経堂かわら版の発行は月1回、時事時々の情報や近時雑感を皆様にお届けいたします。
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第31号 平成16年12月(2004年)
今月のご意見板 〜パソコンとの付き合い方〜
パソコンは、メールを出したりインターネットをしたりと、日常生活はもちろん仕事の上でも無くてはならないものになっている。
そんなパソコンがいったん壊れてしまうと本当に困った事になってしまう。先日もパソコンの調子が悪く、念のため修理に出したところだ。自分で修理しようにも素人が手を出せる代物ではない。壊れたらお手上げだ。修理に出している間仕事は中断するし、本当に落ちつかない思いで時間を過ごさなければならない。
もちろん、万が一の時のためにバックアップを取ってはいるが、だからといって安心はできるものではない。パソコンを修理に出したり、データを復元したり、設定をやり直したりとパソコンにいったん何かが起こると本当に手間と時間がかかってしまう。そのような訳で最近パソコンを100%信用しないようにしている。頭脳明晰のパソコンだって愚図ることもあるしキレルこともある。そう思いながらパソコンと付き合うようにしている。
今やパソコンでテレビを見られる時代。パソコンがさらに便利な家電になってきているが、いつ壊れるかしれないと思うとパソコンでおちおちテレビを見る気はしない。テレビはやっぱりテレビでみるのが安心できる。(か)
電話加入権
電話加入権は税法上無形固定資産に該当し、購入した場合にはその対価を資産計上しなければならない。その電話加入権が近々廃止される。すなわち携帯電話と同じようにこれからは電話加入権なしで電話が設置できるようになる。
電話加入権はNTTで購入した場合には現在7万円ほどだが、電話加入権自体が市場で売買されているため実勢価格は1万円ほどだ。中にはただ同然のものまである。これでは電話加入権自体に価値がないのも同然で、NTTの最終判断で電話加入権を廃止するというのも当然の成り行きだと思う。
しかし、ここで問題となるのが、これまで電話加入権を資産計上していた法人などの取扱だ。これまで価値ある財産であったはずの電話加入権が改正後は全くの無価値となってしまうからだ。その資産総額は4兆円ともいわれ、法人税上大きな影響が及ぶのは必須で、国にとっては大きな減収になりかねない。今後電話加入権をどのように取り扱っていくのか注目したい。(か)
中山道旅日記 第6話 松井田〜坂本宿(峠越えの要坂本) 日付:2003年5月4日
松井田には9時40分に到着。GWで賑わう車列を横目に我々は国道18号と平行して延びる旧道を進んで行った。11時には横川ドライブインに到着、昼には少し早いので名物の釜飯は今回お預けだ。ほどなく碓氷関所跡を通過。当時は江戸を守るために街道には関所が置かれ、旅人を厳しく取り締まっていた。1時間ほど歩くと阪本宿に入った。阪本宿は、碓氷峠越えの拠点であり、参勤交代のため徳川家光がわざわざ住民を移住させ、本陣や脇本陣、旅篭などを設置させ計画的に造成した宿場町だ。そのため街道の長さは700メートル、道幅は15メートルもあり現在でも一般道として十分利用されている。ここから碓氷峠までは約8キロ。見上げるとこれから登る刎石山(はねいしやま)が天高くそびえていた。(か)
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144
第30号 平成16年11月(2004年)
今月のご意見板 〜ブログはじめました〜
最近ブログを始めました。ブログとはインターネット上の日記のようなもので、携帯電話からでも簡単に更新できるので、今とても人気があります。楽天やライブドア等が無料でブログができるサービスを提供しています。
私のブログ利用法は、研修会で勉強したことやお客様から質問されて調べたことをノート代わりにまとめています。なにかを調べてもどこかに書いておかないとすぐに忘れてしまいます。自分の備忘のためなのですが、ネット上で公開するとなるとすこしは真面目に書けるかなと思っています。私と同様に自分の備忘のためにブログやメルマガを発行している方も多いようです。
いろいろなブログを見てみると、単なる日記も多いですが、自分の意見や考えを発言していたり、自分に対する叱咤激励があったり楽しいものです。誰でもすぐに開設できるし、うまく利用すれば多くの人達に情報発信できます。是非一度お試しください。(き)
e‐Tax〜電子申告のすすめ〜
今年の6月から全国でインターネットによる申告と納税ができるようになった。税理士会でもこのe―Tax政策に協力し、インターネットによる申告等に積極的に取り組むように私たち税理士に繰り返し呼びかけている。
税理士会が税理士にe―Taxを行うように呼びかけているのは、税理士の職域を守るためである。納税者の代理として申告書を作成提出できるのは税理士と定められている。しかしインターネットにより、申告書を税務署に送付するだけならば納税者の代理ではないという解釈もできる。そのためコンビニ等がe―Tax事業に参入する可能性もある。そこで「e―Taxは税理士へ!」という実績作りのために税理士会でも真剣に取り組んでいるわけだ。
このネットによる申告等を行うには、事前に税務署に「電子申告開始届出書」を提出しなければならない。私の所属する東京税理士会北沢支部は会員数240名ほどだが、そのうち「電子申告開始届出書」を提出しているのは30名ほどだという。手続きが煩雑であること、カードライターの購入等お金がかかること、パソコンやインターネットに馴染みのない人達が多いことでなかなかe―Tax利用者は増えないようだ。しかし税理士として無関心ではいられない。(き)
中山道旅日記 第5話 新町〜松井田(蔵の街・倉賀野宿) 日付:2003年4月29日
年が明けた平成16年4月、今回は新町から松井田までの30キロを歩く。気温は25度歩くと汗をかく暖かさだ。歩き始めてほどなく倉賀野宿に到着。倉賀野宿は年貢米を江戸に運ぶための水運交通の拠点で、多くの蔵があったことからその名がついたと言われている。江戸からは物資だけでなく町人文化も運ばれ越後や信州に広まっていった。高崎宿を通過したのはお昼前、高崎宿は中仙道随一の宿場町で物資や商人で溢れ大きな賑わいを見せていた。高崎城の敷地は5万坪を越え徳川家康の命を受け、井伊直政によって築城された。安中宿に着いたのは午後2時。きれいに整備された駅前のマクドナルドで遅い昼食を摂る。磯部温泉を通過し、松井田宿に着いたのは午後5時。今日は中央快速で新宿までもどる。(か)
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第29号 平成16年10月(2004年)
今月のご意見板 〜オオゼキ街に溶け込む店作り〜
先日、株式会社オオゼキの会長佐藤達雄氏の講演会に出かける機会を得た。世田谷松原に店を開いたのが昭和32年。今や500億円に迫る売上を誇るオオゼキ成功の秘訣はいったいどこにあるのだろうか。
潟Iオゼキは、地域密着主義を基本理念に、高品質でお値打ち価格の生鮮食品をお客様に提供するスーパーである。オオゼキに買い物に行ったことがある人ならば、生鮮食品のその安さにびっくりするだろう。
潟Iオゼキは生鮮の仕入れを合理的な本店一括仕入によるのではなく、各店舗の社員自らが行う個店別分散仕入という形をとっている。一見無駄がありそうな仕入システムだが、このやり方だからこそお客様に喜ばれる地域密着型の店作りが可能となるのだという。
一見しごく当たり前と思える潟Iオゼキの経営戦略だが、その本当の凄さは、掲げた経営理念を社員に徹底して実践させる佐藤氏の経営手腕にあるのではないかと思う。そうでないと街に溶け込んだ店舗作りを一代で成し遂げられるものではない。(か)
ご注意!損益通算
譲渡所得の金額の計算上生じた赤字の金額は事業所得や給与所得の黒字の金額から引くことが出来る。これを損益通算という。ただし、譲渡所得の赤字の金額がすべて損益通算できるかというと、実際はかなり限定されてしまう。
15年度までは土地や建物を売却した際の譲渡損失は他の所得から引くことができたが、16年度からは一定の居住用財産を除き損益通算できなくなった。また、株を売却した際に生じた赤字も他の株の黒字からは引くことが出来るが他の所得からは引くことが出来ない。家具や衣類など生活に通常必要な動産は、譲渡益が出たとしても課税されないかわりに、赤字となった場合にもその赤字はなかったものとされてしまう。高価な貴金属や自家用車などのぜいたく品も譲渡した際生じた赤字はなかったものとされるため、損益通算の対象とはならない。
このように見ていくと譲渡所得で生じた赤字の金額はそのほとんどが他の所得と通算できないと考えて良い。ただ、ゴルフ会員権だけは今のところ他の所得との損益通算が認められている。ただし、ゴルフ会員権を持っている人はそうは多くないと思うのだが。(か)
中山道旅日記 第4話 行田〜新町(熊谷に銘菓五家寶あり) 日付:2002年12月30日
中山道を歩いて3日目である。今回は行田から熊谷、深谷を抜け新町までの30キロを歩く。明日は大晦日。12月の気温は3度までしかあがらず顔が冷たい。17号沿いの旧道を進む。交通量は多かったが道が整備されているためとても歩き易い。程なく熊谷を通過。中山道の宿場町として賑わい、繁盛した熊谷宿だが、熊谷宿はかの銘菓「五家寶」の町としても有名だ。「五家寶の熊谷」とまで言われ、その素朴な味合いは絶品である。
深谷の町に近づくとしだいに畠が目立ち始める。どこの畠でもネギを作っているようで、これが有名な深谷ねぎかと納得。町は年末と言うこともあり沢山の人で溢れ、銀行のATMの前は長い行列ができている。新町には5時に到着。駅にはめでたい祝いだるまが鎮座していた。次回はいよいよ安中を通過し碓氷峠へと向かう。(か)
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第28号 平成16年9月(2004年)
今月のご意見板 〜「最近どう?」「もうシャバダバよ」〜
少し前だが、吉本興業の「明日があるさ」という歌が流行った。長引く不況の中、明日に希望を持って前向きにがんばろうというメッセージが込められた歌だったように思う。
その不況にピリオド打つべく近頃は「元気印CM」が増えているらしい。@若い女性を使い、A軽快なテンポで、B明るくユーモラスな内容をもったCMが「元気印CM」の基準とされるらしいが、この「元気印CM」がテレビで放映されればされるほど、日本の景気は上向き傾向にあるのだという。
確かに、若い女性がくるくる回る健康系アミノ式飲料のCMは実に印象的だったし、松浦亜弥のエプソンカラープリンターや松嶋菜々子のキリン生茶のCMは明るくて、明快なユーモアに溢れている。このように国民の明るく弾んだ気持ちが即テレビを通じてCMに反映されるのだと言う。
そうすると、CMを見る限り、日本の景気は、長かった不況トンネルを抜けもう回復したと言っても良いのだろうか。ペプチド飲料のCMで矢沢永吉はこう言っている。「最近どう?」「もうシャバダバよ」矢沢曰く、まだまだ明快な答えは出ないということだろうか。(か)
平成16年度税制改正の概要
平成16年度の税制改正により土地建物の損益通算が原則認められなくなり、大きな話題となったのは記憶に新しいところです。そこで平成16年度の主な税制改正点をご紹介します。
【平成16年度分から適用】
@住宅ローン減税が延長整備されました。ただし控除限度額は5年間に渡り段階的に縮小されます。
A一定の居住用財産の譲渡損失の繰越控除制度が拡充されました。
B土地建物の所得税が長期は15%、短期は30%に引き下げられましたが、他の所得との損益通算が原則廃止され、長期譲渡所得の100万円の特別控除も廃止されました。
【平成17年度分から適用】
@青色申告特別控除額が65万円に引き上げられます。
A老年者控除が廃止され、65歳以上の公的年金等基礎控除額が120万円に引き下げられます。
【法人税関係】
法人税欠損金の繰越控除が7年間に延長され、同時に帳簿書類の保存期間も同様に延長されました。(か)
中山道旅日記 第3話 大宮〜行田(冬が来る前に) 日付:2002年11月4日
中仙道は、日本橋を起点に、武州・上州・木曽路を経て草津追分までの69駅、約534キロの道程だ。今回は第2日目大宮から行田までの約28キロを歩く。天気は晴、気温は少し肌寒く14度だ。
朝9時に大宮を出発、旧道沿いにハイペースで進み、12時には桶川に到着、ここで昼食とする。今日は祭日、レストランの中は家族連れで賑わっていて、綺麗な着物を着た女の子の姿が目立つ。どうやら今日は七五三らしい。午前中からかなり早いペースで進んだためか、ふとももの筋肉痛とまめに悩まされた。人形の町鴻巣を通過し、吹上に向かうが、途中疲れてボーとしていたせいか道を間違えてしまう。直ぐに軌道修正し午後4時行田の駅に無事到着。荒川を吹く風は強く冷たく、まるで冬がもうそこまできていると知らせてくれているかのようだった。(か)
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第27号 平成16年8月(2004年)
今月のご意見板 〜起業・独立の勧め〜
ある社長とお話していたのだが、その社長は知人から転職の相談を受けると「転職じゃなくて起業したら」と薦めているそうだ。でもなかなか一線を越えて(起業して)経営者の仲間に入る人はいないそうだ。
私も個人事業主になってもうすぐ3年になる。事業を始める事は、勇気がいるしリスクも大きい。開業当初は本当にお金がなかった。今も相変わらず貧乏で、交通費節約のために少しくらい遠くても自転車で出掛けている。
勤務している時は、お客様は私ではなく会社にお金を払っている。そして私は会社から給料をもらっている。お客様と私の関係は会社を通して成り立っていると思っていた。お客様を大切にする気持ちはあったが、お客様と同じ土俵には立っていなかった。しかし今は、お客様は私にお金を払ってくださり、そのお金で食料品や日用品を買うことができる。私がお客様からいただくお金は、そのお客様が働いて稼いだお金だ。そう思うと本当にお金のありがたさがわかる。お客様に対する感謝の気持ちや、「一緒にがんばっていこう」という連帯感もある。これが事業主の楽しさであり喜びなのだと思う。そんな訳で私も前述した社長のように起業・独立をお勧めする
高すぎる保険料
先日、国民健康保険の納付書が来た。今までと変わり、4月から6月の支払がなくなり7月から確定の金額で支払うようになった。支払い方式が変わったのは構わないが、よくよく見たら保険料の料率が値上がっていた!昨年の所得割の計算は住民税額に2.04を乗じていたが、今年は住民税に2・08を乗じてある。均等割額も昨年は基礎分29400円、介護分9000円だったものが、今年は各々30200円と10800円になっていた。
昨年も今年も住民税が20万円とした場合、国保は昨年が496400円、今年が507000円で10600円増えることになる。国保の料率が値上がったなんていつ決まったのだろう。たまに新聞に折り込まれている「区議会だより」に書いてあったのだろうか。
だいたい国保の保険料は超過累進の角度が急すぎる。住民税20万円といえば、所得は300万円位だが、それで保険料を50万円も支払うのだ。しかし所得が400万円位を超えると、どんなに高所得でも国保は最高限度額の61万円でしかない。
中山道旅日記 第2話 日本橋〜大宮 日付:2002年11月2日
朝8時45分日本橋から京都をめざし中山道の旅へ出発した。ほどなくすると通称「おばあちゃんの原宿」巣鴨の地蔵通り商店街だ。巣鴨に来たのは初めてだったのでとげ抜き地蔵に参拝しようと思ったが、ものすごい混雑だったので遠くから旅の無事を祈って先を急いだ。
昼頃に荒川に着いた。かつてはこれらの大河が江戸を守っていたのだろう。荒川を渡ると埼玉に入る。戸田橋の近くのファミリーレストランでお昼を食べた。食事場所に困らないのはありがたい。
やがて埼玉新都心が見える。きれいなオフィスビル郡やスーパーアリーナがあり未来都市のようだ。これからは埼玉がますます首都機能を持って発展していくのだろう。今日は大宮まで32キロ歩いた。
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第26号 平成16年7月(2004年)
今月のご意見板 〜年金改革法案の成立〜
年金改革法案が成立し、今後は労使共に負担が増加し、給付は少なくなるようだ。テレビ等でも年金に関する話題を取り上げ、国民の関心も高いように見える。
しかし本当に国民の関心が高いと言えるのだろうか。給付水準が現役世代の50%を切るとかいう話は厚生年金の話である。厚生年金は給与から天引きなので、あまり痛みを感じないのではないか。国民年金に加入する私達自営業者は、満額でも80万円程の年金なので、もともと生活できる金額をもらえるとは思っていない。
年金改革で一番心配なのは年金が空洞化することである。厚生年金の負担を嫌い、加入しない会社が増えるだろう。または加入しても負担に耐えられず脱退することもある。厚生年金は加入者が減り、余計に労使の負担が重くなるだろう。一方国民年金は未納者がますます増えることは想像に難くない。本来の国民年金の加入者である自営業者ならば歳をとっても働けるかもしれない。しかし会社が厚生年金に加入しないためサラリーマンで国民年金に加入している場合は、定年後の生活は困難になる。国民年金は未納が多くて破綻しているから給付が増える事はない。
このように考えると年金に関しては全額税で徴収した方がいいのではないかと思う。そうなるとやはり消費税増税しかないのだろうか。
配偶者特別控除の改正
平成16年から配偶者特別控除の改正が適用されます。従来の配偶者特別控除は配偶者控除と合わせて適用を受けることができました。例えば年間給料が65万円以下だと給与所得控除で所得はゼロとなります。この時は配偶者控除38万円と配偶者特別控除38万円の合計76万円の控除となります。配偶者特別控除は所得が増えると少しずつ減っていき所得が38万円(給料が103万円)でゼロになります。給料が103万円を超えると配偶者控除は受けられませんが、配偶者特別控除が38万円受けられ、その後141万円までは所得に応じて少しずつ減ります。
平成16年からは配偶者控除に上乗せして適用される部分がなくなります。従来から給料が103万円を超えていて配偶者控除を受けていなかった場合には、今までと変わりません。専業主婦の場合は、特別控除が38万円なくなるので、その分増税になります。
中山道旅日記 第1話 出発にあたって 日付:2002年11月2日
東海道を完歩し、次の挑戦は中山道です。中山道は69次あり東海道の53次より16も宿場が多くあります。距離は534キロ。起点はご存知日本橋です。中山道は東京都、埼玉県、群馬県を抜け長野県、岐阜県、滋賀県そして京都府に至る五街道の一つです。
途中には難所もかなりあるようです。まずは坂元宿が入り口となる碓氷峠越えです。途中は完全な山道となるため、食事や水を用意しなければなりません。碓氷峠を抜けるとリゾート地で有名な軽井沢に入ります。軽井沢の先、追分宿からは善光寺参りの客人のための善光寺街道へと分岐します。途中長久保宿から下諏訪までの行程は交通の便もかなり悪くなるようで、さらには標高1600メートルの和田峠を越えなくてはなりません。
東海道と同様今回も長い旅になりそうです。次回はいよいよ中山道の旅に出発します。次号から連載していきますのでどうぞご期待ください。
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第25号 平成16年6月(2004年)
今月のご意見板 〜高額納税者の発表〜
毎年恒例となっている高額納税者番付が今年も発表されました。やはり芸能人の納税額が気になるところですが、世田谷税務署や北沢税務署管轄では、やはり一番なのがダウンタウンの浜田雅功さん、続いて西田敏行さんや武田鉄矢さん、中島みゆきさん、そして渡辺謙さんなどの顔ぶれがみえます。
そもそも高額納税者の発表は納税の意欲を高め、申告納税の促進に寄与するために設けられました。発表の時期になると税務署には高額納税者名簿が置かれ誰でも自由に閲覧することができます。
しかし、税金を沢山納めた人に敬意を表するための高額納税者番付の発表も、芸能人の納税額ばかりに話題が集中してしまい、本来の趣旨はどこかに行ってしまったような気がします。
プライバシーの公開だという意見もありますが、適正な税額をきちんと払うことが何よりも大切なわけですから、そういう意味で高額納税者番付の発表は少なからず意味があるのかなあと思います。(か)
相続時精算課税制度
先般、国税庁から平成15年度分の贈与税の申告状況が公表された。これによると贈与税を申告した43万一千人のうち7万8千人、率にして18%の人が相続時精算課税を選択したという結果が出た。
相続時精算課税制度の概要に触れると、贈与者は65歳以上の親で受贈者は20歳以上の子、財産の種類については特に制限はなく、金額や回数も自由だ。ただし、複数年に渡って利用できる特別控除額2千5百万円を超えると、その越える部分に対して一律20%の税金が課される。相続時精算課税に係る贈与税額を計算する場合には基礎控除の110万円を控除することができないので、贈与を受けた場合には必ず申告をしなければならない。
初めて施行された年に全体の18%の人が利用したということは相続時精算課税制度がスムーズに受け入れられていったと考えて良いかと思う。しかし、相続時精算課税制度の適用をいったん受けると取り止めは出来ない。また、相続時精算課税制度は贈与税が非課税となる制度ではなく、何十年後かに相続税の精算をしなければならない制度である。
贈与を受ける財産が多額の現金の場合や相続人が大勢いる場合には後々のトラブルとならないように慎重に検討する必要があるかと思う。
東海道中旅日記 第25話 川崎〜日本橋(最終回) 日付:2003年12月14日
川崎から日本橋までは20キロほどしかないので、今日は余裕をもって歩くことができる。新六郷橋を渡るといよいよ東京都に入る。綺麗に整備された道路を見上げると歩道橋には箱根駅伝の横断幕。駅伝の時には交通規制がしかれるという。
正面に高層ビル群が見えてきた。品川駅だ。赤穂浪士で有名な泉岳寺を尋ねた。今日は赤穂義士祭が開催されるため、多くの人で賑わっている。四十七士の義士行列も見ることができ大満足。買い物客で賑わう銀座を抜けると、そこはもう日本橋。今では高速道路が走っており、その側面には大きな日本橋の文字が。
これでなんとか東海道の旅を終わることが出来た。ところで、ここ日本橋は中山道の出発地点でもある。中山道は全長544キロ、69宿。今度は五街道の一つ中山道に挑戦する。
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第24号 平成16年5月(2004年)
今月のご意見板 〜住民税は誰のもの?〜
少し前になるが田中康夫氏が長野県南部の泰阜村(やすおかむら)に住民票を移すと言いだしため、長野県界隈でちょっとした騒ぎとなっている。なぜ、田中氏の住民票でそんな騒ぎになるのか?原則的には住民票の所在地によって住民税がどこに入るのかが決まるからだ。田中氏が泰阜村に移ってしまえば長野市の大切な税収が減ってしまう。
そもそも田中氏が泰阜村を訪れた際、この村は老人の福祉に力を入れており、この話を聞いた田中氏はいたく感銘を受けたという。自分の住民税を福祉に役立ててもらおうと思い泰阜村に住民票を移すことに決めたそうだ。田中知事の気持ちは良く分かるし、実際に行動に出た知事の態度に対して大きな拍手を送りたい。
しかし、田中知事の思惑とはうらはらに住民税はすんなりとは泰阜村に入りそうもない。住民税はどこに住民票を置いているかで決まるのではなく、その人の生活の拠点がどこにあるかで決まるからだ。田中知事の住まいは長野市であり、勤め先も長野県庁である。したがって、住民税も長野市に入るべきという訳だ。
田中康夫氏の住所が長野市なのか泰阜村なのかが最大の関心事なのだが、これを決めるのは長野県知事である田中康夫氏本人なのである。(か)
みなし譲渡
個人が個人に対して物を贈与した場合には、贈与を受けた方は贈与税を払わなくてはいけません。それでは、個人が法人に物を贈与した場合、贈与を受けた法人は当然受贈益に対する法人税が課されますが、贈与をした個人はどうでしょう。この場合贈与した個人も譲渡所得に対する所得税を払わなくてはいけません。
物をただで贈与しているのに税金まで払うのかと驚きになるかもしれませんが、個人から法人に物が移転した場合には、個人に対しては保有していた期間の値上がり益に対して所得税がかけられ税金の精算が行われるのです。これをみなし譲渡といいます。
離婚に際して慰謝料として土地や建物の名義変更をした場合にも、財産分与義務という負債の消滅を対価とした有償譲渡であるため分与した方は譲渡所得として所得税がかかります。慰謝料をとられた上に所得税もとられるなんてもう踏んだり蹴ったりですよね。(か)
東海道中旅日記 第24話 藤沢〜川崎(番外編その2) 日付:2003年11月2日
大阪まで到着したものの実は日本橋〜小田原間の東海道を歩いていなかったため、三日間の番外ウォークに出かけた。小田急線の藤沢本町に到着したのは午前8時。今回は二日目で藤沢から川崎まで約35キロを歩く。
戸塚のマンション郡を横目にみながら権太坂をめざす。箱根駅伝でも難所として知られる権太坂だが、旧道はちょうどいい散策コースだ。頂上からは戸塚の町並みが眺望できて気持ちが良い。権太坂から新子安に向かう国道沿いはまさにラーメン街道だ。有名店が軒をならべ競い合っている。ほどなく前方に大きな工場が見えてきた。生麦駅近くにあるキリンビアービレッジだ。工場見学や食事が楽しめる。多くの家族連れで賑わっており、ちょっと寄って一杯やりたいところだがぐっと我慢して先を急ぐ。
川崎に到着したのは夕方の5時。次回はゴールの日本橋です。(か)
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第23号 平成16年4月(2004年)
今月のご意見板 〜本当はどうなの?〜
最近の話題で、国民年金のコマーシャルに出演していた女優の江角マキコさんが、実はご自身が国民年金に加入していなかったということがあった。きちんと調べずにコマーシャルに起用した社会保険庁も間が抜けているし、江角さんを国会で証人喚問しようという民主党もどうかと思う。
それよりも私が気になったのは、江角さんの謝罪会見で、彼女が国民年金を払っていなかったのは顧問税理士の責任とされたことである。彼女は預金通帳等を税理士に預け、保険料について任せていた。確定申告書の社会保険料控除欄にも国民年金の金額が記載されていたので、国民年金は支払われていたと思っていたそうだ。
しかし、どんなにいい加減な税理士でも、国民年金が支払われていないことを知っていて確定申告書に社会保険料控除額を記入するとは思えない。うっかり間違えるということも有り得ない。税理士が、こんなにいい加減だと思われるのは心外である。江角さんの事務所と顧問税理士の間でなんらかの話合いがあって、税理士が悪者になったのかと勘ぐってしまう
発生主義という考え方
個人や会社の所得や利益を計算するときには、発生主義という考え方がとられる。これは、売上でも経費でもそれが発生したときに認識するというものだ。具体的には、お客様に商品を手渡した時点で売上となる。代金をもらっていなくても品物を渡したり、サービスの提供が終われば売上として計上しなければならない。経費についても同様で、支払いはまだでも、品物を受け取っていたり、サービスを受けていれば経費として計上する。
品物を渡すと同時に金銭の授受があれば問題は少ないが、実際は掛売上や掛仕入が多い。掛売上を売上として計上すれば利益がでるが、実際のお金は手元にない。しかし利益がでているならば、それに対する税金を払わなければならない。私たちの感覚としては「お金がないのに、どうして儲かっていることになって税金がかかるんだろう」ということになる。また、資産を購入して一度に多額のお金を払っても、その資産は全て一時に経費になるのではなく、耐用年数に応じて複数年で経費になっていく。お金を払ったのに経費に入らないため、その分利益がでてしまう。お金と利益が一致しない、これが発生主義の怖いところだ
東海道中旅日記 第23話 小田原〜藤沢(番外編その1) 日付:2003年11月1日
東海道の旅もとりあえず終わった。しかし、自宅から小田急線沿いに小田原まで行き、そこから東海道に入ったため、日本橋〜小田原間の東海道を歩いていなかった。やはり日本橋と京の三条大橋には足跡を残さねば。そこで、小田原を出発して日本橋に向かう旅にでた。
小田原を出発すると、平塚・茅ヶ崎・大磯等なじみの地名が続く。大磯では自転車でサーフィンに行く若者がいたりして湘南情緒を味わった。超高級住宅があったり、おしゃれなケーキ屋さんやパン屋さんが点在している。でも海が見えるところは、ほとんどなかった。箱根駅伝のコースとだいたい一致しているのではないかと思う。
藤沢までは、思ったより遠くて35キロ近くあったのではと思う。次回は藤沢から川崎を目指します。
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第22号 平成16年3月(2004年)
今月のご意見板 〜損して得取れ〜
この原稿を書いている今は確定申告の真っ最中だ。かわら版の3月号の更新ができないのではないかと思うほど仕事に追われている。昨年もこの時期は忙しかったが、今年はさらに忙しく、法人のお客様の業務に遅れがでるという最悪の事態となってしまい反省している。
平成14年に創業したある会社の社長は、「先行投資」が必要だと考え創業から半年ほどで優秀な若い男性社員を2名採用した。2名の活躍もありその後業績が伸びてきたら今度は、若い女性社員を2名採用した。創業から1年半で社員4名体制にし、社長が現場にでるのを減らし、営業や企画を充実させる体制を作った。今後はさらに業績が伸びる勢いだ。
先行投資をすると最初は持ち出しになってしまう。しかし、持ち出しを嫌い先行して人材を採用しないと、今年の私のように仕事が後手後手になってしまう。急きょ知人の紹介で採用をしたが、今年すぐに仕事は覚えられない。来年に向けて時間をかけて教えていこうと思う。そして来年はスピーディに確定申告を乗り切りたい。ご迷惑をお掛けしたお客様にはこの場を借りてお詫びします
土地建物等の損益通算が原則不適用に
昨年の暮れに発表された16年度税制改正案が、2月3日に国会に提出された。この中で見逃せないのが、土地建物等の譲渡損失に係る改正だ。今までは土地建物等を売って、損が出た場合は他の所得から損を差し引いて税金を計算した。そのため給与から引かれている源泉税が還付になったり、事業や不動産所得で納める税金が少なくなったりした。これを損益通算と言うが、今回の改正で土建物等の譲渡損失は土地建物等の譲渡所得としか通算できなくなった。ただし居住用の場合は特例がある。また、今までは青色申告していると、土地建物等の損失を3年間繰り越して事業所得等と通算することができた。しかし今回の改正で居住用以外は損失の繰越もなくなった。そのかわり、土地建物等にかかる税率は引き下げられることになった。
この改正は、昨年暮れに発表され、今年の4月頃成立する予定だが、適用は16年1月1日からだ。法案成立前に遡って適用と言うのはどうなのかと思う。16年に土地等を譲渡しようと考えていたら、譲渡損が出ても従来のように他の所得と通算できなくなる。法案の適用は遡るのではなく、せめて来年の1月にすべきだと思う。
東海道中旅日記 第22話 山崎〜梅田(6年目のゴールイン) 日付:2002年5月4日
いよいよ東海道の旅も今回でゴールだ。京都の山崎を出発し最終目的地の大阪梅田を目指す。
高槻・茨木・吹田は住宅や商業施設が立ち並び、今までの東海道のようなのんびりした趣はない。大型ショッピングセンターやファミリーレストランがあるので休憩場所には困らない。昼食は千里のガストで食べた。アサヒビールの大きな工場を過ぎると大阪市内に入っていた。梅田まではあと一息。
淀川が見えてきた。大井川・長良川等大きな川を何度も渡ってきたが、これが最後だ。歩道の脇を車が高速で通り抜けて行く。橋を渡りきり梅田に到着。夕方だったということもあり、ものすごい人出だった。1日歩いて疲れきっていたため大阪見物もせず新幹線に乗って帰路に着いた。
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144

第21号 平成16年2月(2004年)
今月のご意見板 〜あたりまえの幸せ〜
子供の頃、父に「人はなぜ生きているの」と聞くと父は「来週もまたテレビマンガの続きが見たいでしょ。」と答えた。私はそんなことのために生きているとは思えず、父の答えに不満だった。
高校生くらいになると「人は自分の夢や可能性に挑戦するために生きているんだ」と本かなにかで読んだ。でも自分のやりたいことがみつからず、なんとなく学校に行き、多少は自分に向いていると思う会社に就職した。
今にして思うと、父の言うようにテレビの続きが見たかったり、来週友人と会う約束があったり、バーゲンで買い物をしたいから毎日過ごしているように思う。当たり前の生活が幸せであり、それを守ろうとしているのではないか。この当たり前の幸せは、健康であり、仕事や周りの環境に恵まれているからこそだと思う。
日々の生活に感謝し、この忙しい時期を乗り切って行こう。
消費税率アップのダブルパンチ
昨年の暮れに発表された16年度税制改正大網によれば、少子高齢化が進み社会保険にお金がかかるので2007年から消費税があがるらしい。消費税の免税点が下がり零細な小売業者にさえ消費税の負担がかかるというのに、さらに税率がアップするのだ。売上1千万円のサービス業であれば、税率5%で年間約25万円の消費税となる。税率が7%になれば約35万円の負担になる。
以前 消費税は滞納が多いということが社会問題となった。その後、消費税の納税証明がないと公共事業の入札に参加させない等の措置により滞納は減った。しかし税率が上がれば、また滞納が増えるのではないか。滞納が増えたのでは、税率アップの意味がない。
消費税は、売上にかかる消費税から仕入や販売管理費にかかる消費税を差し引いて計算するが、この中には給料は含まれていない。給料には消費税がかかっていないからだ。しかし外部委託とすれば消費税がかかっているので、売上にかかる消費税から差し引くことができる。給料は会社の経費としては大きな部分を占める。派遣会社に正社員の職場を奪われないためにも、給料について考慮があってもいいと思う。
東海道中旅日記 第21話 大津〜山崎(いざ大阪へ) 日付:2002年5月3日
今回の旅は大津からスタートした。少し行くとだんだん登り坂が急になる。この山が「ゆくもかえるも逢坂の関」だ。平安時代、百人一首の世界の恋人達に思いをはせる。逢坂の関を越えると、あっさり京都市内に入っていた。ゴールデンウイークということもあり、観光客がたくさんいるが、有名な神社仏閣には目もくれず、あと一息で三条大橋だ。
三条大橋にやっと到着!弥次さん喜多さんの像の前で記念撮影。しかし、この旅は「東海道五十七次」終点は京都ではなく大阪だ。京都から先は、東海道のガイドブックに載っていないので、本屋さんで関西の地図を購入。阪急鉄道沿いに大阪をめざす。今日の目標は高槻だが、途中の山崎で日が暮れた。山崎は京都市内から近いにもかかわらず自然環境がとても良い。サントリーの工場があり、高級ウイスキー「山ア」が作られている。
本日の宿は茨木のビジネスホテルだ。夕食は近くの「めしや丼」で定食を食べた。
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第20号 平成16年1月(2004年)
今月のご意見板 〜新年おめでとうございます〜
新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
皆様のおかげをもちましてなんとか無事に3年目のお正月を迎えることができました。これもひとえにお客さまのご支援があってのことと思います。あらためて感謝申し上げます。
さて、きくち会計も今年で3年目、今年はきくち会計にとってひとつの節目ともいえる年になりそうです。そこでこれからもお客様に満足いただけるサービスをご提供するため以下の3つを実行いたします。@新消費税や電子申告など新しい制度に対応するため研修等を通じて所員のスキルのアップを行ってまいります。A人員を一名加え3名体制とし、これまで以上にスピーディーかつ丁寧な仕事を行ってまいります。Bお客様の声に耳を傾け、よりよいサービスをご提供できるよう努力してまいります。
今年きくち会計は「挑戦・感謝・素直」をモットーに、お客様と共に飛躍の年になるようがんばってまいります。本年もどうかよろしくお願いいたします。(か)
上場株式等の申告手続き
証券税制が改正され上場株式の譲渡については証券会社の特定口座を通じて取引が行われるようなりました。そこで、上場株式を譲渡した場合の確定申告手続きについて簡単にまとめてみました。
まず、特定口座での取引で源泉徴収口座を利用している場合には、原則として申告不要となります。ただし、譲渡損が出ている場合には、確定申告をすることにより譲渡損失の繰越控除の適用を受けることができます。この場合、申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の繰越用)の提出が必要です。源泉徴収なしの特定口座を利用している場合には確定申告が必要になりますが、証券会社から交付される「特定口座年間取引報告書」を添付することにより「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」の記入を省略することができます。なお、2以上の特定口座がある場合は「特定口座年間取引報告書」の合計額を「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」に記載し添付する必要があります。また、特定口座と特定口座以外での株式等の譲渡がある場合にも同様に取り扱います。
上場株式の申告手続きについては国税庁のHPで紹介しているのでご覧ください。(か)
東海道中旅日記 第20話 水口宿〜大津宿(琵琶湖をかすめて大津へ) 日付:2002年5月2日
草津線三雲駅に着いたのは前回の旅行から約半年後の五月のGWの頃。本日は三雲から草津そして大津をめざす。
三雲からすこし行くと石部だ。ここにはかつて石部金山があったそうだが、今は灰山といわれ、山肌がむき出しになっている。石部を過ぎてから草津まではほとんど町が見当たらない。静かでのどかなのはいいが、だんだん空腹になってきた。結局草津で遅い昼食となった。
草津は東海道と中山道が合流する宿場だ。駅前には百貨店やビルが立ち近代的だが、駅の反対側には昔の街道が保存された商店街がある。
草津の次はいよいよ琵琶湖だ。昔の東海道は湖畔にあったらしいが、今は随分内陸にはいっているため、琵琶湖の眺望は一瞬しか楽しめない。夕方6時頃やっと大津に到着。本日の宿は草津のビジネスホテルだ。明日はいよいよ京都三条大橋をめざす。(き)
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