6.狭心症だと! 2014/02/08 |
去年(2013年)の秋口のことです。 例によって夏に休みが取れず、9月になってようやく休みを取りました。 それで、時間が出来たので、気になってたことについて医者に行こうと言う気になったわけです。そう言えば去年もこんな感じで1週間入院になってしまった(ハント症候群≒帯状疱疹)、、という嫌な記憶もありましたが、まあたいしたことも無かろうと、気軽に病院に行ったのです。 気になったというのが、数年前から、朝、会社に向かっている時に、時々、胸が焼けるような痛みが走ることがありました。気管支炎かな、と思っていました。元々小児気管支炎の持病があったので、それがぶり返してきたのかと思ったのです。正直な話、肺がんだ言われたらやだなあ、という感じでした。 それで近所の、少し大きめの病院で呼吸器科を受診したのですが、問診票だけで循環器に回されてしまいました。 何故、循環器?と思いましたが、言われるがままでした。 循環器で見てもらったのですが、この病院では心電図とレントゲン程度しかなく、詳しいことはわからないが、症状からして狭心症であろうと言われてしまった。 親、血縁関係のある親族一同は高血圧とガンばっかりで、心臓病はいないはず。晴天の霹靂でした。 狭心症というのは、なんとなく心臓病という程度の認識でしたが、先生の話によると、心臓にある2本の大きな血管、冠状動脈が何らかの理由で詰まって、血流が悪くなって心筋が酸欠になるため、苦しくなる、というものらしい。 は虫類などの心臓は極めて粗雑で、心筋はスポンジのような構造になっていてそれに血液が漬かっている様な構造になっているようです。これに比べてほ乳類ではもっと強力にするために、心筋の密度が上がり、その心筋に酸素を運ぶために血管が緻密に張り巡らされているという構造になっています。そのため、どこか血管が詰まると、そこから先に血液が循環しなくなり、心筋が酸欠になったり、壊死したりします。こうなると心筋梗塞という状態になります。 心臓の血管が詰まる原因は、コレステロールで血管が細くなるという場合と、血管が痙攣を起こす場合の2種類があるらしい。この時、先生からは朝しか発症しないということから痙攣を起こすタイプだろうということでしたが、ここではこれ以上、どうしようもない。 それで大学病院を紹介してもらって、まずCT検査を受けることになった。 CTでは冠状動脈の詰まり具合は見ることが出来ます。おそらく違うだろうが、血管が痙攣を起こすタイプでは、心臓カテーテルを使う検査をしなければならず、危険性が高いので、まずはCTで様子を見ようということです。 CT検査は、まあ寝てれば良いのですが、唯一違うのが、血管造影剤なるものを静脈注射されたこと。これを入れるとかっと熱くなる感覚が全身を駆け巡るのがわかります。血液というのは案外速い速度で流れているもんだということを実感できます。まあ一瞬のことですが。 一週間ほどして結果を聞きに行くと、やはり血管の詰まりは全く無いわけではないが、痛みが出るほどではないということでした。 そうするとやはり心臓カテーテルで、痙攣するタイプの方の検査をしましょう、ということになった。 1週間後に心カテ検査ということになって、薬を処方されました。一応、念のためにということでコレステロール阻害薬と、あとは高血圧の薬を2つ処方されました。 そのうちの、たぶん高血圧の薬がどうも体に合わなかったらしく、インフルエンザ並の熱が出てしまった。それでこの薬は飲むのを止めました。 そして心カテ検査です。月曜日検査で、前日入院なんですが、日曜はお休みなので、土曜日に入院。土日は特にすることもなく、ベッドで寝てるだけ。 そして、いよいよ月曜日、心カテなんですが、前日になって看護師から、 「カテーテルは右腕から入れますが、入らない時は鼠蹊部から入れるので、毛を剃っておいてください。」 と、美容シェーバーを渡された。 出た。毛剃りだ。 「お手伝いしましょうか?」と言われたが、それは丁重にお断りして、自分でお風呂で剃りました。鼠蹊部と、腿にテープを貼って固定するので膝上を剃れと言われたので、そのようにしました。もー毛を刈られる羊さんの情けなさがよくわかる。。 そしていよいよ月曜日、検査当日になりました。 奥さんに見送られてカテーテル室に行きました。ベッドに寝かされて、胸の上あたりには造影装置でしょうか、点いてないテレビのようなものが3つ4つ取り巻くように設置されていました。もはやまな板に乗った鯉です。 右手首に鎮痛剤を注射してからカテテールを入れられました。鎮痛剤が効いているので痛みは無いのですが、ぐいぐい押されるような痛みはあります。ぐいぐいがしばらく続いてようやく冠状動脈の入り口まで到達した様です。また例の造影剤を静脈注射されて、カテーテルから薬剤を投与されました。すると、確かに朝の様に胸に痛みが走りました。左の冠状動脈に薬剤を投与すると焼けるような痛み、右の冠状動脈に投与すると動悸のような痛みが出ました。同時に痙攣が発症するタイプのようです。あとで撮像機で撮った動画を見せてもらいましたが、確かに冠状動脈が収縮を起こしています。 どうも左右同時に痙攣するタイプが疑われるので、このタイプは突然死するかもしれないから薬でしっかり予防しましょう、ということで先に処方された3種類に加えてもう一種類の薬を追加処方されました。ところがこれが体に合わなかったらしく、夜に飲んだ後、またインフルエンザの様な熱が出てしまった。検査の後、1日入院していたのですが、熱が出るというのでまた薬を変更されて、ようやく退院となりました。 右手にはプラスチックの腕輪を嵌められて、その内側にチューブが仕込んであり、空気で加圧して傷口を圧迫しているようなんですが、これが痛くて痛くて。時間後とに少しずつ空気を抜いてくれて、退院時にようやく腕輪を外してもらいました。 その後、毎日朝晩もらった薬を飲んでいますが、あまり状況は変わってません。そのため薬を変えたり、体に貼るパッチを出されたりしてます。いろいろ試してみて、どうも薬より、少し早起きして体を動かした方が良さそうです。 閉塞型と違って手術的な解決策は無いので、だましだまし付き合っていく他無さそうです。 |
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