最近呑んだ吟醸酒について
   
      

2002年4−6月分                     

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  これからの話は消費者(飲み手)という立場で書いていきます。評論家や蔵元、酒屋の立場では見ていません。また、音楽とか味覚とかいう物は大変抽象的で表現が難しいのですが、平易に書きたいと思います。 よく、食べ物店の紹介記事で絶賛している物を食べると、首を傾げたくなる時が多々ありますし、テレビでリポーターが口に入れたとたん「うまい」と発言しているウソ等はここでは、しないように心がけています。
 

   ◆月に一度の例会とイレギラーで飲んだ吟醸酒について、ズバリ、どういう酒か皆様への判断基準を書きます。 
 A;味、B;香り、C;コストパフォーマンス、D;総合評価を、各5点評価(5;最上 4;良 3;まあまあ 2;まだまだ 1;評価外)で表します。 総合評価3−(マイナス)以下ではもう一度買うかと言えば、考えてしまうレベル。2ではタダで贈られても困ってしまうレベル。 
 私の独断と偏見なしで評価し、E;寸評も入れます。なお、会での評価も、判断基準の参考にしています。また、評価はこの日に飲んだ吟醸酒の味で、次回も酒の性格上、ロットや時間が変れば同じとは言切れませんが、傾向としては、間違ってはいないと思います。

 >>ここで飲まれている吟醸酒の購入元をお知りになりたい方は、メールをいただければ、早い時期(忘れない内)なら、販売店をご紹介いたします。<<
 


2002年6月29日(土)

 

1.三和酒造(静岡県清水市) 特別本醸造 「臥龍梅(がりゅうばい)」  しぼりたて生原酒
原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】18〜19度  【日本酒度】+2 【酸度】1.7  1.8L  \2,300(税別)
 A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4
E寸評; ネーミングの良さにつられて購入。広重の名所江戸百景に描かれた亀戸梅屋敷”臥龍梅”、龍が地を這う様な形の梅で有名であったが今はない。それを飲む。 何の何の素敵でしたよ。料理を選ばず、自己を主張せず、酒の席を盛り上げる。普段の晩酌酒としては贅沢か。

 

 

2.廣木酒造本店(福島県会津坂下町) 特別本醸造 「飛露喜(ひろき)」 生詰
原料米;− 精米歩合;−%   【アルコール分】16〜17度   1.8L  @2,100(税別)
 A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4
E寸評;今、飛露喜は人気急上昇中のホープです。 この酒も当たりです。普段飲む酒で見ればこれ以上の酒はないでしょう。飲み屋さんで出されたら、オーナーに一目置く事になるでしょう。

 

 

3.清水酒造(埼玉県騎西町) 純米 生原酒  「亀甲 花菱」  無濾過中取り
原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】17〜18度    1.8L  \2,500(税別)
 A;味4、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評;純米独特のホンワリ感があり、この酒も臥龍梅、飛露喜と並んで飲みやすいお酒の一つです。この三本に共通した特徴として、品性豊かで雑味が無く爽やか。晩酌酒や、料理と合わせてワイワイ飲むのに最適。

 

 

4.神沢川酒造(静岡県由比町) 純米吟醸 「正雪 山影純悦」 生酒
原料米;山田錦  精米歩合;50%  【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+3 【酸度】1.3   1.8L @3,360(税込)
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評; 山田錦の旨さを上手く引き出して吟醸酒に仕上げている。蔵元としては手慣れたものでしょう。今更感想を挟む余地がないくらい正雪の山田錦です。品性豊かで爽やか、酒の旨さを充分に感じながら安心してお付き合いが出来る美女です。

 

 

 

5.大澤酒造(長野県望月町) 純米吟醸  「明鏡止水」  生酒
原料米;−、 精米歩合;−%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+2 【酸度】1.6   1.8L \2,755(税込)
 A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;この蔵元の酒を飲むたびに思うのは、そのランクの平均的な価格より何時も低いのです。平たく言えば”安い”。この酒も正雪 山影純悦とそっくりな酒質です。蛇の目のぐい飲み二つで飲み比べていますが、この二つの差が分からなくなるぐらい良く似ています。双子の姉妹のようです。造りも産まれも産婆さんも違うのに不思議なくらいです。原料米も精米歩合も分かりませんが、山田錦50%でしょう。間違っていたら山田錦に負けない造りのすばらしさにまた感動となります。

 

 

6.月の輪酒造店(岩手県紫波町) 純米吟醸 「月の輪」 
原料米;− 精米歩合;−%   【アルコール分】17〜17.9度   720ml  会員持ち込み酒
 A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス会員持ち込み酒、D;総合評価 4
E寸評; 適度な酒の色艶、遠慮がちな香り、柔らかい口当たり。名前からすると熊の様にゴツイのかと思ったら品性豊かでまろやかです。酸味がきつく若さが出たが、芯はきついがおっとり娘です。どんな肴にも合うでしょう。

 

 

 

7.森喜酒造場(三重県上野市) 特別純米酒  「英(はなぶさ)」  無濾過あらばしり生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】17.3度  【日本酒度】+7 【酸度】1.5  720ml 会員持ち込み酒
 A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス会員持ち込み酒、D;総合評価 4
E寸評;上槽日14年4月29日。先月飲んだ1年物でなく今年の物です。 程良く日本酒の色づけされた中から酒の香りが上がってきます。辛口淡麗、酸味が口中に残りますがイヤなものではありません。何の料理にも合います。やはり若い娘ッ子は生きがイイ!

 

8.藤崎ハ兵衛商店(埼玉県寄居町) 白扇 「大吟醸」 今年の全国新酒鑑評会出品酒
原料米;− 精米歩合;−%   【アルコール分】16〜17度   720ml  @1,553(税別)
 A;味3+、B;香り3+、C;コストパフォーマンス3、D;総合評価3+
E寸評;鑑評会受賞酒ではなく出品酒。酒質も薄っぺらで鑑評会酒? 上記の本醸造酒に負けている。

 

9.田中酒造(茨城県取手市) 君萬代 「超 大吟醸」 今年の全国新酒鑑評会出品酒
原料米;− 精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度   720ml  @1,942(税別)
 A;味3+、B;香り3+、C;コストパフォーマンス3−、D;総合評価3+
E寸評;鑑評会受賞酒ではなく出品酒。これも酒質は薄っぺらで鑑評会酒? 上記の本醸造酒に負けている。

 

10.武蔵鶴酒造(埼玉県小川町) 武蔵鶴 「大吟醸」 平成13年全国新酒鑑評会金賞受賞酒
原料米;− 精米歩合;−%   【アルコール分】15〜16度   720ml  @2,040(税別)
 A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス3−、D;総合評価4
E寸評;鑑評会金賞受賞酒とラベルが貼られているが、今年の金賞でなく去年の金賞酒です。香りは過去に置き忘れた様だし、ラベルの”金賞”と価格が泣く。

 

■ 毎年楽しみにしている催し物に、日本酒造組合中央会の酒プラザにて販売される、その年の全国新酒鑑評会受賞酒です。今回は3本(No8〜10)購入しましたが、全部が入賞酒以上のものかと思っていたら、出品酒も含まれているのです。その上、去年の金賞酒まで混じっているではありませんか。極端な言い方をすれば、 鑑評会にはどんな酒でも出品は出来ます。レベルの差が大きく、なんだか騙された様な後味の悪さだけが残りました。 3本とも本醸造酒に負ける体たらく、惨敗。

 この日本酒造組合中央会酒プラザでのイベントを、調べるとしっかりしたコンセプトが無いようです。プラザ側では鑑評会出品蔵に対して、出品の依頼を出しますがその中身は蔵任せ、中身の保証は無いみたいです。出品してくれればそれで良いのです。一方蔵元は鑑評会で実際に飲まれた酒を出すのか、または同じランクの酒を出すのか、去年の酒を出すのかは、その時の”風”次第みたいです。「まあ〜、お付き合いだから」位の軽い気持ちのようです。日本酒の落ち目グラフの様に、どちら側も日本酒に対しての暑い意気込みは見られません。
 ここにも供給側の論理が先立ち、消費者の事は二の次です。残念!
 


2002年5月25日(土)


 
1.瀧自慢酒造(三重県名張市) 純米吟醸 「瀧自慢」  備前雄町
原料米;備前雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+2 【酸度】1.5  1.8L @3,150(税込)
 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評; 美味い、の一言。五味が一体となってバランスし、ふくよかで優しく身体に染み渡ってくる。旨さにただ脱帽するのみ。杜氏さんと酒の神と時の神に感謝。至福の時を満喫。 本日の板頭(ナンバーワン)

 

 

2.麓井(ふもとい)酒造(山形県八幡町)  生もと純米吟醸 「雄町」 無濾過生原酒
原料米;備前雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+4 【酸度】1.2  1.8L \3,150 ( 税込)
 A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評; 美味い酒だが切れ味が今一重い。しかし、人肌に燗をすると、その表情をガラリと変えて、その重さが取れて、軽快感が出てくる。雄町の旨さは充分に詰まっている。(酔者の独り言;肩書きに囚われず、アル添して切れ味を良くし、火入れをして落ち着かせたら、飲みやすくなるのでは?)

 


 
3.大澤酒造(長野県望月町) 大吟醸  「明鏡止水」  生酒
原料米;山田錦、 精米歩合;35%   【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+4 【酸度】1.5  1.8L \5,250(税込)
 A;味5、B;香り5、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価5
E寸評;YK35の標準酒みたいな佳酒。鑑評会入選酒に肩を並べる旨さと品位を持っている。あまりにも飛び抜けた旨さに感動。 知らずに飲んでいるといつの間にか肩に手を回している私です。

 

 

 

 

4.森喜酒造場(三重県上野市) 純米酒  「英(はなぶさ)」  無濾過あらばしり生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;70%   【アルコール分】17.2度  【日本酒度】+6 【酸度】1.6  720ml 会員持ち込み酒
 A;味4、B;香り4、C;コストパフォーマンス会員持ち込み酒、D;総合評価4
E寸評;上槽日14年3月3日。 先入観無しでと思いましたが、70%の精米歩合には少し腰が引けています。しかし、香りは素直な吟醸香、味わい素直でてらいがない。背伸びをせずにがんばっている若い町のおかみさんです。どんな料理にも合います。貴方を立てて出しゃばりません。料理屋で出されたら、酒も肴も量を超します。

 

 

 

5.森喜酒造場(三重県上野市) 特別純米酒  「英(はなぶさ)」  無濾過あらばしり生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;60%   【アルコール分】17.7度  【日本酒度】+8 【酸度】1.6  720ml 会員持ち込み酒
 A;味4、B;香り3、C;コストパフォーマンス会員持ち込み酒、D;総合評価4
E寸評;上槽日13年2月10日。 1年ものとは思えない素直な味わい。ひねていません。香りがどこかに忘れてきたようです。長旅のせいでしょうか。精米歩合に関係なく、味わいは上記70%にそっくり。 (値段は分かりませんが)買うなら上記70%でしょう。

 

 

6.楯の川酒造(山形県平田町) 大吟醸 「楯の川」  秘蔵酒平成五年BY (注;平成6年冬上槽)
原料米;山田錦、 精米歩合;38%  【使用酵母】協会9号  【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+3.5 【酸度】1.4  1.8L \3,150(税込)
 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評; 約8年ものの酒です。古酒と言われるものですが、色も香りも味もそん所そこらの古酒とはレベルが違います。黙って飲めば古酒とは分からないぐらい新鮮です。苦労を全く知らない熟女です。香りが少し弱くなった程度で、味わい深くまろやか、角が取れて品性豊か。そこいらのギャルは裸足で逃げ出します。

 

  

3.天寶一(広島県神辺町) 純米吟醸山田錦  「天寶一(てんぽういち)」  袋吊り生原酒
原料米;山田錦、 精米歩合;−%   【アルコール分】17〜18度    1.8L  \3,150(税込)
 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評; 山田錦の旨さがはっきりと出た佳酒です。これも典型的な山田錦です。プロマイド美人ですが、肌身の温度を感じたら”5”なのですが・・。でもこの値段では文句の点けようがありません。 この値段では最高、買いでしょう。私も無くならない内に予備を・・・。

 


2002年5月5日(日)

 

 

1.水戸部酒造(山形県天童市)  純米吟醸 雄町 「酔芙蓉(すいふよう)」 生酒
原料米;備前雄町、 精米歩合;50%   【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+1 【酸度】1.3  1.8L \2,950 ( 税別)
 A;味4+、B;香り3+、C;コストパフォーマンス4+、D;総合評価4
E寸評; 当蔵五代目がはじめて醸した吟醸酒。読者から推薦のあった酒で、蔵元完売でしたが、酒店在庫から購入した酒。
 丸く柔らかく落ち着きのある趣。雑味も無く、品性豊か。香りが少ないのが寂しい。いつまでも酸味が舌に残る。雄町のふくよかさと旨味が充分に引き出された吟醸酒。

 

 

      

2. 富士高砂酒造(静岡県富士宮市) 純米吟醸 「高砂 中取り」       無濾過生原酒 槽掛 
原料米;兵庫県東条産 特A地区山田錦、 精米歩合;55% 【アルコール分】17〜18度 【日本酒度】+5 【酸度】1.4  1.8L \3,150(税込)
 A;味5、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;  通常お酒は、ヤブタという機械で圧力をかけて搾るのですが、このお酒は上槽時に圧力をかけず酒槽(大きな四角い箱のような物)にもろみの入った袋を吊るし、もろみの自体の重さで、自然に滴り落ちる雫だけを集めた純米吟醸酒です。(店主話)
 旨さが口中でパ〜っと広がって馥郁とした柔らかさと味わいが広がります。味と香りが絶妙にバランスしてハモっています。てらいのない飲みやすい佳酒。

 


 2002年4月27日(土)
 

 

1.麓井(ふもとい)酒造(山形県八幡町)  生もと純米吟醸 「輝ら星の如く 麓井」 生酒
原料米;山田錦、 精米歩合;50%   【アルコール分】16〜17度  【日本酒度】+3 【酸度】1.5  1.8L \3,465 ( 税込)
 A;味4、B;香り4+、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4
E寸評; 綺麗な酒の色と柔らかく立ち上る香りは期待をかき立てる。オーケストラの様にハモれず、五味がざわざわと口中で騒ぎ収拾がつかなくなる。それぞれいい味を持っているのだが・・。純米にしてはやんちゃ娘か。

 


 
2.黒龍酒造(福井県松岡町) 純米吟醸 黒龍 「純吟 三十八号」 
原料米;山田錦  精米歩合;50%  【アルコール分】15.5度  【日本酒度】+3 【酸度】1.4  1.8L @3,990 (税込)
A;味4+、B;香り4、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評;柔らかい旨味と控えめな香り。安心してお付き合いが願える、礼節を知る若奥様。


 

 

3.山本酒造(岡山県倉敷市) 純米大吟醸 「玉美人」 
原料米;山田錦  精米歩合;38%  【アルコール分】16.7度    720ml @1,845 (税別)
A;味3、B;香り3−、C;コストパフォーマンス2、D;総合評価3
E寸評;”古今酒”と肩書きに入っている様にひね香がするし味もくたびれている。

 

 

 

4.美芳菊酒造(徳島県池田町) 純米吟醸 「美芳菊」 
原料米;麹米・雄町、掛米・山田錦、  精米歩合;麹米・雄町45%掛米・山田錦55%  【アルコール分】17〜18度  【日本酒度】+3 【酸度】1. 3  【酵母】NK酵母 720ml @2,000 (税別)
A;味3、B;香り3−、C;コストパフォーマンス2、D;総合評価3
E寸評; 濃い酒の色から、すでに内容が察しられる。私が毎回いい続けて居る様に、何故生娘の”番茶も出ばな”の時に出荷しないのか残念に思う。老酒の妹じゃないのだから。

 

 

 

5.今田酒造本店(広島県安芸津町) 富久長 純米吟醸 「雄山(ゆうざん)」 
原料米;山田錦+雄町  精米歩合;−%  【アルコール分】16〜16.9度    1.8L @3,000 (税別)
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス5、D;総合評価4+
E寸評;地元契約農家の方と低農薬、有機肥料で栽培した山田錦と雄町で醸したので、名前も雄町と山田錦で「雄山」。(蔵元説明)
 山田錦と雄町の二人三脚。良い所取りの好例で、”足して二で割る”では無く足したままの状態です。雄町の重厚さ山田錦の透明感が美味くハモって気分良く幅のあるデュエットが聴けました。

 


 

 

6.佐久の花酒造(長野県南佐久)  大吟醸 「袋しぼり 佐久の花」 無濾過生原酒
原料米;山田錦  精米歩合;39%  【アルコール分】17〜18度    1.8L @4,500 (税別)
A;味4+、B;香り5、C;コストパフォーマンス4、D;総合評価4+
E寸評; 袋しぼりに関わらず、蔵元の香りの華やかさはいつもの通り。バランスされて丸みを帯びた爽やかさは安心してお付き合いが出来る。山田の旨味が充分引き出されている。

 

 

 

 

7.神沢川酒造(静岡県由比町) 純米大吟醸 「正雪 雄町」 生酒
原料米;備前雄町  精米歩合;45%  【アルコール分】15〜16度  【日本酒度】+1 【酸度】1.3  1.8L @贈り物
A;味4+、B;香り4+、C;コストパフォーマンス贈り物、D;総合評価4+
E寸評;1月に飲んだ「吟醸うすにごり」が悪かったので、お詫びの気持ちで蔵元が自信を持って贈って来たものです。
 山田錦と雄町の違いがはっきりと出ている吟醸酒です。山田錦の研ぎ澄まされた味わいと比べて、どっしりと貫禄があり、旨味もある。濃厚でありながら軽快な味わいを醸している。鑑評会では山田錦が主流であるがこの雄町はこれからの主流になるか?

 


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