経堂かわら版の発行は月1回、時事時々の情報や近時雑感を皆様にお届けいたします。
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第139号 平成25年12月(2013年)
今月のご意見番〜低減税率〜
 来年から消費税は8%になり、再来年の10月からは10%になる予定です。10%になるときに、食料品などについて、低減税率導入という案がありますが、与党の中でも意見が分かれていますし、経済界は反対の対応のようです。
 問題点として、低減税率が導入されると、経理が煩雑になります。食料品と言っても、何を低減税率の対象にするのか線引きが難しいです。税収が9000億円くらい減ります。そのような問題点がありますが、低減税率が検討されるのは、消費税増税により低所得者の負担が大きくなるからということだそうです。低所得者の負担を軽減するために現金を配る措置もとられます。
 そもそも消費税は、老若男女に関わらず、みんなが負担するから、税率を上げるだけで打出の小槌のように税収が簡単に増え、景気に左右されず安定した財源になるものです。食料品などの税率を下げれば、高所得者も負担減の恩恵を受けます。 

食料品などが低減税率になれば、たぶん外食は除かれると思いますが、何が外食に該当するかで、業界団体の働きかけなどの政治的な駆け引きがあると思います。

 低減税率の議論は、「生活必需品」だからということだと思いますが、企業などが、社内で懇親会を行う場合などの食料品も低減税率になり、趣旨が違うような気がします。経費になるものは、「生活必需品」とは言えないと思いますが、それを区分することはできません。低減税率導入には様々な問題点があると思います。
社会保険料は難しい
 社会保険料は預り金勘定として経理し、支払うと預り金が減るので、最終的に預り金はゼロになります。しかし、実際に経理を見させていただいていると、ゼロになっていないことがあります。
 毎年、3月分から協会けんぽの保険料が上がり、9月分から厚生年金が上がります。半年に2度、金額が変わるし、「3月分」とか「9月分」という言い方も紛らわしいと思います。「4月引き落とし」とか言う方がわかりやすいと思います。
 算定基礎や月額変更の手続きも解りにくく、いつから新しい料率になるのか迷います。
 協会けんぽや年金機構はこのような大変な手間を会社にやってもらってます。所得税の源泉税のように、月々の給料に応じて控除するなど、簡単な制度にならないかと思います。
山歩き日記(高川山)

 大月市が定める秀麗富岳12景の11番目の山、高川山に行きました。高川山は標高975メートル、JR初狩駅から登山口まで歩いて行けます。 

 登山道は霜が降りていて、真っ白!雪かと思いました。男坂と女坂があり、男坂を上りましたが、1時間かからずに山頂に到着しました。山頂からは、まさに秀麗富岳の眺めでした。大きな富士山が裾野まで広がり、青い空と雪を被った山容にしばし見入ってしまいました。 

 好みがあるかと思いますが、私は山梨側から見る富士山が気に入っています。ここで、写真を掲載できないのが残念です。 

 高川山からむすび山に行きました、ここはかつて軍隊の監視所があったところだそうです。無事に大月駅に下山して、ハイキングは終了しました。
発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144
第138号 平成25年11月(2013年)
今月のご意見番〜年末調整〜
1年が経つのは早いもので、もう年末調整の季節になりました。事業者の皆様は、年末調整の書類の準備に忙しくなるころと思います。
年末調整で、昨年までと変わった点は、復興所得税が始まったので、所得税が例年より少し高くなったことです。しかし、源泉徴収で復興所得税も含めて多めに徴収されているので、還付額等は、昨年までとさほど変わらないイメージになると思います。計算の仕方も今までと変わりません。
2点目は、給与が1500万円を超える場合の給与所得控除額が245万円の定額になったということです。所得税を計算する時は、給与額から一定の算式により計算した金額を引きます。これを給与所得控除額といいますが、例えば、年収が500万円だと控除額は154万円で、控除後の給与所得額は346万円になります。ここから扶養控除や社会保険料控除などを差引いて所得税を計算します。
今までは、年収1500万円を超えると、5%を掛けて170万円を足した金額が給与所得控除額になり、給与が増えるほど控除額が増えていました。
例えば、給料が2000万円だと5%をかけて170万円を足すと270万円が控除額になり、差し引くと1730万円が所得税計算の基礎になっていました。
この控除額が245万円で定額になるので、給料が2000万円の人は1755万円が給与所得となり、今までより25万円所得が増えて増税になります。
消費税の経過措置
平成26年4月から消費税が8%に上がります。値上がる前に駆け込みで物品を購入しようという動きもあるようです。
基本的には、3月中に販売したり、契約したり、予約しても、物品の引き渡しやサービスを受けるのが4月1日以降だと、新税率になりますが、4月1日をまたぐ取引について、国税庁のHPでいくつかの事例がでています。
電車の定期券や回数券、映画・演劇・スポーツなどの入場料は、3月中にチケットを購入し、4月に乗車したり入場しても旧税率の5%になります。
電気や水道などについても、検針期間により、4月以降の支払いでも経過措置の対象で旧税率になる場合があります。4月1日をまたぐ取引については、注意が必要です。
山歩き日記(岩殿山)

大月市が定める秀麗富岳12景の8番目の山、岩殿山に行きました。岩殿山は標高634メートルで、東京スカイツリーと同じです。

登山口は大月駅から15分ほど、山頂までは30分です。残念ながら富士山には雲がかかっていましたが、広々して気持ちのいい山頂でした。

登るのは簡単でしたが、ここから先の道は、楽ではありません。兜岩という大きな岩を鎖につかまりながら登りました。お尻がなかなか上がらなくて大変!岩場を過ぎると「稚児落とし」という場所にでました。岩殿山は昔、お城があったらしいのですが、お城が攻め落とされた時の悲しい出来事の名残のようです。絶壁で、足がすくみました。下山後は、大月駅前のお蕎麦屋さんで休憩して帰りました。

発行元:菊池美菜税理士事務所 〒156-0052 世田谷区経堂1−11−19−204 TEL03−3429−0144
第137号 平成25年10月(2013年)
今月のご意見番〜市民とスポーツ〜
東京オリンピックが決まりましたが、先日の新聞に「市民スポーツの振興を」という記事が載っていました。文部科学省では、ロンドンオリンピックを大きく上回る、金メダルの目標数を定めているそうです。現在の、国のスポーツ予算は243億円ですが、大幅に増えることが考えられます。一部のトップアスリートを育成する環境はだいぶ整備されるのでしょう。
しかし、一方で文科省の生涯スポーツ関連予算はわずかに25億円にとどまります。
前回の東京オリンピックで、女子バレーボールが金メダルを取り、その後「ママさんバレー」が各地で広まり体育館が整備されましたが、現在では利用者が伸び悩んでいます。オリンピックがスポーツをするきっかけになっていない、単なるイベントである、という指摘もあります。
日本の65歳以上の人は、人口の4分の1に達しています。オリンピックで「子ども達に夢を」「ニッポンを元気に」というのも大切ですが、市民スポーツの振興に力を入れて欲しいと思います。巨大なスタジアムや、莫大なおカネをかけてのインフラ整備ではなく、地域に根差した環境整備をして、誰でも気軽にスポーツを楽しめるようにしてほしいです。
市民が気軽にスポーツに親しむことで、歳をとっても、いつまでも地域の中でイキイキと生活することができると思います。年齢に応じたスポーツを地域のインストラクターなどが指導して、元気なお年寄りを増やせば、介護や医療費が軽減するのではと思います。
印紙税の改正
平成26年4月1日から、印紙税が変わります。領収証やレシートなどの金銭等の受取証へ添付する収入印紙は、今までは3万円以上でしたが、26年4月1日からは、5万円以上になります。
不動産の譲渡契約書、建設工事の請負契約書にかかる印紙については、平成25年4月1日から軽減されていますが、さらに26年4月1日からは軽減対象が広がります。
領収証などに消費税が記載されている場合ですが、税込価格・税抜価格が記載され消費税額が、明確に記載されている場合は、消費税を含めないで、印紙代を判定します。例えば「請負金額1050万円、税抜価格1000万円、消費税等50万円」「請負金額1050万円、うち消費税等50万円」と記載したもの等です。
山歩き日記(高畑山、倉岳山)

大月市が定める秀麗富岳12景の9番目の山、高畑山と倉岳山に行きました。9番はこの2つの山で、1つの扱いです。

最初に高畑山に向かいました。北向きの暗い樹林帯をひたすら登ります。最後の急坂を登ると、目の前に富士山がドーンと現れ、思わす叫んでしまいました。登ってくる来る人たちは、皆、一様に歓声を上げています。今までの苦しい登りの疲れがふっとぶような美しさです! 

高畑山の富士山を堪能したら、尾根伝いに倉岳山に向かいました。尾根からは丹沢の山々が見え、眺望を楽しみながら歩きます。

倉岳山からもすばらしい富士山を楽しむことができました。 

中央線の鳥沢駅から登り、梁川駅に下山できるので、交通の便がいいです。
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第136号 平成25年9月(2013年)
今月のご意見番〜消費税と予算要求〜
来年4月から消費税を増税するかどうかで、安倍総理の判断に注目が集まっています。
それに先立ち、各省庁や族議員が消費税で増えると見込まれる予算を目当てに予算請求をしています。予算規模は99兆2千億円と言われ、平成25年度を超えます。
消費税を上げるにあたり、少しでも国民の不満を和らげることが目的なのか、有識者に意見を聞く会合が持たれました。業界団体やNPOなどの団体や消費者や中小企業団体など様々な人たちが選ばれました。有識者の意見を集約すると、「消費税増税はやむをえない。増税に賛成するが、自分の団体や業界におカネを回してほしい」ということで、族議員と変わりません。
テレビの解説者が、「消費税は社会保障と借金返済のために増税するのだから、増税で予算規模が大きくなってはいけない。増税→バラマキ→増税→バラマキを繰り返してはいけない」と言っていましたが、やっとまともな解説が聞けたという思いです。
恐らく、消費税を8%に上げれば、一般の人たちの景気は悪くなると思います。その1年半後には、さらに10%に上げる予定があります。景気が悪くなって、サラリーマンの給与が上がらなければ、法人税、所得税の税収は減り、消費税増税により増えた財源でバラマキが行われて、財政状況は今より悪くなるのではと思います。
どうしても消費税を上げるなら、社会保障と借金返済を優先的に考えて、予算編成をしてもらいたいものです。
所得拡大促進税制
平成25年に所得拡大促進税制が創設されました。雇用者の給与を増やすと、会社の法人税を安くするという制度です。
平成25年4月1日〜27年3月31日までに開始する事業年度が対象です。
概要は、左記の要件を満たした場合には、国内雇用者に対する給与支給増加額の10%の税額控除を認めるというものです。ただし控除額は法人税額の10%(中小企業は20%)を限度とします。
減税の適用を受けられる要件としては、@給与支給額が基準事業年度より5%以上増加していること、A給与支給額が前事業年度の支給額以上であること、B平均給与支給額が前事業年度の平均支給額以上であることです。
詳しくは、国税庁または経済産業省のHPをご覧ください。
山歩き日記(三峰山)

丹沢の大山の隣りにある三峰山に行きました。本厚木からバスで登山口へ。あまり人気がないのか、登山者は少なめです。 

途中、道が崩落している箇所がありました。登山者が少ないせいで、なんとなく他の登山者と親しみがわき、崩落個所が通過できるか相談したり、情報交換したりしました。 

この山は、鎖や梯子が多くてちょっとアスレチックみたいです。鎖や梯子といっても、危険な個所はなく、変化があって楽しかったです。

三峰山から大山に向かう健脚の人もいらっしゃるようでしたが、私は疲れたので下山することにしました、途中に七沢温泉がありましたが、とても風情がある旅館があり、ゆっくり泊まれたらいいだろうな。 

今回も楽しい山行になりました。
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第135号 平成25年8月(2013年)
今月のご意見番〜憲法改正論議〜
昨年の衆議院選挙、先日の参議院選挙とも自民党の大勝だったことは記憶に新しいです。「衆参のねじれ」がなくなったということで、安部総理悲願の憲法改正、特に第9条の改正が議論される機会が増えてきました。
先日もテレビで、憲法9条改正賛成と反対の議論が行われていました。賛成派からは、中国や北朝鮮が日本の領海近くを航行したりしているのに何もできない。近隣国の脅威があるので国防軍が必要だという意見がでていました。反対派が、「それでは撃ち落とした方がいいということですか?」と質問したら、言葉を濁していました。
日本は戦争をしない国だということが、逆に日本を守っていると思います。日本はかつて侵略戦争で他国に多大な被害を与えました。また、自国民にも大きな損害や苦しみを与えました。そのようなことが2度と起こらないように憲法9条が出来ました。
憲法改正賛成派は、今の憲法はアメリカに押し付けられたと言っていますが、経緯はどうであれ、日本が戦争を繰り返してはいけないことは過去の歴史から明らかです。日本が平和をめざす国だということが海外に理解されることが、日本の平和を守ることであり、ひいては近隣諸国の平和を守ることになると思います。
消費税は誰が負担するの?
消費税は一般消費者が負担している印象がありますが、消費者だけでなく、事業者や会社も負担する場合が多いです。
仮に消費税が8%になった時に、A社は1050円で販売していた商品を1080円(本体1000円、消費税80円)に値上げしました。消費者は、1050円が1080円に値上げしたので、30円を負担することになり、家計が圧迫されます。
ここでB社が同じ商品を、1060円(本体981円、消費税79円)で販売したとします。仕入値がA社と同じだと、B社は自社の利益を減らすことになります。でも消費者は、1080円で販売しているA社より安いB社で購入するようになり、B社はA社の顧客を奪い儲けを増やせるかもしれません増税分をB社が負担したことになります。
消費税は、価格の一部として、消費者が値上げを受け入れる場合もあれば、事業者が利益を削って実質値下げする場合もあるということです。
山歩き日記(青梅丘陵)
青梅丘陵に行きました。JR青梅駅から急坂を登って15分位で散策路の入口に着きました。
最初は車が通れるほどの広い道で、ジョギングや犬の散歩などをする人がたくさんいました。やがて広くて平坦な道が、登山道っぽい感じになってきます。ゆるやかなアップダウンが続き、やがて少し急なアップダウンになります。そのあと、また平坦な道になります。そんな感じで繰り返していくと雷電山に着きました。
山頂は狭くて、運悪く団体さんが来ていたので、ほとんど山頂にいられませんでした。そこからは木の急な階段を下ってハイキングコースの出口です。そこからは車道を25分位歩くと軍畑駅に着きます。電車で帰れるので楽ちんです。
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第134号 平成25年7月(2013年)
今月のご意見番〜避難区域〜
福島原発の事故があってから2年半が経とうとしますが、いまだに不自由な仮設暮らしを強いられている人がいます。先日、テレビを見ていたら、各政党の代表者と、原発から3キロの大熊町の町民の方がでていました。
町民の方は、有機農法で農業をしていました。「私たちは元の生活がしたいだけです。戻って元の農業ができますか?」という質問に、ある政党の代表者は「何キロかで議論はあるが、現状では農業再開はできない。廃炉になっていないので、また地震がきたら、また同じことの繰返しになる」と答えていました。自民党・公明党・民主党以外の政党の代表者も、その意見に同意していました。
チェルノブイリ原発は、事故から27年経った今も30キロ圏内は立ち入りが制限されています。数年以内に福島原発から3キロ圏内で農業ができるとは考えにくいと思います。しかし、自民党の代表者は「皆さんが帰れるようにするのは、20年・30年のスパンで考えないとならない」と言いました。町民の方は「それは私たちが死ぬのを待っているんですか」と怒っていました。
原発被害は、地域によって事情が異なります。大熊町のように、申し訳ありませんが、帰ることが難しい地域もありますし、除染が有効な地域もあると思います。同じ町や村でも除染で線量に差がでる地域もあります。全員が納得する解決は難しいですが、少なくとも早急に、帰れる地域は徹底的に除染し、帰れない地域は明確にした方がいいと思います。
消費税は増税になるか
消費税は来年4月から8%、再来年10月から10%になる予定ですが、厳密に言えば、まだ決まっていません。「景気条項」というもので、景気が悪い場合は増税しないかもしれないというものです。努力目標として掲げれらているのは、名目経済成長率で3%、実質成長率で2%です。
輸入価格の上昇で、物価が上がっているところに消費増税では、景気後退となってしまいます。それについては、政府や自民党にとっては頭の痛いところだと思います。
とはいえ、来年からの増税が避けられることはないと思います。消費税も復興税も全部、同じ国の財布に入ります。おカネに色は着いていません。使い方について、厳しく監視することが大切です。
山歩き日記(日和田山)

10月初旬のある日、日和田山に行きました。なだらかでのんびりした道を行くと五常の滝がありました。 

そこから先、ちょっと登ると、日和田山山頂です。山頂からは日高市内と、巾着田が見えました。巾着田は高麗川の蛇行により、巾着のようになった地域です。

直径500メートル、22ヘクタールの川で囲まれた地域には、真っ赤な曼珠沙華が絨毯のように咲いています。日和田山からも、赤く染まる巾着田がよく見えました。

日和田山の下山は、男坂と女坂があり、男坂は岩が多くちょっと危険です。下山後、巾着田に行くと、まさに満開の曼珠沙華が圧巻としかいいようがない様子でした。ちょうど、満開の時に来られてよかったです。

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第133号 平成25年6月(2013年)
今月のご意見番〜教育資金贈与〜
先月も書きましたが、祖父母等からの教育資金贈与の非課税について国税庁からQ&Aや各種資料が公表され、だいぶ概要がわかってきました。
教育資金贈与で非課税となるのは1500万円までですが、学校等以外への支払いについては、500万円が限度になります。
学校等の範囲は、学校教育法上の学校の他に、外国にある学校で、その国の教育制度に基づいているもの、国内にあるインターナショナルスクールや外国人学校も対象になります。授業料や入学金や給食費、修学旅行費などで学校に直接支払われるものも対象です。
学校等以外のものとしては、学習塾、水泳教室、そろばん、ピアノ、絵画などが挙げられています。それらの役務提供や指導のために使用する物品の購入も範囲に入っています。
祖父母等は信託銀行などにおカネを入金し、孫等は教育資金を使ったら、その領収証を銀行等に提出し、銀行等が信託が終了するまで保管します。孫等が30歳になった時点で、使い残しがあれば贈与税がかかります。
もし、孫等が30歳になる前に祖父母等が亡くなっても、教育資金は相続税の課税財産に含まれません。
祖父母等は教育資金をその都度、支払えば従来から贈与税はかかりませんでした。この制度のポイントは、祖父母等が高齢で、孫等の年齢が若い場合に、1500万円を贈与すると、祖父母等の財産を減らせるので節税効果があるということです。
消費税の価格転嫁

来年4月から消費税が8%になりそうです。消費税を納める事業者は、それだけ納税額が増えるので、その分値上げをしないと利益を圧迫してしまいます。

鉄道運賃を1円単位で値上げするという案が鉄道会社で検討されているそうです。本体が1000円以上であれば、比較的容易に値上げできそうですが、150円とか200円の鉄道運賃の場合は、10円単位での値上げだと幅が大きすぎます。スイカやパスモなどのIC乗車券ならば、手間無く1円単位での支払いができます。

しかしIC乗車券の利用率が東京近郊では8割なのに対し、関西は30〜40%,北海道は札幌周辺のみで12%だそうです。地域差がずいぶんあると驚きました。
山歩き日記(生藤山)

上野原駅からバスで生藤山登山口に向かう予定でしたが、バスの時間を間違えて乗り遅れてしまいました。次のバスまでは1時間以上あるので、泣く泣くタクシーに乗りました。

生藤山から陣馬山までプチ縦走です。台風の影響で登山道は荒れていました。茅丸、連行峠、醍醐丸とアップダウンを繰り返します。結構、急な下りもあり、滑る箇所もありましたが、人が少なくて静かな山歩きになりました。

和田峠に着くと、いきなりお天気雨が降ってきてびっくり。雨が止むのを待って、陣馬山に登ると、さすがに人気の山なので急に人が増えました。陣馬山から奈良子峠、明王峠を経て相模湖駅に降りました。

全体に下りが多いコーズなので、かなり足が疲れましたが、楽しい山行でした。

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第132号 平成25年5月(2013年)
今月のご意見番〜富士山世界遺産〜
5月1日の新聞に「国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が、富士山(山梨県、静岡県)の世界文化遺産としての条件付きの登録を勧告。」というニュースがありました。世界遺産となれば、観光客が増えるし、地元のPRになるので、静岡・山梨両県では大喜びのようです。
世界遺産には、富士山だけでなく、複数の近隣の○○浅間神社や、河口湖・山中湖・西湖等も合わせて登録されるので、広範囲での経済効果があると思います。
平成24年夏の富士山登山者は約32万人です。平成17年が20万人なので、この数年でずいぶん増えていることになります。私も富士山に登ったことがありますが、山頂付近は渋滞でまったく進めないほどでした。山小屋は、ぎゅうぎゅうに人を押し込め、ほとんど眠ることができませんでした。
以前から富士山の入山料が検討されていました。世界遺産に登録されれば更に登山者が増えると予想されますので、入山料を徴収することを真剣に議論してもらいたいと思います。今の状況で登山者が増えれば富士登山の状況がますます劣悪になると思います。1人1千円の入山料でも32万人ならば3億2千万円になります。 
人が山に入れば、それだけ山の環境には悪影響となります。入山料を当てて、トイレ等の設備、山小屋の整備、ゴミ処分、登山道の保護等に役立てればいいと思います。富士山に限らず、他の山でも入山料は必要だと思います。
教育資金贈与
以前にもこの欄に書きましたが、祖父母から孫に教育資金を贈与した場合には、1500万円まで非課税という制度が出来ました。
祖父母は信託銀行に資金を預け入れ、孫はそこから資金を引き出して授業料などを支払い、その領収証を信託銀行に提出します。
この制度は、祖父母世代のおカネを下の世代に渡すことによって経済を活性化させることを狙ったものですが、信託銀行にとっても新しいビジネスになっています。
信託銀行の広告をみると、信託手数料、管理料は無料と書いてありますが、運用益の中から銀行の手数料を引くとあります。実際の運用益がどのくらいなのかわかりませんが、信託銀行が儲かるようになっていると思います。
山歩き日記(南八ヶ岳)

八ヶ岳の主峰、赤岳に登り、そこから横岳・硫黄岳を周回するコースに行きました。このコースには梯子や鎖場があるので、怖くてなかなか踏み切れませんでした。

途中の行者小屋まではほとんど平坦ですが、そこから急登が始まり、文三郎尾根では息が切れました。その後は、険しい岩や鎖場の連続で気が抜けません。やっと赤岳の山頂にたどり着きましたが、あいにくのガスで眺望無し。 

本日のお宿は赤岳展望荘。シュラフで快適に休むことができました。さて、翌日は快晴!さっそく横岳に向かいました。ここも鎖、梯子の連続。下を見ると怖いので、下を見ずに足元だけ見て進みました。横岳から硫黄岳に着くと、あとは危険個所はないので、やっとのんびり下山できました。
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第131号 平成25年4月(2013年)
今月のご意見番〜値上げの理由〜
7月から、世田谷区の運動施設の利用料が値上げになります。「この施設の運営費、光熱費には利用料の他に区の税金が使われています。この施設を利用する人としない人で不平等だという意見があったので値上げします」と、値上げ理由を説明する掲示がありました。単純に光熱費や修繕費がかかるので値上げするならば理解できるのですが、利用する人と利用しない人で不平等という理由には納得できません。
この施設は、区民や区内に勤務する人であれば誰でも利用することができます。このような施設は区内に他にもあります。
また、区には様々な施設があります。たとえば図書館や区民ホールや公園などがありますが、これらの施設を全く利用しない人もいます。だからといって、図書館を利用しない人とする人で不平等とは思いません。
オリンピックでメダルを獲得する選手育成の為に、ナショナルトレーニングセンターという施設があります。この施設をパラリンピックの選手が利用できないという問題があるようですが、国の税金が使われているのですから、国民全員が利用できなければおかしいと思います。文部科学省では、メダル獲得プロジェクト、アスリート育成事業に32億円もの予算を計上しています。
一般市民の利用する施設は値上げをし、一部の人しか利用できない施設には多額の税金を使うことの方が、よほど不平等だと思います。一般市民が手軽に利用できる施設を増やすことの方が大事だと思います。
交際費課税の拡充
平成25年4月から26年3月末までに始まる事業年度について、中小企業の交際費課税が拡充されます。
今までは、交際費は年間600万円以下部分については、10%が経費から除かれ、600万円を超えた分は全額、経費から除かれていました。この600万円の限度額が800万円になり、10%の規定もなくなります。
今まで800万円の交際費を使っていたら、260万円が経費から除かれるので、260万円に対しての法人税や地方税がかかっていました。それがゼロになるので、その分税負担が減ります。
とはいえ、中小企業で800万円も交際費を使える企業がどのくらいあるのでしょうか。景気刺激策の一環ですが、どの程度効果があるのか。
山歩き日記(鹿島槍)

新宿発の夜行列車ムーンライト信州で、早朝5時に信濃大町着、そこからバスに乗り扇沢に着きました。立山黒部アルペンルートに向かう人、針の木岳に向かう人、そして鹿島槍に向かう人のターミナルです。

登山道は、柏原新道と言い、山小屋のご主人の柏原さんが開いた道です。とても歩きやすい。初日はガスで眺望はありません。やがて本日のお宿、冷池山荘に到着。

翌日は朝5時に山荘を出発して鹿島槍を目指しました。鹿島槍の山頂からは、立山、剣岳から北アルプスオールスターの山々が見えました。五竜岳はまじかで大迫力!すばらしい眺望を楽しむことができました。そして雷鳥の家族にも会いました。お父さん、お母さん、子ども3羽が逃げることもなくお散歩していました。
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第130号 平成25年3月(2013年)
今月のご意見番〜景気刺激策〜
アベノミクスの影響か、株価が上がり、円安になり、一部の企業では給料がアップするそうです。
しかし、実際に景気がよくなったとの実感はまだまだやって来ません。もしかしたら、ずっと来ないかもしれません。景気対策で公共事業に巨額の予算が付けられましたが、未だ東北地方の復興が進まない状態で、建設業では人手不足となっています。コンクリート等も不足気味だそうです。
公共事業で大手の建設会社は儲かりますが、その儲けは内部留保になるかもしれません。社員の給料が上がったとしても、貯蓄になるかもしれません。公共事業で大判振る舞いしたツケは今後の増税につながるのは目に見えています。そのために仮に給料が上がっても、自由に使えるおカネが増えるとは限りません。
新聞で読んだのですが、公共事業でも、道路や橋ではなく、老人ホームを建設した方がよいとありました。今後は独り暮らしのお年寄りが増えることが考えられます。国が考えるように、介護を自宅で家族が行うのは困難になると思います。
介護関連の事業は、今後は雇用の場としても重要になると思います。今は、介護職は給料が安くて大変だと聞きますが、もっと給料が上がれば魅力的な職場になり、多くの人が働くようになるでしょう。そうすれば、景気回復の一助になると思います。
従来型の公共事業やバラマキによる景気刺激策ではなく、新しい発想の景気刺激策を考えてもらいたいです。
住宅ローン減税の延長
25年税制改正大綱によれば住宅ローン減税が延長されるようです。
今までは、平成25年末で終了の予定でしたが、平成26年1〜3月までは現行と同じで、借入金限度額2千万円、控除額の最高は20万円、平成26年4月〜29年12月までは、借入限度額4千万円、控除額の最高は40万円になります。ただし消費税が8%にならなかったら、限度額2千万円が継続します。
消費増税と住宅ローン控除を考えると、住宅をいつ買うのがいいのかと迷うところですが、住宅の価格は景気や需要によって左右されるので、単純に増税分が値上げになるかどうかはわかりません。増税前の駆け込み購入を狙って、もともとの値段を高く設定しているかもしれません。
山歩き日記(富士山)

夏に富士山に行きました。数年前にも登ったのですが、その時と同じ、吉田口から登り、須走口に下山コースを行きました。新宿からバスで、吉田口5合目に到着すると雨模様。雨具を着て、登山開始。

思った以上の渋滞で、ちょっとした岩場だと、なかなか進みません。雨で寒い中、8合目の山小屋に到着しました。2人で1枚の布団、荷物を置くスペースはなく、濡れた雨具を干すスペースもありません。山頂手前でどうせ渋滞するのがわかっていたので、時間をずらしてゆっくり出発しようとしたのですが、電気を付けられて、追い立てられるように出発しました。やはり富士山の山小屋は酷い。山頂手前は渋滞で、完全に止まってしまいました。

やはり「富士山に2度登る○○」でした。
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第129号 平成25年2月(2013年)
今月のご意見番〜アベノミクス効果〜
日本の政権が変わりました。アベノミクスということで、景気対策の政策が打ち出されています。公共事業におカネを使い、金融緩和でおカネが市中に出回るようにしてデフレからインフレに誘導する政策です。その影響で、株価が上がり、円安が進んでいるようです。
現在の状況は、なんとなく景気が回復するような幻想が独り歩きしているような気がします。公共事業でおカネを使っても、そのおカネが下々に行き渡らないと、一般の人たちの生活は変わりません。でも、給料が上がるのは一番最後になるでしょう。建設会社は、今まで苦しい経営を余儀なくされてきたので、ここで内部留保を貯めることを考えるかもしれません。
インフレになると、物の値段が上がります。円安になると、輸入品の値段が上がります。景気刺激策で喜んでいる企業もたくさんあるし、それらの会社で雇用されている人はたくさんいると思います。しかし、年金や生活保護や、今回の景気対策から直接の恩恵を受けない会社で雇われている人たちの生活は、苦しくなるだけです。インフレや円安は、良いことのように言われていますが、デメリットもあることを忘れてはならないと思います。
少なくとも、インフレ目標で2%、円安が5%進めば、極端に言えば輸入品の値段が5%上がります。それに消費税がさらに3%上がり8%になります。単純計算はできませんし、それらがすべて価格転嫁されることはないと思いますが、相当の負担になると思います。
孫への贈与の非課税
先日、与党の税制改正大綱が発表され、その中で、祖父母から孫へ教育資金を贈与する場合、1500万円まで非課税という制度ができるようです。
1500万円を孫名義の信託銀行口座に預け、塾代等が必要な時に、おカネをおろして使うそうですが、細かいことはまだわかりません。教育資金とは、何なのか。例えば、英語の勉強と称しての海外旅行等、どこまでが教育かはわかりません。
そもそも教育資金かどうかを証明することにあまり意味がないと思います。制度の目的は、年配者からおカネを引き出すことなので名目はなんでもいいのでしょう。
とはいえ、祖父母側も一度におカネを渡してしまうと、その後は蔑ろにされる可能性があると思って、あえて小出しにするのでは?
山歩き日記(蝶が岳)

夏の日、初めて上高地に行きました。朝、新宿から高速バスに乗り、昼過ぎに上高地着。そこから3時間歩いて横尾山荘へ。横尾山荘は山小屋ですが、とてもきれいでお風呂もあるし、食事もおいしい!

翌日の早朝、蝶が岳を目指しました。蝶が岳は標高2677mですが、標高差は1000mくらいです。約3時間半、樹林帯の中をひたすら登ります。眺望はなく、ただただ登ります。

そして、樹林帯を抜けると、そこにはまさに絶景がありました!槍が岳が正面に、カッコいい尖がった姿を現し、奥穂高、前穂高、北穂高が堂々とした威厳を放っています。大迫力の絶景に圧倒されてしまいます。お天気がよかったので、書籍等で見る写真そのままです!眺望を満喫して、上高地に下山しました。
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第128号 平成25年1月(2013年)
今月のご意見番〜政権交代〜
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
昨年の暮れに選挙があり、民主党から自民党に政権が交代したところ、景気回復を期待してか株価が上がり、円安が進みました。景気回復の為に、これから莫大な税金が公共事業に使われるようです。
10年間で200兆円ということで、1年あたり20兆円にもなります。現在の税収は45兆円位しかないし、消費税が10%になっても12兆円位しか税収が増えない中で、あまりにも巨額です。景気が回復すれば、税収が上がると評論家がテレビで言っていましたが、バブル期の税収ですら最高で60兆円です。赤字国債の発行がいくらになるのか想像もつきません。
公共事業を行えば、はたして景気がよくなるのでしょうか。公共事業は一時的なものとみんなわかっています。一時的にバラマキをしても、大手の建設会社等の内部留保が増えるだけで、広くおカネが回って行くのか疑問です。
みんなの給料が上がるのは、最後になると思います。そして、給料が増えても消費にまわるかわかりません。おカネがばらまかれて物価が上がるので、私たちの生活は、ますます厳しくなると思います。円安になれば、輸出に有利だと同時に、輸入価格が上がります。電気代はじめ、値上げされるものが増えるのは必至です。
政権交代でなんとなく景気がよくなるような雰囲気がありますが、現実は厳しいと思います。
復興所得税
今年の1月から復興所得税が25年間始まります。給料から控除される源泉徴収額が、増えることになります。税率は2.1%なので、源泉徴収額が急に増える印象ではないと思いますが、会社員の方々には是非、チェックしていただきたいと思います。
個人事業者は、来年、平成26年の確定申告の時に、復興所得税を、従来の所得税に上乗せして支払うようになります。来年の納税額が増えるという気持ちで準備をしておいていただきたいと思います。
社会保険料も毎年、少しずつ値上がりしています。国保保険料や介護保険料も上がっています。
このように、じわじわと、気がつかないうちに、どんどん私たちの財布から税金や社会保険料が取られていきます。
山歩き日記(弘法山)

お手軽ハイキングで弘法山に行きました。小田急線の秦野駅から徒歩10分位で弘法山登山口に着きます。そこから15分位登れば浅間山、少し行くと権現山です。

権現山には展望台があり、遠くに初島が見えました。富士山や丹沢の山々も見えて、なかなか眺望がいい!

さらに20分位歩くと弘法山に着きます。このコースを歩いたのは、7月でしたが、あじさいがとてもきれいで、まさに「あじさいロード」といった趣でした。春だと桜の名所でもあります。

さらに40分位で吾妻山。ここには石碑があります。浅間山から吾妻山までは、ほとんど平坦か、少し下る道なので楽ちんです。 

そこから鶴巻温泉駅まで30分のお手軽コースでした。
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