Brain of D:不定期ダイアリー

日記をつける習慣などありもしないのに、趣味のサイトを立ち上げるただそれだけのために始まったこの記録。読み返してみると自分が何を考えて生きてきたのかがわかって面白いし、その多くはやはりオーディオや洋楽ロック、アニメなどの話題で占められているところに自分らしさを感じる。

2007年1月29日(月)「OS」

自宅では「ウィンドウズ95」を96年頃から2004年の7月くらいまで利用していた。その後、ノートパソコンが逝かれた為、以前から職場の上司(といっても、年齢差2〜3歳で毎年フジロックに参加してる仲間でもある)に薦められていたMacを購入した。

 <04年9月26日(日)銀座のアップルストアで購入>
※カスタマイズしてもらい翌月21日に自宅に届いた。
・iMacG5(PowerPC版)
・アップルワイヤレスキーボード&マウス
・3年間の有料補償をつけて合計24万円

購入検討段階で悩んだのは、「ウィンドウズとの互換性」みたいなところだったのだが、よく考えてみると自宅で自分のパソコンを使用して仕事をしたり、文章作成ソフトや表計算ソフトを利用する場面はほとんどないという結論にその時点では至ったのだった。

持ち帰り仕事があっても年に1〜2回だろうと思ったし、持ち帰り仕事をするくらいなら職場でやった方が残業代もつくからその方が正しい労働のあり方だと思った。

文章などは、メールで送って職場で加工すれば問題ない。 で、結果的にはその通りで文章作成ソフトや表計算ソフトを使う場面というのが、自宅においてはほとんど発生せず、結局は「ウィンドウズでなければ!」ということもなかった。

そもそもパソコンが欲しかったのは、インターネットやEメール、テキストエディタで作っていた趣味のホームページを作りたかったからなので、趣味が十分に楽しめるならウィンドウズでなくても良かったということになる。

それでも、オフィスソフトは手元にあったほうがいいかなあという気持ちになったのは2006年くらいから。最初は「Office for Mac2004」を購入しようかとも考えたが、とても高いのであきらめて、オープンソースの「ネオオフィス」を現在は利用している。

僕にとってはこれで十分だと思った。ウィンドウズで作成されたテキストなどとの互換性もそれなりにとれているし、数万円の出費が0円で済んだのだからありがたい。

で、iMacを購入して2年3ヶ月がたつが、特にこれといったトラブルやワーム・ウイルス等の被害もなく現在に至っている。

購入して良かったなあと思うのは、デザインや機能面、操作性といったところがあげられる。バンドルされているソフトの利用は「iPhoto」や「iTunes」が中心だけれども、Macを使っていて楽しいと思えるのが一番だと思う。ジニーエフェクトなんて今でも面白いって思える。購入前からMacは直感的に使えるって言われていたけれど、何となくこうかなっていう使い方ができるのには関心した。ユーザーインターフェイスが良くできている。

 フォントも綺麗だし、短大デザイン科卒の自分としては満足度が高い。反対に職場のパソコンで文章を入力したり操作画面をみるとがっかりする。

<iMac購入後にお金を支払って追加購入したのは次の通り>
  ・AirMacExpress
   ワイヤレスでインターネットができるのは便利(基本的に家のどこにいてもOK)
   コンポと本機を繋げてPC内の音楽をとばせるのも良い (これは面白い)
   ワイヤレスでプリンタの共有もOK (我が家では利用していない)
  ・ハッピーハッキングキーボードプロフェッショナル(無駄に大きくないのが良い)
  ・バックアップ用外付けハードディスク (Maxtor製)
  ・ペンタブレット(Wacom製intuos3)
  ・DreamWeaverMX2004(ホームページエディタ)
  ・フォトショップエレメンツ3
  ・宛名職人(年賀状用で)
  ・ATOK2006(便利)

2007年1月21日(日)「硫黄島とエド・マロー」

19日は正月休みの振り替え休日だった。行くべきかどうか悩んだ末に観に行くことを決めた。9:40〜12:10の上映時間でみたクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」。自決のシーンは胸に突き刺さるほど観るのがつらかったけれども、天皇陛下万歳といいながらも心のうちは、愛する家族や故郷に対する思いでいっぱいだった兵士たちの、生きて帰りたいという気持ちが強く伝わってきた。渡辺謙もよかったけれど、ジャニーズで西郷役の二宮和也(パン屋)は、もっと良かった。
 この「硫黄島からの手紙」で唯一残念なのは、この映画が外国映画であるということ。日本人が日本の資本でつくれたらもっと良かったのにと思ってしまった。靖国問題をはじめとした戦争への反省がしっかりできていないから、日本では作れないのかなあと思った。
 有事法制(ガイドライン)、教育基本法、憲法9条、共謀罪と、日本はまた戦争へむけての準備を着々とすすめている様子。防衛庁も防衛省に格上げされたし、自衛隊の任務として海外派兵もあるようで、日本軍国主義への回帰が無いとはいいがたい情勢になりつつあるなあという印象がある。翼賛体制的な状況が今の日本ではできあがりつつあるのだと思わずにはいられない。戦前と絶対的に違うのは、日本国憲法があることと日本共産党が合法的に政治活動をしていることくらいかなあと思う。

そんな「硫黄島」ついでに、今度は自宅でジョージクルーニーの映画「Goog night and good luck」を観た。渋いわりにノイズレスなモノクロ映像に、内容への期待も膨らんだのだが、ちょっと物足りなさを覚えた。もう少し、テレビ業界あるいは国民を巻き込んだ見せ場があってもよかったのではないか。同じようにワーナーから出ているジムキャリー主演の「マジェスティック」の方がレッドパージに対する取り上げ方がうまいと思った。
淡々と話がすすむのはいいとしても、自由の国アメリカでおこった「赤狩り」について、もう少し深く掘り下げてもよかったのではないか。
「ナチス」を断罪した映画はわりと多く存在するのに、「レッドパージ」は、まだまだ少ないし、パッケージメディアとしてDVDになっただけでもよしとするべきなのか。
日本でも普通にそういう映画が、シネマコンプレックスで上映されればいいのにと思うが、わりと自主上映が多いのがこの手の映画だったりする。儲からないと踏んでいるからだろうけれど、娯楽超大作にならんで「硫黄島」なんかの戦争映画が上映できるのだから、この手の日本映画だってもう少し上映館が増えたらいいのにと思う。※映画「蟻の兵隊」観忘れた。

テレビを娯楽と現実逃避の道具にしてはいけない、と言うようなことを映画「Good night and goodluck」で主役のエドマローが言っていた。日本のテレビ界もきっとこれなのだろう。日本の場合はもっとスポンサー寄りで、視聴率志向、テレビ局の重役の顔色をみて番組制作をしている。それとも、番組制作者の自主規制が強すぎるのか?
テレビを政府やそれに追随する者たちのプロパガンダの道具にしてはいけない。だからなおさらNHK(日本放送協会)には国営放送ではなく、公共放送としての使命をしっかり全うしてほしいと思う。そういう意味では命令放送ってすごく危険だと思うし、そういうテレビマスコミの姿勢が翼賛体制を確実なものにしていくのだろうと思うと、自由と民主主義に対する危機感を強く覚えたりする。

 自由に映画や音楽にふれられる平和な時代がいつまでも続くように、本当はもっと政治に関心をもたなければいけないし、観る目(権力を監視する目)をしっかり持たないといけないなと、映画を観て思ったし考えてた。

2007年1月17日(水)午後「気持ちよくききたい」

自分の部屋にはオーディオのシステムが2種類あって、午前中はオーディオ趣味の原点になったアンプとCDプレーヤーで「アンダーワールド」や「フーファイターズ」などを聴いていた。午後もこんな調子で「トムヨーク」や「スノウパトロール」なんかを長々と聴いていたのだけれども、疲れた。 何が疲れたかというと「耳」が疲れた。高域がきついのも手伝って耳が疲れてしまった。この疲れでアンプとCDプレーヤーの音楽性の限界を感じてしまったので、スピーカーをそのままに、アンプとCDプレーヤーを変えて再び洋楽ロックを聴いている。やっぱり出だしからして音が違う。疲れた耳でも気持ちよく聴くことが出来る。アコースティックで聴く「フーファイターズ」なんて、ふくよかでまろやかで満足度が高い。 システム価格にして5倍の差があるから、気持ちよく聴けて当たり前といえばそうなるけれども、趣味の世界だから満足度の高さはお金に代えられないくらい重要なこと。

フーファイターズのアコースティックライブアルバム「SKIN AND BONES」が気持ちよく聴けてホント幸せ。

 家電量販店のオーディオコーナーに「SKIN AND BONES」を持参してコンポの能力を確認したくなる。その昔はよくやってた。車載用のCDチェンジャーにCDをいれて、オーディオコーナーをうろちょろして、トーンとバスのつまみをフラットな状態にしてから聴きなれた音楽を流してた。店内は決して静かではないからトーンもバスコントロールも目一杯にしているコンポが多かったように思う。そういうコンポって迫力があるような印象を受けてしまう。フラットな状態にしてやることで一応の基準をつくっていろいろと聴きくらべるのがおもしろかった。

 今はもうすっかりオーディオ売り場も廃れた感じ。

 大手家電メーカーなどは、団塊の世代を狙った商品展開の一つとしてオーディオコンポーネントの投入などがあるけれども、どうなんだろう?出して売れるのかって思ってしまう。退職後に趣味を再開する人はいるだろうけれども、音楽が好きだったら退職に関係なく聴いていると思う。退職金でオーディオシステムを組む人は、家電量販店に投入されるような安コンポなどは購入しないで、もっと音楽性を追求したどちらかというと専業に近いメーカーの製品を購入するような気がする。

2007年1月17日(水)「阪神淡路大震災は95年の今日だった」

 今でも思い出す。職場のテレビでみたあの光景。大友克洋の漫画「AKIRA」の舞台となるネオ東京そのまんまだって当時は観て思った。画面に釘付けだったのを良く覚えているし、高速道路が横倒しになっている映像に圧倒された。
程なくして、職場の仲間が第1陣・2陣と被災地への支援にいった。就職した年度内に起きた出来事は強烈に自分の中に焼き付いたし、支援から帰ってきた仲間の話は現地の状況をリアルに感じることができた。
震災から今日12年「被災者の困窮いまも」という見出しの「しんぶん赤旗」。「個人補償せず大型開発優先」のタイトル、被災された方々の声を紹介し、「負担増が拍車」の大見出し。「すっかりきれいになった街並みの裏で、被災者の苦しみは続きます」と言葉が添えられた写真がとても切なく感じた。