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解説: TRegistry オブジェクトを使うとアプリケーションで Windows 9x系 および NT系 のシステムレジストリへのアクセスが容易に行えます。 レジストリに保存してある、アプリケーションの情報や諸々の設定などを必要に応じて呼び出す場合、逆に新しい情報をレジストリに保存したい場合などに利用すると便利です。 レジストリにゴミを貯めたくない、あるいはもっと手軽に設定ファイルを準備したいなどでは、TIniFile オブジェクトを使うことも多いです。 TIniFile とTRegistry の使用方法は、比較しながら覚えると分かりやすいと思います。 使用例: 今回の例は、アプリケーションを起動して Form の位置(Left、Top)を記録する、というものです。通常大きさなどもいっしょに記録しますので、コードを追加してみるといいでしょう。 Form 以外にコンポーネントは必要ありません。 OnCloseQuery で Form1 の現在位置を記録します。 レジストリのテクニックは IniFile 同様フリーソフトなどを作成する場合、必要になることが多々あります。その他の様々な情報を記録させるなどして慣れておくと後で役立つと思います。 //レジストリを扱うためにインクルード #include <Registry.hpp> //追加 //------------------------------------------------------------------- void __fastcall TForm1::FormCloseQuery(TObject *Sender, bool &CanClose) { //TRegistryを生成 TRegistry *reg = new TRegistry(); //レジストリにフォームの位置を保存 reg->OpenKey("software\\test\\Window", true); //レジストリ変数に書き込む reg->WriteInteger("Left", Left); reg->WriteInteger("Top", Top); delete reg; } //------------------------------------------------------------------- |