AudioRock:不定期ダイアリー

日記をつける習慣などありもしないのに、趣味のサイトを立ち上げるただそれだけのために始まったこの記録。読み返してみると自分が何を考えて生きてきたのかがわかって面白いし、その多くはやはりオーディオや洋楽ロック、アニメなどの話題で占められているところに自分らしさを感じる。(07.10.1)

08年8月29日(金)スピーカーの足回り& U2

Tannoy Canterbury15の足回りについては、インシュレーターを使用した3点支持で床に設置している。本当はインシュレーターと床との間に、オーディオボードを入れて床に流れる振動をシャットアウトしたいところ。

いままでと箱の大きさが違うので、持ち上げたり動かしたりするのが大変。そんなわけでオーディオボードの利用に少しばかり躊躇している。大音量で聴くことなどめったにあるものではないのだけれども、時に聴きたくなることだってあるし、余計な振動などない方が良いに決まっている。さっさと対策に乗り出すべきなのかもしれないが、やはり応援なしには出来ないことなので、行動に移すことが出来ないでいる。

U2のアルバム「POP」から1曲目DISCOTHEQUEを聴いている。POPは、電脳三部作最後を飾る作品で97年に発売されたもの。Canterbury15でも気持ちよく聴けるのだけれども、低音が凄い。こんなに凄い低音が入っていたっけ?と思うほど。

続いて、6曲目LASTNIGHT ON EARTH。こちらも気持ちよくリズムを刻むことが出来る。11曲目のPLEASEや12曲目のWAKE UP DEAD MANも同様に個性的。

U2とCanterbury15の相性は悪くない。BONOのボーカルも唇の動きが見て取れるようなリアリティがあるし、リズム隊にしても今まで聴いていた以上に音数が増えたような印象を受ける。アルバムの内容は大変バラエティにとんでいるので、Canterbury15で聴いていると曲ごとの個性がより強くなっているような印象を受けるし、U2としての一貫性はあっても曲作りの上での方法論の違いが感じ取れるのもいい。

巷の評価はあまり高くないかもしれないけれど、やっぱり良いアルバムだと思う。それと同じようにCanterbury15における洋楽ロックの再現性についても、現状とくに不満なところはなく気持ちよく聴くことが出来ているので、やっぱり良いスピーカーなんだと思う。

08年8月25日(月)Canterbury15で洋楽ロック!

今月3日からTANNOYのスピーカーを使って洋楽ロックを聴いている。94年から使用してきたONKYOの2Wayスピーカーはしばらくお休み状態。手放す予定も今のところ無いしこれからも無いと思う。

Canterbury15の上にのっているのが、行きつけのオーディオ店による自作のスーパーツイーターとアッテネーター。ツイーターはFOSTEXのT-90Aという型番のものを使用している。

「RODRIGO Y GABRIELA」もBeckの「MODERN GUILT」も「崖の上のポニョ」サウンドトラックも「U2」も「KASABIAN」もなにもかも、聴く作品全てがこの同軸スピーカー&スーパーツイーターからの音になった。

タンノイでロックというスタイルは、巷ではありえないらしい。クラシックやジャズとしてのタンノイスピーカーの評価はそれなりに高くても、ことロックミュージックとなるとそうはいかないらしい。

タンノイで洋楽ロックを追求した人がいないのかもしれないし、そんなことに投資するくらいなら、もっと安くて気持ちよく聴けるスピーカーを探すだろうし、そうでなくてもタンノイである必然性に欠けるからかもしれない。

30代も半ばになると趣味の中心をなしている洋楽ロックを聴くという行為に、20代の頃とは違う変化が出てきたのを感じる。「もっと気持ちよく聴きたい」の意味が、音楽を全身で浴びていたいという衝動に駆られていた頃の自分から、もっと味わい深く濃密な音で気持ちよく聴きたいに変わってきたと思う。

「聴きたい音楽を気持ちよく」から「気持ちよく聴ける音楽をこのスピーカーでもっと気持ちよく」という風な変化は、年齢を重ねたからなのか、体力を消耗するような音楽について行けなくなったからなのか、自分でもよくわからない。

Canterbury15を手に入れて良かったなあと思うのは、ボーカルに「ぐっ!」とくるところとアコースティック楽器の生々しさ。だからクラシックやジャズとしての評価が高いのかもしれないが、ジャンルを超えて洋楽ロックでも充分に聴かせるスピーカーだと思う。

ロックミュージックの場合には、音楽性の幅(使用する音響機器の幅)が他のジャンルに比べて広いので、アンダーワールドやケミカルブラザースのような打ち込み中心の作品から、アンプラグドな作品、アイスランドのビョークやシガーロスみたいなのから、パールジャムのようなゴリゴリのロック、U2のようなわりと耳なじみの良い作品までいろいろとある。

これからは、これまでにもまして作品を選んで聴くようになる。Canterbury15で聴く音楽の善し悪しがそのまま作品の善し悪しにつながっていく。

Canterbury15で聴くRODRIGO Y GABRIELAなんて凄いの一言。弦の響きが艶めかしい。色っぽい。情熱的。フジロック08のステージの圧倒的な凄さとは違うアルバムならではの凄みを感じる。スピーディーでリズミカルで、陽気な割にどこか物悲しさを漂わせるギターの音色にほれぼれする。

スピーカーの将来性と可能性を信じて購入したTANNOYのCanterbury15。タンノイでロックは、巷ではあり得ないスタイル。今後、タンノイでも十分にあり得るスタイルになると良いなあと思う。

08年8月24日(日)激情ギターラ!

RODRIGO Y GABRIELAのアルバム「RODRIGO Y GABRIELA」を手に入れた。フジロックフェスティバル08の初日、グリーンステージでの彼らの演奏が思いの外よかったのを思い出す。苗場でも、レッドツェッペリンの「STAIRWAY TO HEAVEN」等を演奏していたし、このアルバムにもそれらの曲は収録されている。

アルバムプロフィールによれば、メキシコ出身でアイルランドのダブリンを拠点に活動していた男女2人のユニットで、メキシコではブラック・サバスやメタリカ、メガデスなどに影響をうけたスラッシュメタルバンドからスタートしたのだとか。

やっぱりアルバムでは、あのときの興奮がなかなか蘇りずらい。苗場で聴いたあの演奏を追体験するにはスタジオ録音ではおとなしすぎる。それを考えると10月に国内盤でDVD付きのライブアルバムの発売が気になる。輸入盤はすでにCDのみで発売中。迷う。

テクニカルなギターに加えて、フラメンコのような情熱的なメロディーとリズムが凄く気持ちよくて、これがギター2本だけでやってることなのかというくらいに格好良かった苗場のステージ。できることなら来年もフジロックフェスティバルで聴きたい。今度はオレンジコート辺りでどうかと思う。苗場食堂ならなおさら大歓迎!っていうか、苗場食堂で演奏して欲しいなあ。

08年8月13日(水)フジロック08in苗場「初日」

25日(金)に観た聴いたステージ及び出演者は以下の通り。

<GREEN STAGE>
11:00 ̄/RODRIGO Y GABRIELA
14:20 ̄/くるり
19:20 ̄/KASABIAN
21:30 ̄/MY BLOODY VALENTINE
<RED MARQUEE>
16:40 ̄/GOSSIP

RODRIGO Y GABRIELAは、男女2人からなるギターデュオ。これがまた超絶技巧の四字熟語が似合うくらいに素晴らしく格好いい演奏だった。初日のグリーンステージでこれだもの・・・。フジロックフェスティバルは侮れない。こんな凄い人たちの演奏が聴けて、仲間との出会いや再会なんかもあったりして、いろいろな意味で音楽三昧の3日間を過ごせるフジロックって素晴らしい。

くるりの音楽ソフトは1枚も持っていない。「ワルツを踊れ」を購入しようかと思ってそのまま。いまだに手に入れていない。ボーカルの人、良い人な感じ。イースタンユースの人と昔間違えていた時期あり。フレンディな感じで大変好印象なライブでした。

天候にも恵まれ、体力のある内にと思いオレンジコートのその先までプラプラ散歩してきた。

で、その先でコロナビールを飲んできた。このサイズで700円だったと思う。ハイネケンビール以外に飲んだビールがこれでした。美味しかったです。

ここ、CABARET FIESTAで飲めます。メキシコの歌と踊りとアルコールが楽しめる陽気な酒場です。スマッシュの日高社長も自動車に寄りかかりながら、少々赤ら顔で気分よさそうにしていたのが印象に残りました。

時には、こんなハプニングも!これもフジロックフェスティバルin苗場の醍醐味です。

GOSSIP。凄い人出だった。RED MARQUEEは大盛り上がり。ボーカルの女性はたしかに外見はかなり太っていたけれど、歌は上手だったし、良かった良かった。観てて楽しかった。

今回最も自分の中の期待度が高かったのがKASABIAN。フジロック参加1ヶ月前〜2週間前に職場の同僚から音楽CDを借りたのがきっかけで虜になったバンド。

KASABIAN。なんでもそうだけど、期待しすぎたらいけないらしい。GREEN STAGEで彼らを観られるのは嬉しいのだけれども、まだWHITE STAGEぐらいが良かったのではないかというのが俺の結論。ファンに歌わせる・合唱させる曲が多くもう少し収容人数が少ないところで歌や演奏を披露すればもっと良いライブになったであろうに、不特定多数の洋楽ロックファンを前にしてやるにはまだ、早かったのではないかと思ってしまった。もっと認知度が高まれば大合唱による感動が待っていたかもしれないのに・・・・・。それともっとボーカルの人は一生懸命やっても良かったんじゃないかなと思った。小休憩みたいなのが多く目についた。

KASABIANの曲自体は大変満足。2ndアルバムの良さも分かったし、聴くことができて良かったと思う。来年も出演するようなことがあるとするなら、今度はWHITE STAGEにかぶりついて楽しみたい。※音楽CDの音質をもっと良くして欲しい。

MY BLOODY VALENTINE。とりあえずアルバム「ラヴレス」は聴いた。で、本番も開始から30分くらいまではちゃんと聴いた。スクリーンに映る女性ばかり観てた。年齢を重ねた印象はぬぐえないのだけれども、それでも綺麗な人だなと思いながら観ていた。

あまりの爆音だったためにほとんどボーカル聞こえず、意図した音をだした結果であり、ボーカルはあまり聴いて欲しくないとも取れるくらいの大音量で大変だった。同僚曰く「だんだん同じ曲・音に聞こえてくる」とのことで、それには同感だった。

歴史的な再結成&演奏だったのは良かったのかもしれないけれど、このまま聴き続けたら耳が悪くなると思ったし、30分でGREEN STAGEから離れたのは、ある意味正解だったと思う。きっとこれ以上聴いたら、もう二度と聴きたくないと思ったに違いないから。

各方面で絶賛されているのかもしれないMY BLOODY VALENTINE。アルバムはそれでも聴きやすかったから、嫌いにならずに済みそう。

音楽三昧の初日はこんな感じで、初っぱな、RODRIGO Y GABRIELAがかなり好印象だったのがかなり個人的には救いになっていると思う。

08年8月11日(月)フジロック08in苗場に行ってきた。

フジロックフェスティバルも苗場に会場を移して10年目。7月25日(金)〜27日(日)の3日間を今年も職場の同僚と2人で楽しんだ。珍しく金曜日から会場は混んでいたような気がするのは俺だけではなかったと思う。天候にも恵まれたが、最終日は夕方くらいから雷雨がひどかった。売店に関しては案の定、食べ物については、これまで500円均一的なところが所々崩れて、600円で販売しているところもあった。物価高を実感した。

3日間を通じて、メインステージであるところのグリーンステージで演奏や歌を楽しむことが多かった。唯一、聴きたいと思って足を運んだのは、最終日ジプシーアヴァロンの「ソウルフラワーアコースティック・パルチザン」のステージだけだった。

はじめて聴いて凄く良かったのは、初日グリーンステージでトップバッターのRODRIGO Y GABRIELAだった。KASABIANは目当てだったんだが印象とすれば80点。アンコールがなかったら75点。

二日目のASIAN DUB FOUNDATIONは久しぶりに苗場で聴いたけれども、完成度が高くて音も良くって今年の苗場のBEST ACTだったんじゃないかと思えるくらいに良かった。

最終日の苗場食堂前のミニステージに初めて行った、というか通りがかりで聴きいってしまったのはTHE FLYING PADOVANISだった様子。凄く格好良かった。インストがメインのギターバンドだったけれど、フジロックならではのステージで良かった。来年はもう少し積極的に苗場食堂に足を運ぼうかと思った。

<25日>RODRIGO Y GABRIELA、くるり、KASABIAN、MY BLOODY VALENTINE。
<レッドマーキー>GOSSIP

<26日>EASTERN YOUTH、ASIAN DUB FOUNDATION、ザ・クロマニヨンズ、PRIMAL SCREAM、UNDER WORLD。
<レッドマーキー>MONGOL800、IAN BROWN。

<27日>JASON MRAZ、JAKOB DYLAN OF THE WALLFLOWERS、THE BIRTHDAY。
<ホワイトステージ>STEPHEN MALKMUS&THE JICKS。
<レッドマーキー>CSS。
<ジプシーアヴァロン>ソウルフラワーアコースティック・パルチザン
<苗場食堂>THE FLYING PADOVANIS