渡し舟で行く。名古屋市内には入らない。だから今回のコースは東海道の旧道ではなく交通量の多い県道を歩く。暑さと排気ガスで気分が悪くなるが幸いコンビニが多いので休憩場所には困らない。愛知県はサークルkが多い。セブンイレブンやファミリーマートは見かけない。ローソンは地域差はなくどこにでもある。
街道には要所要所に大きな川があるが、木曽川も橋の全長が1キロ以上ある大河だ。木曽川を渡ると程なくして桑名に到着。名古屋まで戻り新幹線で帰宅した。新幹線の中では竹輪とワサビ漬けでおいしいビールを飲んだ。次回は四日市の内部(うつべ)まで行きます。
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第15号 平成15年8月(2003年)
今月のご意見板 〜交通ルールは守りましょう〜
世田谷区は東西に京王線と小田急線が走り、南北を井の頭線と世田谷線が結んでいる。私の最寄駅は小田急線の経堂駅なのだが、そこから京王線の駅に行くためには、小田急・井の頭・京王と3つの路線を乗り継ぐことになる。時間もお金もかかる。ところが自転車を使えば20分程で京王線沿線の目的地に着ける。そんなわけで自転車はとても有効な交通手段なのである。
自転車で街を走っていると横断歩道でドライバーのマナーの悪さを感じる。黄色信号の時は「アクセルを踏んで急げ」とばかりに猛スピードで交差点を通過する。最近は時差式で車道側の信号が赤に変わった後、歩行者側も数秒間赤がついている。そのため車道側の信号が赤に変わった直後は「歩行者用信号はまだ赤だから急げ」の意味になる。とても危険なので、私は歩行者用が青になってから数秒待ってから横断するようにしている。なにしろ個人事業者は体が資本なので、交通安全第一だ。
課税最低限
財務省の発表による「日本の課税最低限」は、サラリーマンで子供2人(内1名は高校生)とした場合年収384万円である。これは諸外国の課税最低限に比べて高いとされ、増税の根拠として利用されている数字である。しかし、この384万円にはサラリーマンの必要経費ともいうべき給与所得控除130万円を含んでいるのだ。個人事業者に置き替えれば売上が384万円で経費が130万円で手元に残る収入は253万円となる。(青色申告・減価償却等は考慮しない)つまり日本の課税最低限は253万円となる。
税理士の山本守之氏は、各国の物価水準に応じた購買力平価の手法により諸外国との比較を行なった。その結果日本の課税最低限はアメリカ・ドイツ・フランスと比較すると最低であった。最も高いのはドイツで658万円だった。
税制調査会では「広く薄く課税する」ために配偶者特別控除の一部を廃止したりする増税策を打ち出している。しかし日本はすでに「広く」課税されていることがわかる。前述した山本守之先生は「数字はうそをつかない。でも数字を利用する人がうそつきなのだ」とおっしゃっていた。
東海道中旅日記 第15話 新安城〜名古屋(満員御礼の名古屋ドーム) 日付:2001年8月12日
今回のスタートは名鉄電車の新安城駅だ。そこから知立にむかう。知立は当時「池鯉鮒」と書いていたそうだ。池鯉鮒は古くはチリフといい、鯉や鮒が棲む池が多く点在するところからその名がついたと言う。江戸から約3分の2の距離だそうだ。
知立を過ぎると次は鳴海宿だ。桶狭間の古戦場が近かったが、物凄い豪雨に見舞われショッピングセンターで雨宿りした。もう名古屋市内にはいっている。やがて宮の渡場に到着した。当時は宮から三重県の桑名まで「七里の渡し」といって渡し舟で行った。現在、渡し舟はないので、名古屋市内を横断することにした。熱田神宮に参拝し旅の無事を祈願し本日の終点金山に到着した。
金山は名古屋駅から地下鉄で5分程の距離にあり若者の街という印象だ。名古屋ドーム球場でドラゴンズ戦を見たかったが、当日券はすでに売り切れだった。ちょっと、残念。
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第14号 平成15年7月(2003年)
今月のご意見板 〜需要を作って一網打尽〜
最近は通信販売業界が元気がいいらしい。テレビで、通販大手のジャパネット高田の高田社長に密着していた。高田社長は、1986年に町のカメラ店からスタートし今や売上600億円を超える企業を作りあげた。高田社長は「需要を作って一網打尽にする」と語る。今まで需要がなかった商品を自分で育て、需要を生み出す。みんなが「この商品欲しいな」と思ったときに、購入するのはジャパネットという流れを作るのだ。不況もデフレも関係ない。
建築家の安藤忠雄氏は「可能性は誰でも持っている。でもその可能性について、とことん考える人は少ない」と言っている。ジャパネットの高田社長だけでなく、誰でも不況の時代に急成長できる可能性を持っているのだ。
この文章を書いている私は税理士だが、お客様の傍観者ではない。私もなんとか生きようとする一個人事業者だ。お客様に置いて行かれない様日々精進していかなければならないと思う。
消費税総額表示
以前にも紹介したが、平成16年4月1日より消費税の総額表示が義務付けされる。プライスカードに商品の税込み金額を表示する。例えば、「1050円」「1050円(消費税等50円)」「1050円(本体1000円、消費税等50円)」このような表示になる。
総額表示導入の理由は、「税込み・税抜き表示が混在していると消費者が商品を選ぶ際に金額の比較ができない」とか「総額がわからないため会計時に持ち金が不足する場合がある」等の理由だそうだ。
確かに税込みと税抜き表示が混在していては金額の比較がしずらい。しかし私たちは、100円の品物を購入しレジで5円を払うことにより、消費税相当額を負担しているという痛みを実感する。総額表示でも消費税額を明記してあればまだよいが、小さなプライスカードには総額しか記入できないだろう。
やがて私たちは総額がその商品の値段だと思い、消費税を負担している意識が希薄になる。私達の意識が希薄になれば、消費税率アップは容易におこなわれるようになるだろう。
東海道中旅日記 第14話 赤坂宿〜新安城(サウナの後のビールは最高!) 日付:2001年8月11日
豊橋から名鉄電車に乗り換え、名電赤坂駅下車。静かな山間の駅だ。しばらく行くと、昔の醤油工場なのだろうか、白い倉があった。また、もう少し行くと明治時代を髣髴とさせる小学校があった。ん・・・この風景前に見たような・・前回は名電長沢駅まで行っていたのに、手前の赤坂駅で降りてしまったのだ。一駅分損したような気がした。
やがて徳川家康生誕の地、岡崎に到着。今日の宿は岡崎にとっていたが、まだ日が高いのでさらに進んだ。新しい住宅が立ち並んでいる。このあたりは、もう名古屋のベットタウンなのだろうか。名鉄の新安城まで行って、今日の旅は終了。
電車で岡崎に戻り、予約していたホテルに入った。今回のホテルはサウナがある。昼間さんざん汗を流したのに、またサウナで汗を流した。その後に飲んだビールはまさに「五臓六腑」に染み渡るおいしさだった。次回は名古屋に行きます。
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第13号 平成15年6月(2003年)
今月のご意見板 〜景気は自ら作るもの〜
景気は底を打ったと誰かが言っていたが、もうずいぶん前のような気がする。平成がスタートして15年、不景気時代のほうが長くなってしまった。
朝日新聞によると、小泉首相に対して構造改革と景気回復のどちらを望みますかというアンケートに対して、景気回復を望む声の方が多いという結果が出たそうだ。やはり、景気の良し悪しは生活に直結しているだけに切実な問題である。
これから景気が良くなっていくためには株価の上昇が不可欠であるらしい。株の価格変動が国民生活と直結しているというのは今の現実を見ると確かに頷ける。
ただ、考えてみるとバブル景気は株や土地の急騰から始まったものではなかったか。株価が上がり、景気が良くなるということはまた平成元年に逆戻りのような気がする。クレジットの丸井の創業者である故青井忠治会長は言う「景気が悪い悪いとなげいていても何もはじまらない。景気は自ら作るものなのだから」と。今の時代にふさわしい言葉であると思う。
キャッシュ・フロー計算書
黒字倒産という言葉を耳にしたことがあるかと思います。黒字倒産は、損益計算書では利益が出ているのですが、手元現金がないため営業資金のやり繰りに窮するといった事態に直面するため起こります。
現行の所得税や法人税での利益の計算は、権利確定及び債務確定主義により行われています。しかし普段の営業上の資金繰りについては実際の現金収支で考えていますので、損益計算と収支計算にズレが生じるため、見かけほど儲かっていないように感じてしまいます。
そこで注目されるのがキャッシュフロー計算書です。キャッシュフロー計算書は、事業資金が無理なく無駄なく活用されているかどうか判断するための診断書としての役割を果たすものです。
キャッシュフロー計算書はまだ馴染みの薄い計算書ですが、普段の営業上の資金のやり繰りについては常にキャッシュを基準としていることを考えると、キャッシュフロー計算書こそ企業者にとっての重要な計算書類の一つであると言えるのかもしれません。
東海道中旅日記 第13話 豊橋〜赤坂宿(街道一の松並木) 日付:2000年8月15日
東海道の旅も中盤に入り愛知県内の旅がしばらく続く。今回は豊橋から御油宿を通り36番目の宿場赤坂宿まで。明日からの仕事もあるので本日は午前中で切り上げ東京に戻る予定だ。
豊橋の賑やかな町並みを後にして名古屋電鉄沿いに東海道を西へ向かって進んでいく。季節は夏、とにかく暑くて喉がすぐに乾いてしまう。自動販売機で水を補給するのだが、5分も歩かないうちにまた次の自動販売機を探してしまう。暑さに耐え歩を進めると道は徐々に登りはじめ、しだいに山間部へと入っていった。途中、御油宿には国の天然記念物に指定されている街道一の松並木が現存している。戦後台風などの影響で減少したものの、現在では地元中学生や愛護会を中心として保護育成が積極的にすすめられている。
本日のゴールは赤坂宿から2キロ程先の名電長沢駅。豊橋まで戻り、味噌カツ弁当を買い遅い昼食をとり帰路に着いた。
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第12号 平成15年5月(2003年)
今月のご意見板 〜嗚呼税金、されど税金〜
私は今の仕事をするまでは、一般企業の会社員だった。そのころは税金のことなど全くわからず、給与明細をもらっても手取り金のところしか見ていなかった。たまに源泉所得税とか住民税の金額を見て「高い」と思ったが、年間で自分がいくら税金を払っているのか知らなかった。確定申告する方は、所得税が十万円でも高いと感じる。しかし所得税十万円というのは独身会社員だったら月給20万円ボーナス30万円くらいの人が払う税金だ。手取り金だと月15〜16万円だろう。所得税十万円というのは新入社員でも支払っている金額だ。
確定申告で十万円払う人の中には「税金の使われ方に問題があるから払いたくない」という方もいる。税金の使われ方と、税金を払うこととは別問題だと思う。しかし、自分の財布から実際にお金が出て行くとなると、その使われ方が気になる。
選挙の度に投票率の低さが報道される。選挙で選ばれた議員が税金の使い道を決めることになる。私達は一生懸命働いたお金で税金を払っている。そのお金を無駄に使われたくない。一人一人が納税者だという意識を持ち、税金の使われかたにもっと関心を持つようにしていきたい。
少額減価償却資産の特例
平成15年の税制改正の中に少額減価償却資産についての改正がある。中小企業者(法人・個人)は平成15年4月1日から18年3月31日までに30万円未満の資産を購入したら全額を経費にできるようになった。数年前のパソコン減税(百万円未満のパソコン等は全額経費にできるという制度)と似ているが、今回はパソコン等に限らない。家具や備品、電気製品などにも利用されるだろう。
前回のパソコン減税のときパソコン量販店は売上を大きく伸ばした。今回も電気製品の量販店等は売上を伸ばし、それによって景気回復にも貢献するだろう。一部の企業しか利用できない減税策が多い中、このような利用しやすく、わかりやすい減税を増やして欲しいものだ。
東海道中旅日記 第12話 新井関〜豊橋(くるくる回転寿司編) 日付:2000年8月14日
今回は浜名湖を渡った31番目の宿場新井の関所からスタートだ。浜名湖周辺の賑わいから離れ静かな山間に入って行く。白須賀の宿は東海道でも有名な急坂を登ったところにある。息を切らせて急坂を登ると宿場らしい町並みが現れた。
街道を歩いていると、同姓の家が数多くあるのに気付く。そして同姓の議員のポスターが貼ってある。きっとこの地域の名家なのだろう。地縁・血縁が残っているのを感じる。
しばらく行くと愛知県との県境だ。やっと静岡県を抜けた。そろそろお昼時になったがまわりには食事できる店がない。二川駅に着いたが、駅前にもなにもない。空腹と疲れでやっとの思いで歩いていたら、前方に見慣れたMのマークが見えた。その時食べたマックのハンバーガーのおいしかったこと。
今日のゴールは34番目の宿場豊橋(旧吉田宿)だ。久しぶりに都会に来た感じだ。ビルが立ち並び、大勢の人が街を歩いているのを見たら、なんだかほっと安心した。夕食は回転寿司を思い切り食べた。
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第11号 平成15年4月(2003年)
今月のご意見板 〜古きを時々温め、未来を思う〜
我が家のリフォームもなんとか終了し、いつもの生活がもどって来たが、リフォームに入る前の片付けが大変だった。普段はしまいっぱなしで使うこともないバックや書籍やガラクタが押し入れなどから結構出てくる。中身など見ないで捨ててしまえば良いのだが、何が入っているのか見たくなるのが人の本性。いちいち確認するものだから時間ばかりかかってしまう。おまけに二度と使わないとわかっていてもこれがなかなか捨てられない。エイッとばかりになんとか不必要なものを整理したが、それでも捨てられずに多くのガラクタが残ってしまった。
人には捨てられない思い出や品々が沢山ある。それを大切に守りながら生活することで、心の安らぎや潤いが得られることもある。しかし、古きものだけを温めていては、前進は止まってしまう。過去を時折振り返りながら、未来に向けての思案を練る。過去に対する思いやりと未来に向けての冷静さが大事だと思う。新旧のバランスを保ちながら仕事や生活が送れれば素晴らしいと思う。
消費税総額表示の義務付け
平成16年4月1日から、消費者に対する消費税の総額表示が義務付けられる。ただし罰則はない。表示方法としては@1,050円(本体価格1,000円、消費税50円) A1,050円(内消費税等50円) B1,050円(本体価格1,000円) C1,050円(税込み) D1,050円 E1,000円(税込み1,050円)等がある。これらのうち、税務通信社によるアンケートでは、@の1,050円(本体価格1,000円、消費税50円)という表示が一番人気があったようだ。
消費税は事業者が納めるもので、商品の価格の一部である。私達は商店で1,000円の物を買いレジで1,050円を支払う時に、50円は消費税だと思ってしまいがちだ。だから消費税が業者の手元に残る「益税」という発想が生まれる。しかし50円は消費税相当額にすぎず、商品の価格は1,050円なのである。
私達が買い物をするとき、一番目に入るのはプライスカードに最初に書いてある金額だ。総額表示義務付けの背景には、将来消費税率を上げたときに「消費税相当額」として消費者が支払う金額を見えにくくするという意図があるのではないかと思う。
東海道中旅日記 第11話 浜松〜新井関(うなぎ三昧編) 日付:2000年8月13日
前回浜松で宿がとれなかったため、電車で浜名湖まで来てしまった。今回はまず電車で浜松まで戻ってから、浜名湖めざして出発だ。往時の東海道を再現した松並木が続いていた。暑い日だったが、松並木が暑さを和らげてくれる。旅人にとって松並木は重要だったんだなと感慨にふけった。 浜名湖の手前には当時の本陣が資料館として残されていた。内部は現在の旅館とさほど変わらないように思ったが、お風呂がドラム缶ほどの大きさしかなかった。これでは、旅の疲れもとれないだろう。
昼食は、昨日から見つけておいた鰻屋に行っておいしい鰻を食べた。元気を取り戻して、浜名湖の対岸 新井の関所に到着。関所資料館を見学して、今日のスケジュールは終了。今日の宿も浜名湖近くの民宿だったが、またまた夕食に鰻がでて鰻三昧の一日だった。
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144

第10号 平成15年3月(2003年)
今月のご意見板 〜忙しいときほど・・・つっ走れ!〜
この文章を書いている今は2月下旬、確定申告の真っ最中だ。自分のお客様の申告書作成のみならず区民センター等での無料税務相談の担当もまわってくるから余計忙しい。でも、新しいお客様と出会えるチャンスの時期でもある。自分が準備万端の時にはチャンスはやって来ない。バタバタと慌しいときに限ってやってくる。目先のことにとらわれていると福の神は通り過ぎてしまう。
食堂で、お昼時には無愛想だが、お昼をはずした時間帯には丁寧な対応をする店があったとしたら、そこは売上を伸ばせないだろう。多くの人に支持されるのは、お昼時にテキパキと愛想よく対応する店だろう。忙しい時ほど感覚を研ぎ澄ます必要がある。
今日お会いした社長は、開業から数ヶ月しかたっていないが、とても忙しい様子だった。「これから打合わせが3件入っていて」とおっしゃるので、私は「忙しい時ほど突っ走れ!ですね」と声をかけた。
相続税贈与税一体化
相続時精算課税制度が今国会で成立する見通しだ。これは、65歳以上の親から20歳以上の子(推定相続人)に贈与する場合に2500万円までは贈与税がかからず、超えた部分については20%の贈与税がかかるという制度だ。そして贈与財産は実際に相続があったときに相続財産と合算して相続税が課税される。すでに払った贈与税があれば相続税から控除する。
この制度を利用して、親が子にアパートを贈与したとする。するとアパート本体のみでなく、アパートの賃貸収入も子供のものになる。つまり年間数百万円単位のお金を親から子に贈与したのと同様の効果があるわけだ。ただし子供には不動産所得に対する所得税はかかるが。
この話をしていたら大先輩のK税理士が「税金は有利になるかもしれないけど、働かないグータラ息子が増えるんじゃないか」と苦笑していた。
東海道中旅日記 第10話 掛川〜浜松(雨の天竜川) 日付:2000年8月12日
朝7時新横浜発の新幹線が掛川駅に到着したのは9時だった。掛川城を横目に見ながら今回の旅はスタートした。この日も真夏で意識が遠くなるような暑い日だった。やがてまっすぐ伸びた国道の先にかすかに浜松らしき高層ビル群が見えてきた。といっても、あと20キロはあるだろう。お昼を食べて店からでてきたら雨が降ってきた。雨の方が炎天下よりはるかに楽だ。天竜川に到達した。ここの橋はもともと人間が渡ることを想定していない。歩道は50センチ位しかない。大きな車が脇をスピードをだして通り過ぎて行く。風圧が怖い、傘もさせない。傘をさすのをあきらめて対岸まで走り、やっと長い橋を渡りきった。
天竜川をわたれば浜松は目の前だ。そのころには雨も止んでいた。浜松駅前では、素人のど自慢大会をやっていた。小学生位の女の子達がモー娘。を歌ったりして盛り上がっていた。
浜松市内に宿がとれず、今日の宿は浜名湖弁天島の釣り舟民宿だ。電車で15分位行くと、大きな浜名湖が見えてきた。本当は歩いて浜名湖に到達したかったのでちょっと残念。民宿の夕食では、お待ちかねの鰻がでたので大満足だった。
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144

第9号 平成15年2月(2003年)
今月のご意見板 〜言われて気がつく なるほど納得〜
我が家建ってからかれこれ二十五年が経つ。あちこち汚れや傷みが相当目立つが、長年住んでいると少々の汚れは気にならず、それがかえって自分の家らしくて結構気に入っていた。そんな我が家のリフォームが年明け早々はじまった。
というのも、昨年にある人から「何このお風呂ずいぶん旧式ね、大丈夫?」、「この壁紙も汚いから張り替えたほうがいいわよ」などと大胆な指摘を受けたのがきっかけだった。そういえば、毎年ガス屋さんから危険だから風呂釜を替えるように再三言われていたし、もう何年も友達を家に呼んではいない。汚いのは私のせいばかりではなく、2匹の犬たちにも原因はあるのだが、人の手前もあることだし必要最低限のリフォーム決行を決めた。
普段の生活に馴染んでしまって、自分では気にならないことでも、人が変われば見方や感じ方が変わるのはなるほど当然だ。人それぞれの感じ方や考え方の違いがあることを時として自分で気が付かないところが何より怖い。人に指摘されてからでは手遅れになる場合もある。何事にも自分本位にならないよう気を配りたいものだ。
資本金0!中小企業挑戦支援法成立
平成十四年十一月に「中小企業挑戦支援法」が公布された。新たな創業者については、株式会社における資本金一千万円、有限会社における資本金三百万円の最低資本金規制の枠が設立後五年間は免除される。もちろん、債権者保護の観点から、計算書類の開示義務や配当制限が課されることとはなるが、会社設立の大きなハードルとなっていた資金調達の課題がクリアーとなったことは、ベンチャー企業を興そうとするチャレンジャー達への大きな支援策となるのは間違いない。長引く不況打開策の決定だともいえるこの法案の成立が、混迷を続ける日本経済の活力となるかが注目される。なお、中小企業挑戦支援法についての詳細は、中小企業庁のホームページで閲覧ができる。 
東海道中旅日記 第9話 金谷〜掛川(お茶街道日坂) 日付:1999年8月13日
金谷宿から日坂宿、そして掛川宿と続く道は、茶畑の広がる古き良き江戸の面影を残しています。麓には多くの茶畑が広がっていることからお茶街道とも呼ばれています。日坂宿は中山峠の麓にできた峠越えの要所となる宿場です。東の金谷宿、西の掛川宿に挟まれた小さな宿場町でしたが、長く続く急峻な坂道は、旅人泣かせの峠道でした。安藤広重は、急峻な峠道を登る空籠を担いだ男の姿を描いていますが、その絵図をみても当時の苦労の程が伺えます。この日坂を歩いたのは8月の炎天下。長く続く登り下りの坂道はじわじわ私の体力を奪っていきました。お茶の香り漂う江戸の風情などこの猛烈な暑さの下ではなんの足しにもなりません。お茶畑に挟まれるように民家が並び、人の姿を見るとホットするのですが、道端には「がんばれ!登りあと二百メートル」と書かれている看板があり、それを見て更なるショックを受ける始末。午後3時過ぎにやっと掛川に続くバイパスに合流。あと2時間ほど歩けば掛川宿に到着です。次回は、天竜川を渡り、おいしいうなぎが食べられる浜松に向かいます。 
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第8号 平成15年1月(2003年)
今月のご意見板 〜思いも新たに 初心を忘れずに〜
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
新年を迎え、さあ今年もがんばるぞと気持ちを新たにするわけですが、さて今年は何を目標に頑張ろうかとハタと考えてしまいます。思えば2年前、この経堂に事務所を構えた時は、果たしてお客様が来てくれるだろうかと不安な気持ちでいっぱいでしたが、たくさんのお客様にご支持をいただき、おかげさまで今はすっかり事務所らしくなってきました。
仕事をさせていただく上でいつも大事に思っていることがあります。それは、「親切」「丁寧」「確実に」仕事をやらせていただくという気持ちです。この気持ちはこの仕事をはじめて以来変わらずに持ち続けているつもりです。ですから、自戒を込める意味でも、初心を忘れずに仕事をやり遂げることを目標にして、今年もがんばっていきたいと思います。
贈与税非課税枠の拡大

先般、政府税制調査会より平成十五年度税制改正についての答申が発表された。そのなかでも大きな目玉が贈与税の非課税枠の拡大である。次世代への資産移転の円滑化と消費の刺激による経済の活性化のため、相続税と贈与税が一体化される。相続の前倒しとして生前贈与枠が大幅に拡大されるとともに、税率も見直される。生前贈与により課税された税金は、相続時に精算されるシステムである。この新しい制度によると最高三千五百万までの贈与が可能となる模様だ。

高齢化社会が進む中で、次世代への財産の移転をスムーズにして、若い働き盛りの人にお金を使ってもらおうとするのがこの制度の狙いであるが、果たして極めて厳しい経済状況の中、この制度が景気回復への大きな起爆剤とるか注目されるところだ。

東海道中旅日記 第8話 焼津〜金谷(SLで行く大井川鉄道) 日付:1999年8月13日
さて今回はいよいよ大井川を渡ります。大井川は島田と金谷の境を流れる川で、川幅が約一・三キロあります。「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」の歌は有名です。長い橋を渡り終えると金谷の町に到着。この町にある金谷駅はSLでおなじみの大井川鉄道の始発駅です。SLは全席指定で金谷駅から千頭(せんず)駅までの約四十キロを一時間十五分かけて走ります。われわれもSLに乗車し、ちょっと寄り道して寸又峡をめざします。車内は昔ながらの木の座席のシックな作り。少し揺れはしますが、車掌さんがお土産を売ったり歌を歌ったりしてなかなか楽しませてくれました。千頭駅からはバスに乗り換え寸又峡に到着。あいにくの雨でしたが、辺りを散策。この寸又峡温泉は「美人づくりの湯」として有名で、神経痛や胃腸病にも効果があるそうです。大井川水系のダムにかかる「夢のつり橋」も見所のひとつ。高さは八メートルほどですが長さがなんと九十メートルもあります。エメラルドグリーンに輝く水面にかかるつり橋はすばらしい渓谷美を見せてくれます。そんなわけで、今回も東海道の旅というよりもSLで行く寸又峡めぐりの旅ということになってしまいましたが、次回は、まじめに、広重図でもおなじみ急峻な峠道で知られる日坂(にっさか)を越え掛川まで行きます。
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