9.ちっちゃいものクラブ3 2017/01/22 電子書籍的な |
前回、ひょんなことからiPadをゲットしたので、iPadは電子雑誌、漫画専用マシンにする、と書きました。電子書籍もモバイルの一分野であると思っています。 そもそも私、本が好きです。会社の行き帰りで読むための文庫本や新書版を必ず1、2冊カバンに入れてました。それも小説よりも歴史論的なものだったり、思想史的な内容のものが好きです。文藝春秋を学生の頃から読んでます。一時中断してましたが、いつの頃かまた読むようになりました。バイク雑誌もなんだかんだ言いながら別冊モーターサイクリスト誌は買い続け、別MC誌休刊後は事実上の後継誌である別冊Oldtimer誌を読んでいます。鉄くず系雑誌にはまってしまうと、ションベン臭い雑誌はどうも体になじまない さて、本読みの永遠の問題は本を仕舞う場所が無い、という点に尽きます。 泣く泣くBook offに売りに行ったり、古いバイク雑誌を捨てたりしてきました。文藝春秋など分厚いだけの雑誌は最悪の部類です。まああの白い背表紙が整然と本棚を埋め尽くしている光景は、現代アートの様で素晴らしものですが、なかなか家人の理解は得られない。 e-inkのことを聞いたのはもう10年以上も前のことになります。 反応は遅いので動画には適さないが、高解像度、小電力、しかも薄く軽いディバイスを実現できる技術であり、これが実現できれば、電子書籍が紙の本を凌駕できる、とそんな可能性を秘めていました。当時から本の在庫問題に悩んでいた私は、これが早く実現されることを一日千秋の思いで待っていたのでした。 しかし、ディバイスとしての電子ブックができたとしても、電子書籍となるにはまだ乗り越えるべき山がありました。それは、著者、出版社、印刷、取次、販売店と、明治以降、紙の本を作り、売る出版業界の歴史の中で培われた業界の秩序というべきものでした。関係者の誰もが業界の義理を欠くようなマネはできない、それが電子書籍を阻んでいるようでした。 このあたりが人の和で社会が成り立っている日本の弱さかと思います。 チャールズ・ダーウィンが喝破したように、『唯一生き残るのは、変化できる者である』すなわち変化することができない社会はいずれ衰退していくしかない。 しかし、さすがにアメリカは違います。やる時はやります。黒船amazonがkindleを引っ提げてやってきました。そしてそれに押されるように、国内でもSONYがReader Storeを、そして楽天が楽天ブックスを立ち上げてきました。 さて、どれにしようかな、と思い始めたのが2013年頃でした。 見たこともない端末なので、優劣もわからないし、それよりもバーチャルストアの品ぞろえの方が問題だろうということは想像できますが、どれだけの書籍がラインナップしているのか、今後拡張していくのか、まったくわかりません。一応、比較記事のようなものもチェックしましたが、どんな本が読みたいのかによって評価は変わるので、自己責任でとしか書いてない。 ではありますが、決めたのは、「文藝春秋の電子版はReader Storeで」という広告を文藝春秋で見かけたからでした。当時はReader Storeだけだったのか、amazonにもあったのかは不明ですが(現在はamazonにもある)、とりあえず読むのは文藝春秋なわけなので、SONY readerを買ってReader Storeのユーザーになったのでした。 それから毎月10日頃に文藝春秋を買い、読み終わったら何か文庫本か新書版を1冊買うという生活になったのでした。 SONY readerは快適でした。164gという軽量、半月くらいは平気でもつバッテリー。本体メモリーの容量は限界がありますが(増設可能だったと思う)、読んだら消してもパソコンおよびストア側には購入履歴が残っているので、いつでも戻せます。 さてそんなReader Store生活ですが、不満もありました。 SONY readerでは雑誌系は読めないのでした。なにせ白黒2階調なので、写真の表示ができないし、処理速度も遅い、という事情もあるようです。パソコンでは読めますが、ブラウザ限定なので、オンラインでしか読めないし、またパソコンの横置き画面は雑誌を読むには向いてない。拡大も2段階しかできない。タブレット用のアプリはあるのですが、windows用は無いようです。(まあこれもiPadを手に入れてしまったので、かなり解消されたのですが。) 他のサイトはどうだろうと思ったら、amazon kindleはPC用リーダーアプリがあり、オフラインでも読める。honto!でも可能らしい。 それでHPのWindowsタブレットを買って、雑誌と漫画はこっちで読むことにしました。この時点でiPadなどの純粋なタブレットを選ばなかったのは、モバイルにはキーボードが必須であるという思想信条によります(モバイルの伝道師 参照)。 それがiPhoneの機種変更のオマケでiPadが手に入ったら、iPadの方が便利だと思いました。やっぱりwindowsパッドの画面をガバっと外すのはなかなか勇気がいります。最初っから縦置き画面のiPadの方が便利なのでした。 電子書籍では決済も重要なポイントです。 Reader Storeではクレジットカードも使えますが、クレジットを登録するのが嫌だったので、Net chashという電子マネーを使っていました。コンビニで購入して、16桁の番号が書いたチケットを入手するものです。 ところがこいつは残金の計算は自分でやらなければならない、というめんどくささがあります。 ところが、kindleではau walletなるものが使えるらしい。auユーザで、ポイントが使えるとなるとそれを使わない手は無い。なにしろauユーザーになってこの方、ポイントは機種変更の時にしか使ったことがない。さらにau walletでは残金はアプリで見ることができるので、残金計算をしなくて済む。これは便利、というか、Net Chashが原始的過ぎ。 これをReader Storeで使えないかと思ったのですが、拒否られた。マスターカードなのに。 この際、モノクロのリーダーもkindleにしてやろうかと思った。 番外編:テザリング 今回のiPhone7 plusへの機種変更でテザリングオプションを付けてみました。月額500円アップだそうです。 外では自力でネットワーク接続できないwindowsタブレット様に契約したものです。 iPhoneとwindowsタブレットの間は、wi-fi、bluetooth、USB-Lightningケーブルでつなぐ方法がありますが、とりあえず手軽なwi-fiで。 iPhoneで「インターネット共有」をONにすると、接続用のパスワードを表示します。windowsの無線LANからは「iPhone」という基地局が見えているので、そのパスワードを打ち込めば、接続完了。 時間が無かったので、まだちょっとwebを見る程度なので真価はわかりませんが、とりあえず、どこでもネットに接続できるようにはないました、が、iPadが自力で接続できるので、うれしさも中くらい、です。 |
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