一部の方からの要望により、「手洗いと食器洗い乾燥機のLCA」の追加調査結果を公開します。環境負荷の内訳とメーカ別の比較です。LCA結果(その1)からご覧ください。

食器洗いに関する調査票  調査結果とコスト評価  LCAの結果(その1) LCA結果(その2)

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手洗いと食器洗い乾燥機のLCA結果比較(その2)

 まず、両者をLCA比較した結果の内訳を図1に示します。上が食器洗い乾燥機の内訳、下が手洗いの内訳です。食器洗い乾燥機の場合は、電力がほぼ半分を占めており、手洗いはガス消費と上水からの淡水消費が大きいことがわかります。

 食器洗い乾燥機は、メーカや方式によって結果が大きく異なります。ご参考までに、各社の標準モードで算出したLCA結果を図2に示します。一番負荷が小さいE製品でも手洗いと同程度であることがわかります。各社の標準モードは、乾燥機能の有無、温度の高低、洗浄の度合いなどが異なりますので一概に比較することはできませんが、機種や使い方によって、これだけ差がでる可能性があるといったことは理解していただけるのではないかと思います。食器洗い乾燥機の「平均的な仮想機械」スペック(LCA結果1の表2参照)を固定したのはそういった理由からです。

ちなみに、E社の製品について環境負荷の内訳を見てみると、手洗いのほうが淡水消費が多いものの、それ以外の項目はすべて食器洗い乾燥機が悪いことがわかります。お湯の再利用などを通して電力、ガスの消費を抑える設計が望まれます。

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