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熱く燃え、あっという間の4ヶ月。
秋風が吹いて魂の抜け殻を奮い起こしての10月。
何とか我に返り、来年の6月までの充電期間、皆さんはどのようにお過ごしですか?
海に管理釣り場にと思い思いに過ごされていると思います。
私の場合のオフシーズンは、鮎への思いを維持する為の鮎釣具の製作と、蕎麦打ちです。
釣った魚を美味しく食べて供養するために薫製にも挑戦してます。


      ○薫製(ニジマス)
      ○蕎麦打ち(常陸秋蕎麦)へ
      ○ハロウィンかぼちゃ
      〇手揉み茶に挑戦
      ○手作りコンニャク

 

(1)タカスポ(曳舟

入れ掛りを夢見て、タカスポ(曳舟)を作ってみましょう。
時間があったら通い筒やタモも作ってみたいと思います。

菊池さん所蔵 鈴木さん所蔵 かつての私の自作品

製作工程

1、切り出し(11/27)

竹を伐採して、適当な長さに切ります。
標準は50センチぐらいですが、蓋の構造によって長さが変わります。
斜めにカットする場合と桐の蓋をつける場合とがあります
2、荒削り(11/28)

鉈で皮をむいて荒削りをします。
削りすぎて薄くなり過ぎないように注意します。
節の所はささくれ易いので注意しましょう。
3、表面の荒仕上げ(12/1)

カンナで平らに削り、でこぼこを取ります。
この後ナイフやガラスで平らにします。
紙やすりの仕上げは穴あけが済んでからにします。
4、入り口の加工(12/12)

鮎を入れる穴の加工をします。
今回はバネ式と竹のスノコ式(正式名称が判りません)の二通りを作ってみましょう。
表の表皮を薄く剥いでから、裏側からのみで削ります。(12/30)
このときに力を入れすぎて一本でも折ってしまったらお終いです。
慎重に少しずつ削りましょう。
まずはスノコ式の完成です。(12/31)
ここを先に作っておかないと、他がすべて完成した後にここで失敗するとがっかりします。
バネの強さは裏から少しずつ削って調整します。
5、穴あけ(1/13)

水通しを良くする為に、ドリルを使って穴をあけます。
底にも穴が有った方が水通しは良いのですが、下半分は移動するときに水を保持する為に穴はあけません。
ドリルで穴を空けた後に、廻し挽き鋸を使って穴を繋ぎます。
その後に切り出しナイフで形を整えます。

穴は上半分にのみ空けて、下半分には空けません。
移動するときに水が保持できなくなります。
あまり穴を空けすぎると割れの原因になります。
6、蓋の加工(1/14)

桐の木を加工して蓋を作ります。
一つは砲弾型に加工し、紐を通す穴をあけます。
もう一つは斜めの蓋にします。
7、底の加工(1/27)

底にも桐の木のガードを付けます。
ぶら下げて川原に置いた時に、底の節を痛めないために。
まだ荒削りで表面は粗いです。
8、表面の仕上げ(5/4)

サンダーをかけて全体を滑らかに仕上げます。
最後にトクサで磨きましょう。
9,焼き目(1年後の5月5日)

暫く中断して放っておいたので、カビが生えてしまいました。
表面だけでなくかなり深く入ってしまいましたので、仕方なく
ガスバーナーで炙って焦げ目を付けます。
10、文字入れ(5月10日)

好きな文字や絵を入れましょう。
今年(H15年)川で逢った人のには竜の絵が入っていました。
私は気に入っている「鬼手仏心」と文字を入れてみます。
11、塗装(5月20日)

カシュウのネオクリヤーを何回も塗っては紙ヤスリを掛けて、最後に
ウレタンで仕上げます。

12、完成(6月10日)

蓋をつけて完成です。
浅瀬をガラガラと曳くにはちょっと勿体ない。

(2)さで(タモ)

キャッチングを失敗しないように尺三寸のさでを作りましょう。
久慈川流のリール竿の取り込みには八寸くらいの小さなさでを使います。これも作ってみましょう。

榧の木で作れれば最高なのですが、残念ながら私が歩いた中では手頃なのがありませんでした。
山の木は持ち主がいます。皆さんも盗伐はしないように気をつけましょう。

あまり自由な時間がとれませんので、解禁までに間に合うかどうか?

制作行程

1、切り出し

家の近所の山を歩いてみましたが良いのがありませんでしたので、かねてからキノコ採りの時に狙いを付けて置いたモミの木を、山主の承諾を得て切り出してきました。
太いのは加工が大変なので、細めのモミにしました。
三個作れそうなので、引き抜き用と久慈川流ともう一つはヤマメ用に作ってみようと思います。(完成するかどうか?ヤマメ用は解禁には無理かも)
2、荒削り・成形

荒くおおよその形に仕上げます。
輪の縁になる部分はここで形を整えておかないと、後で困ります。
私は太い針金の輪に、ゴムで縛っておきます。
3、整形

ここで最終の形に仕上げます。
太い柄は削って好みの太さにします。
今回はここまで時間が掛かりすぎてしましましたので、ヒビが入ってしましました。
4、枠の合わせ目

枠を斜めに削って合わせます。
ピタッと合わせるのが難しいのですが、平ヤスリかガラスに紙ヤスリを貼って平らにして合わせます。
ただいま製作中 5、塗装
ただいま製作中 6、籐巻き
ただいま製作中 7、網付け

いろいろとやる事が増えてなかなか進みません。
まあ、慌てないで仕上げましょう。
いつも最後にあせって、失敗をしていますので。


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