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解説: TIniFile オブジェクトは、Windows 3.x で使われる INI ファイルの保存と読み出しを行います。ファイルの内容は、アプリケーションの情報および設定などいろいろです。 Windows 95 以降レジストリが使われるようになりましたが、レジストリにゴミを貯めたくない、手軽に設定ファイルを用意したいなどで INI ファイルはいまだによく使われています。 動きを知るには、レジストリ(TRegistry、TRegIniFile)と比較して、保存や読み出しをすると分かりやすいので、ぜひ試してみてください。 使用例: 今回の例は、アプリケーションの終了時に Form の位置(Left、Top)を記録する、というものです。通常はフォームの大きさもいっしょに記録することが多いので、コードを追加してみるといいでしょう。 Form 以外にコンポーネントは必要ありません。 OnCloseQuery で Form1 の現在位置を記録します。 INI ファイルは、アプリケーションのフォルダにプロジェクト名で保存しておきます。 IniFile やレジストリのテクニックはフリーソフトなどを作成する場合、必要になることが多いです。 その他様々な情報を記録させるなどして、慣れておくといいでしょう。 #include <IniFiles.hpp> //追加 //------------------------------------------------------------------- void __fastcall TForm1::FormCloseQuery(TObject *Sender, bool &CanClose) { // アプリケーションのフォルダに格納 TIniFile *ini = new TIniFile(ChangeFileExt(Application->ExeName, ".ini")); // INI ファイルにフォームの位置を保存 ini->WriteInteger("Window", "Left", Left); ini->WriteInteger("Window", "Top" , Top); // 開放 delete ini; } //------------------------------------------------------------------- |