このページは、「オムツに関する調査」の回答をしていただいた方のみに公開していましたが、2001/9/7に一般公開に切り替えました。

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（ご参考）オムツに関する環境負荷算出（LCA）の暫定結果

皆様、「オムツに関する調査」にご協力いただきありがとうございました。今回の調査は、紙オムツと布オムツのLCA比較のために必要なデータに関して調査させていただきました。両者の比較は、考えるべき項目が多く、皆様に多くの負担をかけてしまいました。ご回答に感謝致します。

さて、皆さんにアンケートする前に、暫定的に紙オムツと布オムツのLCA比較を行った結果をお知らせします。この結果をご覧になって、「オムツに関する調査」の修正が必要だな〜と思われる方は、修正していただけると助かります。

図１にいきなりですが結果の図を示します。これは、２３ヶ月までの全ての環境負荷を合計した結果ですが、布オムツの方が紙オムツに比べて若干悪い傾向があることが分かります。（この程度の差しかないと、布オムツが紙オムツよりもわるいとははっきり言えません）

図１　紙オムツと布オムツのLCA比較結果　（23ヶ月までの合計：暫定版）
（数字が多いほうが環境に悪い：単位＝日本全体の一年間の環境負荷）

さて、どこが影響しているのかを見てみましょう。次の図２は、環境負荷の要素ごとに、紙オムツのLCAの結果から布オムツの結果を引いたものです。つまり、右に行くほど紙オムツが悪く、左にいくほど布オムツが悪くなります。
すると、水消費と水質汚濁物質の窒素以外はほとんど同じような値になっていることが分かります。

水消費は、布オムツを洗うときに使う上水が圧倒的におおいです。
また水質汚濁物質の窒素は、「幼児の尿」、つまりおしっこをそのまま放流することが影響を与えていることが分かりました。

図２　環境負荷ごとに、紙オムツから布オムツを引いた値

金額的には、布オムツの方が紙オムツよりも若干安くなります。図３に結果を示します。ちなみに、どういった範囲を考えているのかを図４に図示しておきますのでご参考になさってください。

図３　布オムツと紙オムツのコスト比較（23ヶ月までの合計：単位＝円）

図４　布オムツと紙オムツの考えている範囲（ライフサイクルフロー）

以上がLCAの暫定結果の抜粋ですが、実はこれらの結果はまだまだ見直しが必要です。特に使っている仮定がまだしっかりしていないため、皆さんの回答が必要になってくるわけです。
計算に必要なデータで、重要なものを次の表１に示します。番号が上にあるほど重要なデータです。

表１をみていただいて、おかしいぞ！と思われる場合はメールをいただけたら嬉しいです。
あるいは、皆さんからいただいたデータを修正して再回答していただけるとさらに嬉しいです。
もっと嬉しいのは、皆さんの周りの方にアンケートを紹介していただくかしてデータ収集にご協力いただければな・・・・

と、都合のいいことばっかりお願いしてすいません。おもしろそうだな、と思われる方だけで結構ですのでよろしくお願いします。

現在いただいているものとしては、オムツカバーの値段が高すぎる、というものと、紙オムツの値段もやっぱり高いかな〜と言うものです。ちなみに、今の計算は布オムツを洗う時にお湯を使わないと仮定していますが、その手の雑誌を見るとお湯で洗う場合があると書いてあり、もしその割合が多ければこの影響は無視できなくなります。

表１　LCAに使ったデータ(上にあるほど重要：番号が飛んでいるのは関係ないものを飛ばしているため）

ご検討をお願いします。
ちなみに下の表２は私が住んでいる千葉地方で2件のお店をしらべた紙オムツ値段です。ご参考まで。

表２　千葉市緑区土気町の紙オムツ値段一覧（2001年7月時点）

以上

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