92年11月、初の日光サーキットにてセクレテールカップ(6H耐久)にゲスト参戦
セクレテールの社長に口説かれ参加になりました。
チーム編成は、いつもの筑波東の相方と、国際A級ライダー須貝選手のゲスト編成チーム!
須貝選手とは、当日に現地で会うと言う事で、参加する事になりました。
自分も相方も、パートナーが有名ライダーなので、緊張気味でした。
だって、有名な国際A級ライダーですよぉ〜
・・・我が師匠も国際A級ライダーですけども。。。(おじちゃんの領域に足を入れているしぃ〜)
実際に会う 須貝選手は、とても優しい人でした。
マシーンに無線を搭載しての練習走行兼、予選走行でしたが?
練習走行中の5周目の最終コーナーで、まさかの転倒!
11月の日光は寒く路面温度が上がらず!タイヤがグリップせずにスリップ転倒をしてしまったのです。
ちょっと緊張して、ウォームアップを怠り過ぎたかも・・・(反省です。)
その一度の転倒が、実は、その時に致命的な損傷を負っていたのです。
最初は、気づきませんでしたが?予選走行中にコーナーでリアタイヤが滑るので、
最初はまだタイヤが、暖まって無いのかと思いましたが?
実際は、クランクケースカバーを損傷してギヤOILを垂れ流し状態でした。
気が付くのも早かったので、クラッチ板を焼くまでには至らなかったのが、不幸中の幸いです。
本当は、自業自得なんですけども。。。
慌てて、ピットに戻り仲間に説明して、修理に入ったが・・・問題は大きく?
この日に限ってスペアーマシーンを持って来て無いではないか・・・
当日偶然いた知人にお願いして、使っていないマシーンよりクランクケースカバーを借りて、
OILは違う知人が譲ってくれて、ギリギリの状態で、復旧が完了したのでした。
感謝の気持ちで一杯です。。。
そして、そんなトラブルを起こしている最中でも、須貝選手は優しく接してくれたで嬉かったです。
スタートは、須貝選手、2番目は相方(又、ガソリンが軽い状態での走行)3番目が自分です。
スタート位置は、予選タイムが出てないので、最後方!トップとの距離100M位の超ハンデキャップです。
通常のレースならば、致命的なポジション・・・
いくら耐久レースとは言え、前にいるバイクを捌くのにどれだけの周回と時間を重ねないと行けないのか・・・
その間にトップグループとの差は、確実に開くと思います。
ストレスなく走れるチームと前には大量のバイクを捌いて走るチームとの差は、大きいです。
まぁ〜今日は、楽しもうって感じに切り替えました。
そして、スタートが切られました。
須貝選手は、最後方の位置から周を重ねる毎に順位を上げて行くではないか!
自分が転倒した最終コーナーで、相方と見学していたら、須貝選手は、コーナーリング中なのに
障害物を避ける様に、どんどん他のライダーを抜き去るでは無いか!まさに感動でした。
オイオイ!そんな抜き方?をしても行けるのですか?正直コーナーだろうが、ストレートだろうが?
追い抜く事は、同じ要領です。
きっと?コーナーリング中でも、空いているコースにバイクを走らせる絶対的な能力が違う事を感じました。
須貝選手が目にも止まらぬマシーン裁きで、順位を60位ぐらいから、一気に10位圏内に突入です。
感動と同時に焦りだす私と相方でした。(ガクガク)
そして、第一回目のライダーチェンジの時が来て、第二ライダーが変則的に45分間走行へと、コースへ出ました。
若干の誤差も発生して居りまして・・・予想外の展開と、高速サーキットと言う事もあって、燃料の消費が2時間は?
持たないのでは?と言う事を感じました。
何とか?ガス欠にはならずに自分の出番が来ました。
燃料満タンでのスタート!このコースの最大のポイントは、3コーナーからバックストレッチ迄の
高速区間で、如何に速度を乗せるかがポイントでした。
いつもは、立ち上がり重視の走法ですが?
本日は、高速サーキットなので直線終わりのブレーキング勝負走法加えての走行です。
前半は、朝のトラブルと、須貝選手の走行を目の当たりにして、緊張で思う様に走れませんでした。
このサーキットがだんだん楽しくなって来た時にちょうど交代の時間で、2回目の須貝選手に交代です。
久々ですよ!緊張して走ったのは・・・
まぁ〜朝の兼も有るので、尚更プレッシャーが掛かっていたのでしょうねぇ〜
相方も同じ様な事を言っておりました。
何だかんだで、無事にレースも4時間が経過して、この頃は、本来のスタイルで走って居ました。
そして順位を見ると?一気に2位迄上がっているではないか!かなりビックリです。
我々2人は、須貝選手の足を引っ張らない様に緊張して走行しているのに、2位だなんて信じられません。
よく考えれば、抜かれたのは、シリーズチャンピオンが決定している、栃木のお子ちゃまチーム
(今回はサービス走行で、順位は関係なし)と、筑波本コースオフィシャルチームの(何か怪しい)2台だけです。
その怪しさに気が付いたのは、会話の中で、須貝選手が!あのチームのバイク異常にストレートが
速いと言ってたのと、知り合いチームも、お子ちゃまチームも同じ様な事を言って居ました。
そして、最後の走行時間、燃料も軽めでベストな状態!
6時間耐久レースなので、エンジンが少しだれていても、他のチームも同じ条件!
そんな時、良いタイミングに怪しいチームに遭遇!追跡開始・・・各コーナーは、特に問題なしで追走出来ます。
ただ・・・一部のコーナーを除いてのインフィールドでは、立ち上がり重視の走行をしているので、
置いて行かれる事は有りません。(4速までは)
そして、バックストレッチを走行中の事でした。
ちょうど5速へシフトアップのタイミングで、異変発生!
怪しいバイクは、加速を続けるでは無いか!まるで、NSR80と走っている見たいな加速をして行きます。
自分はNSR80を所有しているので、NSR50とNSR80の加速時に差が解るのです。
そんな感じで、あっという間に去って行きました。
・・・普通に考えて、長いバックストレッチに同じ感じで入りギア比が云々でシフトアップの時間差が
ストレートでの伸びに繋がっているとも?考えられぬ程の加速感と言うか?トルクが有って
バイクが前へ前へ突き進むって感じでした。
いくらマシーンのここの差が有っても、バックストレッチ終わりで差が付いても、10m以内だと思います。
それよか?スリップストリームが効かない?スリップに(背後に)入れないは、置いて行かれるはです。
まぁ〜疑問は有りますが、無事6時間走行を終えて2位でゴールをしました。
この勝利は、須貝選手のおかげですと!言ったら?そんな事は、無いよ♪
とっても楽しかったよ!と、最後まで感動の言葉を言ってくれました。
優勝は、やっぱり怪しい筑波本コースオフィシャルチームでした。
知り合いが一生懸命速さの訳を問いつめていました。
大体ボロは、話の中で出てくるんだけどね!
その日の収穫は、須貝選手に好きな商品を貰って貰い。
トロフィーは自分、(相方は、優勝トロフィー以外は、大抵持っていきません。)
残りの商品は、クランクケースカバーを貸してくれた人にお礼の気持ちを込めて、
有意義な一日を過ごす事が出来ました。
そして、翌年に・・・情報で怪しいバイクは60ccボアアップをしていたそうです。
筑波本コースじゃ、常識らしいです。
オイオイそんな事は?有るのかよ?筑波東コースではそんな常識は無いぞ!
それとも・・・本コースじゃ?そうなのかなぁ〜(不可解)
まだまだ 続く!