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技術評論社の書籍カバー

こちらは、もう随分長く担当させて頂いているシリーズ、技術評論社の書籍カバーです。

毎回、頭をひねって奇妙な機械やロボットを描いています。
毎回絵柄は、私の方で自由に考案させて頂いていますが。漠然と資格試験受験のイメージからずれないように配慮しています。今回、問題集は『象型給水塔』教本は『蟹型建設重機』となっています。

ラフチェックの際に『どちらもいいですね!街を作るとか,植物を育てるとか,意味的にも試験に向いてます。
象型給水塔はおもしろいです。イラストはどちらもこれでOKです。こちらで進めてください。』という
言葉を編集者の方より頂きました。

こちらの意図している部分が上手く伝わっていたようで大変嬉しかったです。絵的な面白さと、表現したい内容の方向がうまく合致して良い仕上がりになったと思います。


書籍カバー







日本コムシスTVCM(シーン1)

初めてのTVCMアニメーションで、作画を担当しました。こちらは、その最初に映るシーンの絵です。実際のデータは、撮影用に横に長くシーンを繋げて描いています。

>>街から会議室にかけての全体

さらに場面は下のように展開していきます。

 


公園

CMのが流れ


日本コムシスTVCM(シーン2)

公園のシーンから徐々にカメラが退いて行くと巨大な木が現れて来ます。
木は街になっていて、そこで暮らす様々な生活が映し出されます。
さらにその木には、沢山のプロペラが付いていて空に浮かんでいるという設定です。

『日本コムシス』は情報通信の建設を行う会社なのですが、携帯電話やインターネットなどITが豊かにする街をこの不思議な木に例えて、表現しました。
最後に木の全体像が映ったときに木の根っこに包まれているのは、そういった企業の理念の様なものでしょうか?

密度のある仕事になりましたが、その分見て頂いた方に空想の世界で遊んで頂けるような、楽しい絵になればと思い描きました。ファンタジックな世界観の中に、明るく豊かな未来のようなものを感じて頂ければ嬉しいです。
>>木の全体像

 

巨木


 



人物を加える

以前書籍の装丁のために描いたイラストをリメイクしました。
もともと『人物はナシ』という依頼内容だったのですが、なによりこういった状況のイラストに
それに合った小さな人物を描き入れることに苦手意識を持っていました。

今回は、それに対する実験的試みでこのような人物を入れてみました。このくらい引いた状景では、人物の持つ意味合いも本来の主役的な位置付けから、わき役的なものに変わるように思います。
従って、ともすると力を入れがちになってしまう人物描写を最小限に押さえ、回りの風景とケンカしないように描いて見ました。
服装や表情などもほぼ省略してしまいましたが、このくらいシンプルでも全体として違和感がないように思います。人物を描くと、絵に具体的な意味合いが強くなってしまい、イラストレーションとして使いづらくなるようですが、人物がいないと寂しい絵になってしまうことも事実です 。画面に活気を添えた上で邪魔にならない人物描写の一つの試みとしては、良い例になったと思います。


蓄音機






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