ハント症候群について 2012/10/06 |
年ですかねえ、50才を過ぎてから肩こりはひどいし、体があちこちぐだぐだになってます。 そしてとうとう9月13日から22日まで入院してました。 ハント症候群という病気です。私も初めて聞く病名でした。 経緯 9月10日頃から左耳が痛く、耳鳴りがするようになりました。 その前の9月9日には犬吠埼までバイクで行ってました。クソ暑い中、だらだら渋滞する中を走り、さらにゲリラ豪雨に見舞われるといった状態で、疲れたのが引き金になった可能性があります。まさにバイクバカ。 その内、寝る時などに上を向くと平衡感覚がおかしくなりました。 最初は中耳炎かなと思っていていました。ガマンできないほどの痛みでもないので、水曜日に会議が予定されていたので、それを過ぎたら病院に行こうと思っていましたが、木曜から遅い夏休みの予定だったので、結局木曜日に耳鼻科のクリニックに行きました。 ところがそこで先生が見るなり、これはイカン、すぐに入院せよということになってしまいました。その場で先生が総合病院の耳鼻科部長の先生に電話して、ベッドが開いてるか確認されました。幸いベッドが開いてるということだったので、病院の地図と紹介状を書いてもらい、総合病院に行きました。 そしてまだ奥さんにも連絡が取れてない状況のまま、入院が決まってしまいました。 央総合病院で再度検査を受け、ハント症候群という判定を受けました。 最初の予定では連休明けの17日まで入院予定となりました。その後、容態が変わったので延期になって結局10日間、22日まで入院になってしまいました。 ハント症候群とは 誰でも水疱瘡は子供の頃に皆罹ったか、少なくともワクチンを打っているので体内に潜在的にウイルスを保有しています。これがなんらかの事情によって(疲れなど)免疫力が低下するとウイルスが増加し始めます。これが体に出るのが帯状疱疹と呼ばれるものであり、耳に出るものをハント症候群と呼んでいます。正式名称は耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)で、ラムゼイ・ハントは発見した医者の名前です。(水疱瘡の他にヘルペスウイルスの場合もありますが、症状はほぼ同様) 耳の表面にも出て、耳が赤く腫れるのですが、それより問題は耳の神経細胞にウイルスが入り込んで炎症を起こす方が問題になります。 耳の神経には聴覚と平衡感覚の神経と、それと顔面神経が集中しています。神経細胞にウイルスが感染すると神経が腫れるのですが、頭蓋骨の穴の大きさが一定なので神経が腫れると圧壊してしまう様です。それで様々な障害を引き起こします。入院前に経験した激しい耳鳴り、平衡感覚の狂いは聴覚と平衡感覚の神経が障害を起こしたものでした、 入院当初はまだ感染初期だったためか、私は顔面神経麻痺は症状が出ていませんでした。ところが入院して3日目になる土曜の午後には段々顔面神経麻痺の症状が出てきました。そのため点滴する薬にステロイド剤を追加して投与されることになり、入院期間が長くなってしまいました。なお症状がどの順番で出てくるかは個人差があるようです。 現在の状況 ハント症候群は完治まで数ヶ月を要するものらしいです。入院は治りを早くするために当初に点滴によって抗生物質と神経の腫れを取るためのステロイド剤を集中的に投与するためのもので、数日〜10日程度の入院期間中に治癒することはない様です。入院期間中は1日4本点滴してました。これだけで約4時間かかります。 退院後も1週間ほどステロイド剤を経口薬で服用していました。 現在の状況ですが、 ・耳の痛みや表面的な腫れ等はほぼ取れました。 ・耳の中でセミが鳴いてるような耳鳴りは相変わらず続いています。そのため高音域の聴力がかなり落ちています。 ・「地球が回る」というようなひどい平衡感覚の狂いは無くなりました。 ・問題は顔面神経麻痺ですが、これは全く改善していません。 左顔面のまぶたとか唇を強く動かすことが出来ない状態です。軽く動かすことは出来ますが、力を入れることができません。そのため唇を完全に閉じることができないので、破裂音であるパピプペポが発音できません。またオというように唇を突き出すと右にずれます。 ちょうど「ひょっとこ」顔になってしまいます。 舌も左側面の味覚がありません。 ペットボトルから飲むとボタボタこぼれます。歯を磨く時、ブクブクができません。。 まぶたも完全には閉じられないので、目が乾いてきてにじんでしまいます。目が乾くと眼球に傷が付く恐れがあるため、目薬はこまめに差す必要がありますし、寝る時は粘度の高い目軟膏を眼球に塗るように言われています。 それ以外に入院中は体温がやや高く37.2度くらいの微熱が続いた状態になっていました。現在では体温はほぼ平温に戻っています。 それから血圧がやや高く160-100くらいあります。(健康診断時は110-80くらい) かなり疲れやすい状態になっています。これはまだ下がっていません。 今後 前に同じような症状だった人はきれいになおりましたよ、と先生は言ってるんですけどね。 時間をかけてじっくり直していくほか無さそうです。とてもバイクに乗れるような状況ではありません。 とにかく耳の病気は恐いので、ちょっとでも異常を感じたら早めに医者に相談されることをお勧めします。 その後の状況(2012/10/22) 退院して1ヶ月経ちました。顔面神経麻痺の方はずいぶん良くなってきました。もうぱっと見にはわからないレベルだと思います。 あとは血圧が高いのがなかなか改善しません。医者に聞くと薬の副作用ではないというが、なにせ耳鼻科なもんで血圧は専門外らしい。気になるなら内科に行けと言われた。ああ、縦割り。 まあしばらく様子見です。 そろそろ復活しようかと画策中です。 |
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