今学期は専門を2科目を受講しました。 |
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ISE 515 Engineering
Project Management |
ビジネス雑誌やニュースを見ていても、プロジェクトマネジメントという手法・スキルの重要性が、日本国内でも認知されてきたように思います。経営にはよりスピードが求められるようになり、多様化する顧客ニーズに確実に迅速に対応するために、部門横断的なプロジェクトチームによる取り組みが常識となってきています。さらに昨今では、プロジェクトの難易度自体が高度化し、時間や予算の制約もより厳しくなる中で、確実に目的を達成するためにプロジェクトマネジメントの手法を導入することが必要となりつつあます。
本講義では、プロジェクトマネジメントに必要な知識・スキルを身に着けることを目的とし、方法論やツールを学んだ後に、実際にチーム単位でプロジェクトワークに取り組みました。
Guide to the Project Management Body of Knowledge は、アメリカではプロジェクトマネージャーのバイブル的存在であるようです。
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"Successful Project Management",
3rd Editionby Milton RosenauPublisher: Wiley,
John & Sons, Incorporated
ISBN: 0471293040 |
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"Guide
to the Project Management Body of Knowledge"Publisher:
Project Management Institute
ISBN: 193069945X |
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ISE
561 Economic Analysis of Engineering Projects |
本講義では金融工学の基礎を学びました。Dr. Sheldon Ross
という先生がUC Berkeleyから引き抜かれ、今学期からUSCで授業をすることになりました。金融工学界ではかなり名前の通った先生だそうです。
最初に、株価やオプションを通じて、Pricing(価格理論)を学びました。複数の投資パターンが存在する場合、それぞれの投資から得られる利益は同一であるという経済学の定理(Arbitrage
Theorem)を用いて、鞘(Arbitrage)が存在しないように裁定価格が決まるというものです。
さらに価格変動モデルとして、幾何ブラウン運動と二項分布モデルについて取り組みました。中心極限定理を用いて価格変動を確率過程として捉えることにより、対数正規分布に落とし込むことができ、その結果として確率計算が可能となります。Arbitrage
Theoremをリスク中立(Risk Neutral)の過程へと応用することにより、不確定性を考慮した将来の価格ついても予測することができます。
また、本講義では動的プログラミング(Dynamic Programming)も扱いました。Dynamic Programmingとは、複雑な最適化問題を比較的単純なアルゴリズムの置き換えることにより、繰り返し計算によって解を導く手法です。
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"An Elementary Introduction to Mathematical
Finance"by Sheldon RossPublisher: Cambridge
University Press
ISBN: 0521814294 |