Brain of D:不定期ダイアリー

日記をつける習慣などありもしないのに、趣味のサイトを立ち上げるただそれだけのために始まったこの記録。読み返してみると自分が何を考えて生きてきたのかがわかって面白いし、その多くはやはりオーディオや洋楽ロック、アニメなどの話題で占められているところに自分らしさを感じる。(07.10.1)

07年8月4日(土)フジロックフェスティバル07

フジロック07初日

本年7月27日・28日・29日の3日間、新潟県は苗場スキー場を会場にして開催されたフジロックフェスティバル07(主催:スマッシュ)に今年も参加してきた。

今年は3日間のほとんどをグリーンステージ周辺で過ごすという、これまでにない参加の仕方であった。絶対に「このバンドは観る!」という強い気持ちは無かったので、逆に普段聴かない人たちのパフォーマンスを体験できたのは良かった。
20代前半の頃の参加の仕方は貪欲にフェスを楽しみ尽くす(支払った参加費分の元を取るぜっ!的な楽しみ方)という欲深な参加者だったように思う。

27日(金)初日は、近年まれに見る良い天気に恵まれ正にフェスティバル日和であった。気持ちよく晴れ渡った会場で飲む1年ぶりのハイネケンビールも格別であった。

<27日に観たステージ>
・サンボマスター<グリーン/11:00 ̄>
・MUSE<グリーン/19:20 ̄>
・THE CURE<グリーン/21:30 ̄> ※一日目ヘッドライナー

グリーンステージ一発目が「サンボマスター」だった。この時間帯ではかなりの人だかりで人気の高さを伺うことができた。ステージ向かって左後方のハイネケンの販売テントの近くに陣取ったところからは、歌もトークも良く聞こえて初日一発目としては上出来だった思う。

サンボマスターのステージ終了後、天気の良いうちに会場を一周してきた。グリーンステージから森の中を通ってホワイトステージ手前(脇)にあるボードウォークを利用して一気にオレンジコートへ。が、しかしかなりの混み具合だったので会場入りは見合わせて、ヘブンの方へと向かうところで目がとまった。

今年も会えることを楽しみの一つにしていた、その人と早々に会うことが出来たのだった。はっきり言って感動した。それでもってまずは堅い握手を交わし、その場で談笑。女性は息子と毎年参加していて97年の第1回目からの皆勤賞。昨年も偶然に最終日に会うことができたのだけれども、結局初日のみの偶然の再会で二日目、最終日とも会うことは無かった。ちなみにその女性の息子は小学生のことからのフジロッカーで「つじあやの」が好きな高校1年生になったのだとか。

<28日に観たステージ>
・JULIETTE & THE LICKS<グリーン/11:00 ̄>
・!!!(チック・チック・チック)<グリーン/14:20 ̄>
・KULA SHAKER<グリーン/15:50 ̄>
・KAISER CHIEFS<グリーン/17:30 ̄>
・iggy & the stooges<グリーン19:20 ̄>
・BEASTIE BOYS<グリーン/21:30 ̄> ※二日目ヘッドライナー

!!!(チック・チック・チック)がかなり良かった。今まで一度も聴いたことが無かったけれども、ステージは最高だった。音楽CD買おうかと思ったくらいに気持ちよく体験できた。

KULA SHAKERはたしかに僕ら90年代の青春の1頁に相当するバンドだったかもしれないけれど、懐かしさ半分で特に期待するようなステージでは無かったと個人的には思った。はじめの数曲を聴いていつの間にか寝入ってしまった。

KAISER CHIEFSは、なかなか良かった。ボーカルの方が本番中にステージ向かって右手にあるポカリスエットのテントまで、 ドリンクを買いに柵を乗り越えたときには爆笑した。フジロックならではのアットホームなハプニングも手伝ってライブも好意的に見ることが出来た。

iggy & the stoogesのステージはフジロック史上の伝説になるであろうハプニングに大爆笑だった。イギー・ポップが参加者をあおるのが悪いんだと思うけれど、それに応えてしまったファンもファンだと思う。多くのファンがステージエリア前方の柵を乗り越えて、グリーンステージにいるイギー・ポップのところまで行ってしまった。しかも数人でなく30人とか40人というようなファンの数に、イギー本人も驚いたことだと思う。イギーにマイクを向けられ一緒に歌ったファン達にとっては最高の瞬間だったと思うけれども、収拾のつかないステージで、イギーは関係者に手を引っ張られ一端、舞台そでに連れて行かれた光景は、いうことを聞かない子どもを無理矢理連れて行く感じで滑稽にも思えた。

ステージは停止状態、アナウンスは「お客さん!ステージから降りてください!」「お客さん!イギー・ポップのステージまだ観たいでしょ!」などなど、主催者もこんなハプニングは初めてだったのではないだろうか。

で、しっかりファンをステージから降ろしてライブは再開されたのだった。

BEASTIE BOYSもはじめての体験だった。想像していたよりもかなりエンターテインメントしていたので、期待していなかった割には好感の持てるステージで楽しく拝見した。職場の新入職員(30歳)の彼は、BEASTIE BOYSのファンだったので見せてやりたかったなあと思った。でも、いつのまにか寝入ってしまっていた。

<29日・最終日のステージ>
・SOIL & "PIMP" SESSIONS<グリーン/11:00 ̄>
・FERMIN MUGURUZA<グリーン/12:25 ̄>
・MIKA<グリーン/14:20 ̄>
・JOSS STONE<グリーン/15:50 ̄>
・HAPPY MONDAYS<グリーン17:30 ̄>
・SOUL FLOWER UNION<ヘブン19:30 ̄>

SOIL & "PIMP" SESSIONSで最終日がスタートした。どうも、日本人アーティストではじまる朝一番のライブはとても盛り上がるらしい。二日目はどうしたって参加者数が3日間で一番多いから、金曜日の初日と最終日の日曜日に日本人アーティストをトップバッターに持ってくるのは、なかなか良いアイディアかもしれない。

FERMIN MUGURUZAも良いライブだった。イメージからするとギャングのボスがボーカルで歌っているような、ファミリーな感じのバンドだったけれども大変気持ちよく盛り上がることができ、飽きることがなかった。

MIKAが凄かった。日本でのライブは今回のフジロックフェスティバルが初めてのステージングだと言うことを本人がいっていた。曲の印象は非常にポップでこの人(男性)がレバノン出身だなんてとても思えないほど陽気で明るい歌とステージだった。演出も風船あり、紙吹雪ありで楽しめたし、なんと言っても彼のそのはつらつとしたパフォーマンスが好印象だった。まるで80年代の洋楽ポピュラーアーティストが20年の時を超えて、洗練されて蘇ったような印象を僕はもった。

JOSS STONEは、グリーンステージ唯一の紅一点だった。出演アーティストのほとんどがバンドスタイルだったのに対し、彼女はソロアーティストとして、バックバンドを従え、コーラス2人と共に熱唱していた。歌のうまい方はもっとたくさんいるでしょうが、若さとかわいらしさと将来性を加味するとステージでのパフォーマンスもそれなりによかったのではないかと思う。けっして細身の体型ではないけれども、どちらかというとスパイダーマンに出演していた「キルスティン・ダンスト」系の体型で、これからもっと声量をつけるにはこれくらいがいいのかもしれないと思った。まあ、でもかわいらしかったので良かったのではないでしょうか。
彼女のライブのときに一時的に大雨が降り、どうなることかと思ったが、彼女も参加者の気持ちを察したのだろう。自分から雨に打たれていた。

HAPPY MONDAYSも全く聴いたことのないバンドでした。フジには何回か出演しているようですが、今回のような参加スタイルだったから観たというかなり消極的な評価です。特に興味をそそるようなバンドではありませんでした。

SOUL FLOWER UNIONこそは、フジロック唯一の参加目的バンドだった。はじまる1時間前にグリーンステージでパフォーマンスをしているHAPPY MONDAYSを後にして、そそくさとフィールド・オブ・ヘブンへ向かった。グリーンステージからヘブンまで、ボードウォークを利用して15分くらいで到着。会場内に人だかりはまだなく、ステージ前方に陣取っている男連中が10人ばかりいる程度で、これからあんなに人が集まるなんて想像も出来なかった。

僕が楽しんだ位置は、音響テントとステージの丁度中間くらいで少し左より。

はじまるやいなや、大盛り上がり。しかもゲストは伊丹英子さん。ドーナル・ラニーと結婚して一児をもうけ、現在はソウルフラワーユニオンの別動隊でのみ参加しているというのをウィキペディアで知ったのはフジロックから帰ってきてからのことだった。

で、ステージの方はというとソウルフラワー的ヒットパレードで、フジロックに参加して良かったと思えるステージだった。あまり曲の名前を覚えている方ではないのだけれども、思いつく限り列挙したいと思う。

<ソウルフラワーユニオンの演奏目録>
・満月の夕
・松葉杖の男
・極東戦線異状なし
・うたは自由をめざす!
・そら
・バンクロバー
・ブルーマンデーパレード
※他、思い出せず・・・・・。

そんな訳で、今年のフジロック07はソウルフラワーユニオンで無事終了することができた。いい思い出ができて良かった。来年もまた参加したいと思う。その時は、是非ソウルフラワーユニオンを2000年の時のようにグリーンステージでその勇姿を見せてもらいたいと思う。

ちなみに「極東戦線異状なし」は安倍首相の名前が入った替え歌でした。

グリーンステージ