ホーム | アプリケーション | Tips | ダウンロード | プログラム | コラム

CBアプリ工房


ヒント [ 1 | 2

Borland C++ Builder 技術的なヒント集 1

更新 : 2010/06/20



このページには今まで C++ Builder でアプリケーションを作成してきて、便利だと思った機能やユーザーに優しいなど、これから作成する方の技術的なヒントになりそうな機能を載せてみようと思っています。

アプリケーションから抜粋した、コードの断片(前後の解説が大変なので、ソースコードは記述していません)ですので、限定的な動きです。そのためエラー処理など、汎用的な対処はなされていません。
こんなふうにするのもいいなあ、というヒントになれば、と思います。動きだけでも、参考にしてみてください。

注意:
便利な機能だからといって、アプリケーションを作るたびにすべて追加しようなどとは思わないでください。最小限必要な機能だけをコーディングするのがシンプルで良いです。

※実行ファイルは、拙作 WinUPX で圧縮されています。起動しないなどの不具合があれば、ご連絡ください。


01. 履歴機能の付いた ComboBox   
Download
画像ビューアなどで開いたファイルの履歴を保持して使うと便利です。
ファイルを開くとパス付きでファイル名が ComboBox に入力されます。ダブった項目はひとつにまとめられ、終了時 ini ファイルに保存しておきます。履歴の数が 3 を超えると古い項目から削除されていきます。この辺はオプションなどでユーザーに設定してもらうようにしておくとよいでしょう。

02. コマンドプロンプトの結果を Form に表示   
Download
コマンドプロンプトで処理された結果を取得して Form に表示するとユーザーに優しいアプリケーションになります。MS-DOS での処理も Windows と同じように扱えるので、ユーザーにメッセージを送る機会が増え、非常に使いやすくなります。
エラー行があれば強調表示してユーザーに知らせています。

03. 矩形エリアを自動的にキャプチャー   
Download
画面のキャプチャーが簡単にできるソフトは、マニュアル作りなどで重宝します。
そこでぜひ追加したいのが、マウス指定で矩形を切り取ってくる機能です。必要な部分だけがキャプチャーできるので、後で加工する手間が省けます。それから、指定エリアを自動的(今回は F6 を押下)に切り取ってくれると大変助かります。保存する機能などもあるともいいかもしれません。

04. アプリ実行中のコンポーネント移動とサイズ変更  
Download
必要があるかないかはともかく、実行中にコンポーネントが移動できたり、サイズが変えられると GUI がカスタマイズできます。アプリケーションの種類によっては、面白い効果が得られるかもしれません。ひとつの例ということでみてください。

05. 長いフォルダパスを省略して表示   
Download
検索やファイル読み込みなど、途中経過としてパス付きファイル名を表示したいとき、長いパスだと表示しきれないで切れてしまい、ファイル名が分かりません。かと言ってパスが付いてないと、それも困る。そこで中庸をとって、フォルダを省略させて表示します。結構使えますので、関数でも用意しておくといいでしょう。

06. 表示しきれない画像を掴んで画面中央に移動   
Download
Form に表示しきれない画像を見るとき、スクロールバーで移動させるのが一般的な方法です。でも、インターネットの地図ソフトなどにある、画像を掴んで移動させる方法は、希望の位置を画面中央に持って来られるので使いかってがよいです。ズームアップした大きな画像を見るときなどに、効果を発揮します。

07. OpenPictureDialog に読み込める画像形式を拡張する
Download
OpenPictureDialog にはプレビューがあるので、画像ファイルを開くとき確認ができます。デフォルトでいくつか画像形式が設定されていて、そこそこ使えます。ただ、他の画像形式を開きたいとき、拡張子を追加するだけではプレビューされません。
プレビューも含め拡張させていければ、使い道が広がります。 ここでは ping 形式を追加しています。

08. ユーザーに進捗状況を示す
Download
パソコン内のファイルをチェックしたりする場合、処理時間が大変長くかかります。このような場面では、ユーザーに安心してもらう工夫が大切です。普通、進捗状況を示すことで多少目的が達せられます。
ここではテキストファイルをチェックしていますが、キャンセルすると、もたつかず即停止することが必要です。こうした ProgressBar を使ったダイアログをひとつ用意しておくと、使い回しができるので便利です。

09. 右コンテキストメニューを使う
Download
ファイルを処理するソフトを作る場合、デスクトップにショートカットを作って、ユーザーにアクセスしてもらうのはいい方法です。でも Explorer で操作する時はどうでしょう。いちいちデスクトップを表示するのは、少し面倒です。
そこで必要になるのが、SendTo などのある右コンテキストメニューの使い方です。独自にメニューを追加したり削除したりする機能を追加しておけば、使用感も高まり、ユーザーにも優しくなります。 

10. 起動時からのマウス状況を把握
Download
マウスで何処がクリックされたのか、何回クリックされたのか、あるいはどのキーが押下されたのか、など、各アプリケーションに関係なく調査したい場合があります。また、何らかの記録ログなどを取る時も、アプリケーション間を横断した処理が必要になります。
ここでは、ユーザーが何回クリックしたのかを調査しています。

11. 画面上のどこからでも色を取ってくる
Download
インターネットを見ていると、綺麗な色に目が止まります。アプリケーションで同じ色が使いたい、参考にしたい、と思うことがあります。どうしたら調べられるのか? 「10. 起動時からのマウス状況を把握」 と同じようにアプリケーションから飛び出した処理が必要になります。
ドラッグを始めたボックスに色を取り込んでいます。インターネットで使われる "#RRGGBB" 形式のカラーコードで表現されます。

12. いろいろな Dialog を好きな位置に表示させる
Download
OpenDialog, PrintDialog など通常、画面の中央に表示するようにしておけば用は足ります。しかしアプリケーションによっては、位置を変える必要がでてくることもままあります。特にクリックした位置に表示したい、常にアプリケーション画面の中央に位置させる、などがあります。
自由な位置に表示できるようにしておけば、ユーザーの希望に沿えるでしょう。
ここでは、FontDialog をアプリケーション画面の中央に位置させています。

13. StringGrid のデータをエクセルファイルで保存
Download
StringGrid のデータを Excel ファイルにするには、テキストファイルや csv ファイルで一度保存して Excel で開き・・・などの手間が掛かります(現在のバージョンではもっと簡単になったのでしょうか?)。
そこでユーザーに手間をかけさせないように、StringGrid から直接 Excel ファイルに保存できるようにしておきます。これでアプリケーションの使いかってが良くなり便利さが増します。

14. 実数値の入力を工夫する
Download
実験結果などでは実数を扱うケースが多いです。画像ソフトの拡大縮小倍率などでも実数が出てきます。直接キー入力できたり、CSpinEdit や UpDown コンポーネントのようにボタンをクリックして入力できると便利でしょう。
ユーザーに面倒をかけず、簡単に実数を入力してもらえる工夫は大切なことです。
サンプルでは、実数と整数を切り替えて、入力できるようになっています(キー入力は、リターンで確定)。簡単なコードで実現できますので、ひとつ作っておくことをお勧めします。後々、役に立ちますよ。



[ ホーム | ページトップ | 次へ | ブック | リンク | サイトマップ ]
Copyright(c) 2003 Shibu All rights reserved.