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[全曲試聴可]カルミナ・ブラーナ 作曲:カール・オルフ
中世に作られた詩篇にドイツの現代作曲家カール・オルフが曲を付けたもので、特に冒頭の「♪おお、運命の女神よ(O Fortuna)」は 多くのテレビ番組やCMなどで使われ誰もが知っている曲である。映画では「エクスカリバー」や「ドアーズ」でも使われ、トランス・ミュージックなどでもフューチャーされポピュラーな曲となっている。聞き覚えはあるが、曲名までは知らないという典型的な曲でもある。
ピアノ協奏曲2番 作曲:ラフマニノフ
「ラフマニノフ」といえば「ピアノ協奏曲第2番(♪第1楽章)」と言われるほど名高い作品で、デビッド・リーン監督の「逢びき」で効果的に使われていた。ジョーン・フォンティン主演の「旅愁」でも使われている。また、協奏曲第3番(♪第3楽章)は難曲でピアニストの技量が試される曲で、ジェフリー・ラッシュが精神を病んだピアニストを演じ第69回アカデミー主演男優賞を受賞した「シャイン」でも使われていた。
ピアノ協奏曲21番 作曲:モーツァルト
かなわぬ恋をあつかった映画とピアノ協奏曲のもう一つの組み合わせ。特に「♪第2楽章」はスウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」(原題Elvira Madigan)で使われよく知られるようになった。映画は軍人とサーカス芸人との許されぬ恋を描いており実話が元になっている。
[全曲試聴可]ワルキューレの騎行 作曲:ワグナー
フランシス・フォード・コッポラ監督の「地獄の黙示録」で、第1騎兵師団がベトコンの村を攻撃するときに拡声器から流されていた曲がこの「♪ワルキューレの騎行」で、この映画で一躍有名になった。もともとは「ニーベルングの指輪」という上演に4夜もかかる壮大な歌劇の2夜目に使われている曲である。ワルキューレとは北欧神話の主神オーディンの娘たちで勇敢な戦士でもある。テレビなどでもよく聞くクラシック曲のひとつ。
[全曲試聴可]弦楽のためのアダージョ 作曲:サミュエル・バーバー
「♪弦楽のためのアダージョ」は「地獄の黙示録」と同じベトナム戦争を題材にした「プラトーン」で使われよく知られるようになった。勇ましい「ワルキューレの騎行」とは対称的に静かでもの悲しい曲である。実際、この曲はアメリカでは追悼曲として葬式の際にかけられることが多いという。バーバーは20世紀のアメリカの作曲家で、1981年に亡くなった際にはやはりこの曲が流されたそうだ。
ピアノ曲色々 作曲:エリック・サティ
エリック・サティは環境音楽の先駆となる家具音楽なるものを発想した前衛作曲家。観客席でかしこまって聞く音楽ではなく、会話などを楽しみながら聴くための音楽を多く作曲した。そのため彼の作品はBGMに最適で映画、テレビ、CMなどによく使われている。特に「♪3つのジムノペディ第1曲」,「♪6つのグノシエンヌ第1曲」,「♪ジュ・デ・ヴ(あなたがほしい)」などは癒し系のコピュレーションアルバムによく取り上げられ誰もが耳にしたことがある曲である。
[全曲試聴可]トッカータとフーガ他 作曲:J・S・バッハ
バッハは多くの映画、TVドラマ、CMに使われている。「♪トッカートとフーガ」は衝撃的な場面などでよく使われる。「♪主よ、人の望みの喜びよ」というカンタータもよく知られている。「♪無伴奏チェロ組曲第1番ト長調」はヨーヨーマがチェロを弾くサントリーのCMが思い出される曲。「♪G線上のアリア」は今更説明するまでもなく有名である。カンタータ「♪狩りはわが悦び」や「♪管弦楽組曲第2番ロ短調」、「♪無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番第3曲ガヴォット」などもよく聞く曲である。
弦楽四重奏曲「皇帝」第2楽章 作曲:ハイドン
弦楽四重奏曲「皇帝(♪第2楽章)」は聞き覚えがある曲だと思う。実はこの曲に歌詞を付けたものが現在のドイツ国歌にほかならない。歌詞は3番まで作られ、ナチス時代には1番の「領土の主張」を歌ったものが国歌として使用されていた。当然であるがナチスドイツが出てくる戦争映画でドイツ兵が歌っている国歌は1番である。現在はさすがに近隣諸国への配慮からか「統一と正義と自由」を歌った3番が使われている。ちなみに、2番は「酒と女の自慢」である。他に眠気を覚ます「♪交響曲第94番(驚愕)第2楽章」、眠気を誘う(?)「♪交響曲第101番(時計)第2楽章」などの作品も収録されている。
ハレルヤ・コーラス他 作曲:ヘンデル
バッハ、ハイドンとくればヘンデルも登場させないわけには行かないのでまとめて紹介します。「♪水上の音楽」や「♪王宮の花火の音楽」はこの時代の王室が登場する映画や皇室もののTV番組でよく使われている。歌劇「セルセ」の「♪ラルゴ」もTVやCMなどでよく使われている。表彰式の時に流れるあの曲もヘンデルの作品で、オラトリオ「マカベウスのユダ」の「♪見よ、勇者は帰る」が正式な曲名である。有名なオラトリオ「メサイヤ」の「♪ハレルヤ・コーラス」は多くの映画のクライマックス・シーンで何かとよく使われている。
ある晴れた日に他 作曲:プッチーニ
ベルディと並ぶイタリアを代表するオペラ作曲家であるプッチーニの作品の中でよく知られている3曲を紹介します。歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「♪私のお父さん」は、「眺めのいい部屋」など多くの映画で使われている。日本を舞台にしている歌劇「蝶々夫人」より「♪ある晴れた日に」も、「危険な情事」などの映画に使われている。歌劇「トゥランドット」より「♪誰も寝てはならぬ」は、「イーストウックの魔女たち」などの映画に使われている。3曲とも有名であるためCMにもしょっちゅう使われている。
ダッタン人の踊り 作曲:ボロディン
ロシアの化学教授でもあったボロディンの歌劇「イゴール公」よりの劇中曲「♪ダッタン人の踊り」は、エキゾチックで美しい旋律が特徴である。MGMのミュージカル映画「キスメット」で現代風にアレンジされて使われ、新たに「♪ストレンジャー・イン・パラダイス」のタイトル名を付け、後にトニー・ベネットが歌ってミリオンセラーとなった。日本でも人気のサラ・ブライトマンの最新作「ハレム」でもこの「♪ストレンジャー・イン・パラダイス 」はカバーされている。また、左のCDに併録されているリムスキー=コルサコフの歌劇「シェエラザード」第3曲「♪若き王子と王女」もよく知られている。
弦楽五重奏曲ホ長調・第3楽章 作曲:ボッケリーニ
この曲は「♪ボッケリーニのメヌエット」として多くの人に親しまれており映画、TV、CMなどでよく聞くことができる。ボッケリーニは多くの作品を残しているが、一般の人でも知っている曲はこの曲ぐらいで、もしこの曲がなければ音楽史に名前が残っている程度の知名度しかなかったのではないかと思われる。
歌劇「タイス」より瞑想曲 作曲:マスネ
この曲は「♪タイスの瞑想曲」として多くの人に親しまれており映画、TV、CMなどでよく聞くことができる。マスネは多くの作品を残しているが、一般の人でも知っている曲はこの曲ぐらいで、もしこの曲がなければ音楽史に名前が残っている程度の知名度しかなかったのではないかと思われる。(おや、なんか前にも書いたような;)。