アキバ事件を巡る対談⑦
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駄 多分言語化できないところがあるのかもしれないしげ 完全に言語化できてて、それをもし、どうであれ発信できるような状態であればそんなことしないだろうし。
さ 本当そうっすね。
ャ 動機って言うのもそもそも誰かしらが求めるもんだし。
さ まあなんていうか、ノリ?(苦笑)
駄 まあ悪く言ってしまえばそういうこったろう。
さ 宮崎さんは「大人がダメなんだ」っていってましたね。
駄 「何がダメ」「コレがダメ」とかって言う事は容易いから、そうじゃなくでどうすればいいのかっていう部分がまったく出てこないっていうのが―
さ そうすればいいんすかね。
駄 ―いや、それがわかればいいんだけど、それはわかんないんだけど、それを考えていくことが一番大事なんじゃないですか、泥臭く。
さ 一人ひとりが考えてればいいんだけどさ・・・。
ャ うん・・・。
『余禄』
さ あの金魚姫の話をパクったって話はどうなんすか?何とかってアニメータが騒いだって
ャ あ、昔のやつでしょ、あったねそんな話、名倉さんてアニメーターの。
さ 俺の持ってるやつを映画でまんまやられて、おいおいそりゃねーだろーみたいなことを言ってるって。
駄 それ昔から言ってたよねぇ
ャ うん、企画発表当時にあったよそんな話そういえば。
さ じゃ、別になんでもない?何でそんな本人が騒いでんの。
ャ だから自分が立てたプロットと、多分ものすごく似てたんだろうね。でもその当時はまだ、制作入って、
さ じゃ今更の話ではないんだ。
ャ 結局出来上がったものがその本人の求めてたものとどの程度アレだったのかわからないからわからないけど。
さ 本人のブログに勘弁してくださいよ宮崎さん鈴木さんみたいなことを書いたって・・・
駄 全く同じものだったら手前作れよって話だけどな。
ャ でその名倉さんてのは結構実力派のアニメーターで、
さ キャリアがあるの?
ャ 世界観系のアニメーターというか、そういう設定も描ける人だから・・・なんつったって天使のたまごやった人だけどw
さ 天使のたまご!?
ャ 天使のたまごの作画監督だけど・・・誤解も含めて言えば宮崎駿もパクリの天才だから。
さ あー
ャ あらゆるモチーフから自分流に咀嚼してってのが、昔っからそうだし。
さ その咀嚼ってのが物凄いんでしょ?
駄 あそこまでのレベルでアップデートできるってのはなかなか無いとおもうけどね、仮にパクリだとしても。
ャ だから宮崎流のオリジナリティって言う言われ方は、あんまり正しくないと。
さ あー。
駄 確かに今回なんていうのは素人目で観ても拡大再生産みたいな拡大小生産ていうかっていう感はかなり強かったからねぇ。新機軸は全く無かったし・・・ま誰も期待してないんだけど。
ャ アニメ的にもなんかもともとのディズニーのあっちのアニメーションの方に寄り添う部分っていうか、すごいオマージュ的な部分があったし。
さ ああ、ああ
ャ すごいアートアニメっぽかった。
さ なるほどね。
ャ だからプロットでどうなのかわからないけど多分同じプロットでそれぞれがやったら全然別のものが出来ただろうし。
駄 そりゃそうだろうw
さ そうだよねえ。そんなん騒ぐことじゃねぇだろうと。
ャ やっかみともいわないけど・・・。
さ あの流れ自体は新しくも・・・普通ちゃ普通だからな・・・。
ャ まぁ元々のハウルの動く城の細田守を蹴り出して結局自分が納まっちゃうような人だから・・・。何はともあれ、大変面白かったけどね、『崖の上のポニョ』。
平成20年葉月某日酷暑のなかで
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